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オムディア (Omdia)、デスクトップモニター出荷台数、ゲーミングモニターが回復を牽引し2025年に1億3,340万台に到達と発表

英ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 2025年のデスクトップ・モニター出荷台数は前年比4.3%増の1億3,340万台を記録し、パンデミック後の停滞から回復の兆しを見せた。この拡大は、ノートPC主流の環境において、モニターが多用途で高付加価値なツールへと進化していることを反映しており、ゲーミング分野が高性能ディスプレイへの関心を促進している。

ゲーミングモニターの出荷台数は、費用対効果の向上と機能の拡充を背景に、2026年には4,300万台に達すると予測されている。このトレンドは、専門的な消費者向けアプリケーションと没入型エンターテインメント体験へのシフトを反映している。

ゲーミングモニターが全体の出荷拡大を牽引

2025年のグローバルゲーミングモニター出荷台数は4,100万台に達し、前年比50.2%増となった。2025年第4四半期には、ゲーミングモニターの出荷台数は11四半期連続で増加し、オムディ(Omdia)の調査開始以降で最高水準を達した。こうした数値は、従来型モニター市場の成長率を大きく上回り、ゲーミングモニターを顕著な成長セグメントとして確立している。

この勢いは、付加価値の向上と機能強化によって推進されており、リフレッシュ・レートが120Hzを超えるモデルは、現代のゲーム・コンテンツに対応する要件の変化に合わせて反応速度や画面サイズが改善される中で、急速に支持を広げている。

オムディアのシニア・プリンシパル・アナリストである氷室英利氏は、「ゲーミングモニターは、CPU/GPUの進化とゲームコンテンツの性能要求の増加に歩調を合わせ続けると予想されます。」と述べており、「最近の事例がこの関係を裏付けており、NVIDIA社の「RTX 50」シリーズを搭載したグラフィックスカードが市場に投入されると、より高いリフレッシュレートを持つゲーミングモニターがその後に続きます。」と指摘した。

OLED技術とデュアルモード機能が採用を加速

同時に、この分野は製品グレード間で多様化が進んでおり、Samsung社の「QD OLED」やLG社の「WOLED」を中心としたOLED搭載ゲーミングモニターは、製造コストの高さからOLED搭載製品の多くがプレミアム・セグメントに留まっているものの、完全な黒の再現と、LCDでは実現できない視覚的忠実度と応答性を向上させ、シェアを拡大している。

一方、低価格帯での仕様改善や前世代技術を活用したモデルは、ライト・ユーザーやゲーム初心者層のニーズに応えている。これらのトップエンドでのダイナミックなプレミアムイノベーションとエントリーレベルでの価値志向の改善が相まって、カテゴリーのリーチを拡大し、ネイティブノートPCディスプレイの高性能コンパニオンとしてのゲーミングモニターの役割を強化している。

今後の展望と課題

デスクトップ・モニター市場、特にゲーミングモニターセグメントでの動きはさらに活発化すると見込まれており、この分野では高性能ディスプレイ技術への移行が今後の方向性を決定づけることになる。 この変革は、eスポーツの人気拡大や、OLEDおよびQD-OLED(量子ドットOLED)といった先進的なパネル技術の採用によって形成されており、こうした技術は現在、市場で大きなシェアを獲得している。普及の背景には、27インチ、240Hz、QHD(1440p)、応答時間0.03msのOLEDモデルにおける費用対効果が大きく関係しており、価格の下落に伴い、強い支持を得ている。

オムディア(Omdia)のシニア・アナリストであるベンジャミン・タン氏は、「eスポーツの成長が性能最優先のエコシステムを牽引しており、プロのプレイヤーが価格よりも競争上の優位性を優先するため、応答時間が1ms以下の240~360Hzのゲーム用モニターへの需要が集まっています。」と述べた。

また、高速ペースの競技系シューティングゲームと、高忠実度のシネマティックタイトルの間で時間を分けるプレイヤーにとって、どちらか一方を選ばなければならないという従来の制約を解消できるため、デュアル・モード対応のゲーム用モニターの人気も高まっている。こうしたモニターにより、高解像度モード(例:240Hzでの4K解像度)と高リフレッシュ・レート・モード(例:480Hzでの1080p解像度)の切り替えが可能な上、ハードウェア整数スケーリングを使用して低解像度時でも精細さを維持することで従来のスケーリング方式を上回り、さらに内蔵AIによるリアルタイムの画像最適化や明るさの自動調整を実現している。

オムディア(Omdia)は、将来を視野に置いた対応とアップグレード・サイクルを反映し、2026年にはデュアルモードゲーミングモニターが二桁成長を見せるものと予測。ゲーマーは現在のGPUで滑らかさを最大化するために高リフレッシュ・低解像度モードを使用でき、PCコンポーネントのアップグレードに備えて高解像度モードを利用可能な状態に保つことが可能となる。

強い需要トレンドにもかかわらず、いくつかの課題が市場浸透の拡大を制限し続ける可能性がある。OLEDパネルの高い製造コストは、高級モニターは価格に敏感な消費者にとって購入が困難であり、これが市場浸透を制限している。また、OLEDの焼き付きに関する懸念も、改善が見られるとはいえ、依然として残っています。さらに、半導体不足や地政学的緊張が原因となるサプライ・チェーンや原材料価格の変動は、生産スケジュールを乱し、コストを高騰させる可能性があり、業界にさらなる不確実性をもたらしている。

オムディア(Omdia)について

オムディア(Omdia)は、テックターゲット社(TechTarget, Inc.)の傘下事業部門であり、ナスダック上場企業インフォーマ・テックターゲット(Informa TechTarget、Nasdaq: TTGT)の名称で事業を展開するテクノロジー分野の調査・コンサルティンググループです。当社はテクノロジーマーケットに関する深い知見を保有しており、その基盤は各業界のリーダーとの実態に基づく意見交換と数十万件に及ぶデータポイントにあります。当社のこうしたマーケットインテリジェンスこそが、お客様の戦略的優位性に貢献いたします。研究開発から投資利益率(ROI)に至るまで最大のビジネスチャンスを抽出し、テクノロジーの進歩を促進いたします。

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