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PHC、CCRMと初代T細胞の拡大培養プロセス開発に関する共同研究を開始

~細胞培養の効率化と細胞品質の向上を目指す~

東京 & トロント--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- PHC株式会社 (本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中村 伸朗、以下「PHC」)は、このたび、カナダの再生医療商業化センター (Centre for Commercialization of Regenerative Medicine、本社:カナダ トロント、President & CEO:Michael May、以下「CCRM」)と、初代T細胞(*1)の拡大培養プロセスを開発するための共同研究契約を締結しましたので、お知らせいたします。

本共同研究には、PHCが開発中の自動培養装置「LiCellGrowTM(*2)」(以下、「リセルグロー」)を使用し、CCRMが有する再生医療分野とバイオ医薬品製造 の専門知識を組み合わせることにより、細胞・遺伝子治療(CGT)(*3)の早期普及に向けた細胞培養の効率化と品質向上を実現する新たな培養プロセスの構築を目指します。

初代T細胞は、CAR-T細胞療法(*4)などのCGTのプロセス開発や製造において使用されています。しかし、一般的に、体内から直接採取される患者さん由来の初代T細胞などは、増殖率や品質のばらつきが大きく、安定的な細胞数の確保や培養工程における品質担保が難しいとされています。そのため、これらの課題を解決し、高品質な細胞医薬品の製造にむけて、培養プロセスの最適化が求められています。

PHCは、細胞培養における再現性や細胞品質などの課題を解決し最適な培養手法を確立することを目的として、独自のIn-Line モニタリング技術を開発しました。本技術は、培養中の細胞が取り込むグルコースと産生される乳酸の濃度のリアルタイムで精緻な測定を実現し、従来のサンプリング手法では観察が難しかった細胞の代謝状態の経時変化をより精緻に把握することが可能となります。PHCでライフサイエンス事業を担うバイオメディカ事業部では、昨年、この技術を搭載したライブセル代謝分析装置「LiCellMo(リセルモ)(*5)」をアメリカ、カナダ、欧州、および日本、中国、シンガポール、台湾を含むアジア諸国で発売しました。さらに、現在、細胞の代謝状態に応じて自動的に培地交換を行い、培養環境を最適な状態に制御する自動培養装置「リセルグロー」の開発を進めています。これらの装置を含め、CGTに関する研究からプロセス開発、商用製造までシームレスに活用いただける製品ラインアップのさらなる拡充を図ります。

PHCは、このたびのCCRMとの共同研究において、「リセルグロー」を用いて各種培養条件を分析し、初代T細胞の最適な培養プロセスを確立します。これにより、「リセルグロー」の開発をさらに加速させ、細胞医薬品製造における細胞品質の向上と、製造の効率化およびコスト低減へ寄与することを目指します。

PHCで取締役及びバイオメディカ事業部長を務める高魚 力は、次のように述べています。
「当社は、14年にわたって再生医療やCGTの実用化を牽引するCCRMと共同研究を開始したことを大変嬉しく思います。両社が有する技術と専門知識を結集することで、細胞医薬品の製造プロセスと細胞培養技術のさらなる進化を図り、CGTの早期普及への貢献を目指してまいります。」

また、CCRMでPresident & CEOを務めるMichael Mayは、次のように述べています。
「当社は、PHCとの連携によって細胞培養の新たな可能性を切り開くことを楽しみにしています。このような技術開発パートナーシップは、業界の発展を促し、CGTのコスト効率を高めることで、世界中の患者様がより利用しやすい治療を実現するための鍵となります。」

(*1)初代T細胞(自家細胞)とは、生体から直接採取されたT細胞を指します。 T細胞は、免疫細胞の一種でウイルスやがんを攻撃したり、免疫を高める役割をする細胞です 。
https://saiseiiryo.jp/keywords/detail/t.html
https://saiseiiryo.jp/keywords/detail/post_31.html

(*2)https://www.phchd.com/jp/phc/news/2024/1001
本装置は、医療用ではなく、研究用です。また、開発品のため、製品のデザイン・仕様は変更する場合があります。

(*3)Cell and Gene Therapyの略

(*4) 患者さん自身の免疫細胞の一種であるT細胞を取り出し、がんを攻撃する能力を高めるように遺伝子操作して体内に戻すがん免疫療法の一つです。
https://saiseiiryo.jp/keywords/detail/car-t.html

(*5) https://www.phchd.com/jp/biomedical/live-cell-metabolic-analyzer

[ PHC株式会社・バイオメディカ事業部について ]
1969年に設立されたPHC株式会社は、グローバルヘルスケア企業として事業を展開するPHCホールディングス株式会社(コード番号6523 東証プライム)の日本における事業子会社です。ライフサイエンス事業を担うバイオメディカ事業部では、事業ブランド「PHCbi」を掲げ、超低温フリーザーやCO2インキュベーターをはじめとした研究・医療支援機器及びサービスの提供を通じて、約110の国と地域における研究者と医療従事者への支援に取り組んでいます。
www.phchd.com/jp/biomedical/about-phcbi

[ PHCホールディングス株式会社について ]
PHCホールディングス株式会社(証券コード 6523 東証プライム)は、健康を願うすべての人々に新たな価値を創造し、豊かな社会づくりに貢献することを経営理念に掲げるグローバルヘルスケア企業です。傘下にPHC株式会社やアセンシア ダイアベティスケアホールディングス、エプレディアホールディングス、株式会社LSIメディエンス、ウィーメックス株式会社、メディフォード株式会社などを置き、糖尿病マネジメント、ヘルスケアソリューション、診断・ライフサイエンスの事業領域において、開発、製造、販売、サービスを行っています。2023年度のグループ連結売上収益は3,539億円、世界125以上の国と地域のお客様に製品・サービスをお使いいただいています。PHCグループはPHCホールディングス株式会社とその事業子会社の総称です。
www.phchd.com/jp

[ CCRMおよびOmniaBioについて ]
CCRM (Centre for Commercialization of Regenerative Medicine) は、カナダを本拠地とし、トロント大学に拠点を置くグローバルな官民連携組織です。カナダ政府、オンタリオ州政府をはじめ、主要な学術機関や産業界のパートナーから出資を受けています。CCRMは、再生医療及び関連技術の開発を支援し、特に細胞遺伝子治療に重点を置いています。研究者、大手企業、投資家、起業家で構成されるCCRMは、専門チームや専用資金、独自のインフラを通じて得た科学的発見を、新しい企業の設立や患者向け製品へと迅速に転換しています。2022年に、細胞遺伝子治療の医薬品開発製造受託機関(CDMO)であるOmniaBio Inc.を設立しました。
www.ccrm.ca

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