-

オムディア:2025年第4四半期の中国市場は25%減少したにもかかわらず、テレビ世界出荷台数は6,150万台で横ばい

ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- オムディアの最新データ「TV Sets(Emerging Technologies)Market Tracker: History – 4Q25」によると、中国で出荷が大きく落ち込んだにもかかわらず、2025年第4四半期の世界のテレビ出荷台数は6,150万台で前年同期比横ばいとなりました。中国は政府補助金の終了に加え、過去1年で買い替えが前倒しされた反動もあり、出荷台数が前年同期比25.3%減となりました。ただし、他地域の強い需要が落ち込みを相殺し、四半期全体では世界市場はおおむね安定を維持した状態と言えます。

地域別では中国の落ち込みが最大となった一方、北米と西ヨーロッパ諸国などといった成熟市場は拡大が続き、前年同期比で北米は4.7%増、西ヨーロッパ諸国は3.2%増と伸びを示し、拡大を続けました。特に最も伸びを拡大した地域は新興地域で、中南米・カリブは12.5%増、中東・アフリカは9.4%増となりました。国内消費の低迷を補うため、複数の中国ブランドがこれらの市場への出荷を増加させたことで、国際市場へのブランド注力がシフトしたことを反映したことが背景にあります。

2025年第4四半期の地域別市場規模では、西ヨーロッパ諸国は、地域別で第2位、アジア・オセアニア地区が第3位となりました。 両地域とも四半期中に中国を追い抜いた結果となりました。北米は出荷量自体は増加したものの、ホリデーシーズンの販売実績は予想を下回り、結果として在庫水準の上昇につながりました。

国内市場で急激な落ち込みが見られたにもかかわらず、TCL社とハイセンス社は中国国外での堅調な勢いにより、両社の合計出荷台数は前年同期比2.2%増加を達成し、米国のコンプライアンス要件が引き締まる中で、北米向け出荷における両社合計出荷シェアは前年同期の28.6%から30.7%へ拡大しました。中国需要が急速に減退する中、各ブランドは超大型(XXL)テレビの需要が年間を通じて堅調に推移すると見込み、出荷先を米国など海外市場へ振り向けています。

オムディアのテレビセット調査担当プリンシパルアナリスト、マシュー・ルービン氏は次のように述べています。「中国ブランドは過去1年間、成長戦略の機動力の高さを示してきた」とオムディアのTVセット調査担当主任アナリスト、マシュー・ルービン氏が述べています。同氏は続けて「「中国ブランドは過去1年間、成長戦略において高い機敏性を発揮してきており、米国市場への展開は現在より困難になっているものの、TCL社とハイセンス社はいずれも新たな要件に対応するためサプライチェーンを適応させています。この柔軟性には追加コストが伴い、特にメモリなどの部品コストが上昇する中で、収益性の確保がより重要な優先事項となりつつあります。」」と付け加えています。

テレビ市場全体において、プレミアムモデルが引き続き収益性の高い主力製品であり続けています。今後数年間、中国の主要テレビブランド2社は、ミニLED技術を中核となるプレミアム製品として展開する方針です。しかし、2025年第4四半期にはOLEDの出荷台数が前年比8.6%増加し、最大のOLEDテレビ市場である西ヨーロッパ地域では11.5%のプラス成長を遂げました。RGBミニLEDテレビの市場投入が加速する中、高所得層の消費者を魅了するOLEDの真価が改めて問われることになります。CES 2026では、TCL社が2026年ラインアップのフラッグシップモデルとして、強化型量子ドット技術と組み合わせたミニLEDを展示するなど、プレミアム市場における競争の激化が浮き彫りとなりました。

オムディア(Omdia)について

オムディアは(Omdia)は、テックターゲット社(TechTarget, Inc.)の傘下企業であり、ナスダック上場企業インフォーマ・テックターゲット(Informa TechTarget、Nasdaq: TTGT)の名称で事業を展開するテクノロジー分野の調査・コンサルティンググループです。当社はテクノロジーマーケットに関する深い知見を保有しており、その基盤は各業界のリーダーとの実態に基づく意見交換と数十万件に及ぶデータポイントにあります。当社のこうしたマーケットインテリジェンスこそが、お客様の戦略的優位性に貢献いたします。研究開発から投資利益率(ROI)に至るまで、最大のビジネスチャンスを抽出し、テクノロジーの進歩を促進いたします。

