-

AMLにおける寛解期に残存するFLT3-ITD変異と移植後の転帰との間に重要な関連があることが研究によって判明

サンディエゴ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 革新的な研究として1前臨床試験のDNAサンプルの解析が行われ、2初回完全寛解(CR)の急性骨髄性白血病(AML)成人被験者の血液中に残存するFLT3遺伝子内縦列重複(ITD)変異の検出が、同種造血細胞移植(HCT)後の転帰の悪化に関連していることが明らかになりました。

この追跡研究では、前臨床試験から得られた537人のFLT3-ITD AML被験者のDNAを対象に、インビボスクライブのRUO FLT3ITD MRDアッセイキットとバイオインフォマティクスソフトウェアを用いた測定可能残存病変(MRD)検査を実施しました。その結果、移植後の再発と死亡率を予測する上で、最初のCRにおける残存 FLT3ITDの重要性が明らかになりました。

この研究から、同種造血細胞移植前に残存FLT3-ITDが検出されたAML患者では、移植後の再発および死亡のリスクが上昇する傾向があり、研究集団で用量依存的な相関性があるという重要な知見が得られました。

ワシントンD.C.に所在するバージニア工科大学FBRIがん研究センターの所長兼本研究の研究責任者であるフーリガン博士は、次のように述べています。「この研究は、成人のAML患者における残存FLT3-ITDの移植前検査の価値を明らかにするものです。MRD検査の結果と移植後の転帰との関連性は、生存率を改善する治療方針を改良する可能性を高めるでしょう。」

今後、現在の標準治療プロトコルでは効果が得られない可能性のある高リスク集団に対して、代替的なアプローチを探求するさらなる研究が必要です。

インビボスクライブの最高経営責任者(CSO)兼最高戦略責任者(CEO)であるジェフ・ミラー博士は、次のようにコメントしています。「私たちの研究用検査とソフトウェアを用いて、臨床転帰の顕著な関連性が明確になったことを嬉しく思います。この調査研究によって、AMLのモニタリングと治療に関する我々の理解を深めることができます。」

インビボスクライブについて
インビボスクライブは、Precision Diagnostics®(精密診断薬)による生活改善を使命とするグローバルな垂直統合型バイオテクノロジー企業です。30年近くにわたり、精密医療の分野を発展させるために高品質で標準化された研究用試薬、試験、バイオインフォマティクスツールを提供することで、世界中のヘルスケアの質を向上させてきました。同社はコンパニオン診断薬の開発・商業化に関心を持つ世界的な製薬企業との提携で成功した実績があり、薬事サービスとラボサービスの両方で専門知識を提供しています。販売可能なキットや、世界各地にある臨床ラボ子会社(LabPMM)を通じて臨床試験サービスも提供しており、診断薬の開発から臨床試験、薬事申請、商品化までの理想的なパートナーです。詳細については、www.invivoscribe.comをご覧いただくか、inquiry@invivoscribe.comまでご連絡ください。LinkedInでのフォローもお待ちしています。

1. 急性骨髄性白血病に対する同種移植の測定可能残存FLT3遺伝子内縦列重複、Dillon氏、、JAMA Oncology、オンライン版2024年5月2日掲載
2. 造血細胞移植前の急性骨髄性白血病疾患成人の残存疾患検知のためのDNAシーケンシング、 Dillon氏、、JAMA 2023; 329 (9): 745-755

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

More News From Invivoscribe

インビボスクライブ、CERoセラピューティクスの第1相臨床試験開始に伴い、CAR-T細胞療法開発や規制対応を加速するフローサイトメトリー・サービスを拡充

サンディエゴ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 精密診断および測定可能残存病変(MRD)検査の世界的リーダーであるインビボスクライブは、CERoセラピューティクス・ホールディングスを誇りを持って支援します。革新的な免疫療法企業であるCERoは、貪食メカニズムを利用した次世代遺伝子改変T細胞療法の進展を目指しています。 この協業を通じて、LabPMM(インビボスクライブの世界標準の参照試験所)は、多項目フローサイトメトリー(MFC)サービスをカスタマイズし、高感度のMFC AML(急性骨髄性白血病) MRDアッセイを導入して、CERoのリード化合物であるCER-1236の臨床試験を支援します。この臨床試験は、再発・難治性のAML患者、MRDが認められる寛解中の患者、またはTP53変異を有する骨髄異形成症候群(MDS)/AMLと新たに診断された患者を対象としています。 AMLは、骨髄および血液中に異常な骨髄系細胞が急速に蓄積し、正常な造血を阻害することが特徴の侵襲性の強い血液がんです。1AMLの治療は、遺伝的異質性が大きく、再発のリスクが高いため、特に複雑です...

LabPMM®、ニューヨーク州からNPM1 MRDアッセイの承認を取得し、治療法に関する情報提供と標的試験の加速を支援

サンディエゴ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- インビボスクライブは、完全子会社であるLaboratory for Personalized Molecular Medicine®(LabPMM)が、ニューヨーク州(NYS)からNPM1 MRDアッセイの承認を取得したことを発表しました。当社のFLT3 ITD MRDアッセイがNYSの承認を取得してからわずか2ヶ月後での承認となります。これらの検査は、急性骨髄性白血病(AML)の患者、臨床医、製薬企業にとって重要なツールとなります。この新たな承認は、世界中で最も正確で標準化された測定可能残存病変(MRD)検査ソリューションを提供するというインビボスクライブの継続的なコミットメントを際立たせるものです。 NPM1 MRDアッセイは、AMLとの闘いにおいて画期的な開発であり、NPM1変異多様体を持つ患者の残存する白血病細胞のレベルを正確に測定するための超高感度DNAシーケンシング法を提供します。NPM1変異は、AMLの成人患者の約30%の体内に存在し1、長期にわたり安定しており2、血液中のアレル頻度が0.01%...

インビボスクライブのLabPMM、ニューヨーク州からFLT3 ITD MRDアッセイの承認を取得

サンディエゴ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- インビボスクライブは、完全子会社であるLaboratory for Personalized Molecular Medicine®(LabPMM)LLCが、ニューヨーク州保健局からFLT3 ITD MRDアッセイの提供に関する承認を取得したことを発表しました。このアッセイは、測定可能残存病変(MRD)の評価に用いられます。LabPMMの超高感度次世代シーケンシングFLT3 ITD MRDアッセイは、急性骨髄性白血病(AML)の治療に対応し、患者の転帰を改善するための重要なインサイトを臨床医に提供します。 検査精度保証プログラム(CLEP)による厳格な審査の結果、保健局はLabPMMが適正な要件を満たしていると判断し、ニューヨーク州において FLT3 ITD MRDアッセイの提供を承認しました。今回の承認は、FLT3 ITD変異AML患者におけるMRDの検出において、当該アッセイの強固な解析性能と臨床的有用性を裏付けるものです。 「今回のマイルストーンは、当社が精密診断を通じて患者の生活の向上に取り組んでいる...
Back to Newsroom