※本プレスリリースの公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

Contacts

Media Contact:
Fasiha Khan: fasiha.khan@omdia.com
Eric Thoo: eric.thoo@omdia.com

Omdia

NASDAQ:TTGT


Contacts

Media Contact:
Fasiha Khan: fasiha.khan@omdia.com
Eric Thoo: eric.thoo@omdia.com

More News From Omdia

 オムディア(Omdia):供給側の圧力により市場が変容、2026年第2四半期の世界のスマートフォン出荷台数は6%減と発表

ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- オムディア(Omdia)によると、2026年第2四半期の世界のスマートフォン出荷台数は、前年同期比6%減の2億7,200万台となった。これは、2026年第1四半期に見られた需要の前倒しの後、市場がメモリコスト・サイクルの調整局面へ移行したことを受けたものだ。メモリ価格の高止まりは、供給に混乱をもたらし、部品コストを押し上げ、メーカー各社に価格設定、製品ポートフォリオ、チャンネル戦略の見直しを迫った。 その結果、市場の二極化が鮮明となり、メーカー各社の実績は、事業規模、サプライチェーンの強靭性、価格決定力、エントリーレベルのスマートフォンへの依存度によって、ますます左右されるようになっている。 メーカー別のハイライト Samsung社は、6,050万台(前年同期比5%増)を出荷して22%の市場シェアを確保、世界最大のスマートフォンメーカーとしての地位を維持した。同社の垂直統合されたメモリ事業により、部品不足に同業他社よりも効果的に対応できました。また、「Galaxy S26」シリーズの発売延期により、プレミアムセグ...

オムディア(Omdia)、2026年第2四半期の世界スマートフォン市場は4%減少した一方、Apple社とSamsung社は急伸と発表

ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- オムディア(Omdia)の最新調査によると、メモリ不足が続いていることで供給に混乱が生じ、部品コストを押し上げた影響により、2026年第2四半期の世界のスマートフォン出荷台数は前年同期比4%減となった。現在のこうした動きは、市場に深刻な二極化をもたらしている。これは、メーカー各社の優先順位、事業規模、重要視する価格帯、および主要顧客層の属性に応じてリスク軽減戦略が大きく異なることによるものだ。 特に、Samsung社とApple社は市場が下降トレンドに陥るなか出荷台数を伸ばしており、2025年第2四半期と比較して、市場シェアをそれぞれ2ポイント、4ポイント拡大した。 Samsung社は、堅調な需要と力強い供給に支えられ、2026年第2四半期も市場シェア22%を確保し、スマートフォン最大手としての地位を維持。「Galaxy S26」シリーズの発売延期により、プレミアムセグメントの需要が一部第2四半期にずれ込んだ。一方、中国における競合他社が製品ラインを縮小し、端末の仕入れ価格を引き上げるなど、より保守的な戦略へと舵...

オムディア(Omdia)、2026年第2四半期の世界PC市場は4%減少と発表ー供給圧迫の強まりが影響

ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- オムディア(Omdia)の最新調査によると、2026年第2四半期のデスクトップ、ノートブックPC、ワークステーションの世界出荷台数は、前年同期比3.6%減の6,570万台となった。デスクトップ(デスクトップワークステーションを含む)は前年同期比1.3%減の1,390万台となった一方、ノートブックPC(モバイルワークステーションを含む)の出荷台数は4.2%減の5,170万台となった。 市場動向と価格への影響 「今年第1四半期のメモリおよびストレージ価格の急騰は、第2四半期の製品価格に大きな影響をもたらしました。」と、オムディア(Omdia)のBen Yeh主席アナリストは述べた。「また、更なる価格上昇のリスクの回避のために、消費者やITの意思決定者によるPC購入が前倒しされました。販売量は安定していますが、今後の販売減少リスクは依然として残っています。」 Apple社による直近のMacBookへの値上げ決定が、市場の重要な焦点となっている。しかしながら、他のPCメーカー各社は2025年第4四半期末には早くも値上げを...
Back to Newsroom