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ISGインデックス™によると、第2四半期はアジア太平洋地域のIT・ビジネスサービスへの需要が鈍化

クラウドのACVが16%増加した一方、マネージド・サービス需要の低迷により、市場全体ではわずかに減少

シドニー--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- グローバルなAI中心のテクノロジー調査およびアドバイザリー企業であるインフォメーション・サービシズ・グループ (ISG) (Nasdaq:III) が発表した最新の業界レポートによると、アジア太平洋地域のIT・ビジネスサービスへの支出は、第2四半期にマクロ経済の不確実性に直面した企業が慎重な姿勢を維持したため、鈍化しました。

年間契約額(ACV)が500万米ドル以上の商業アウトソーシング契約を対象に測定した「アジア太平洋ISGインデックス™」によると、第2四半期における市場全体(クラウドベースXaaSとマネージド・サービスの合計)のACVは47億米ドル(前年同期比0.3%減)とわずかに減少しています。市場は第1四半期比で12%下落しました。アジア太平洋市場の前四半期比の下落は、昨年の第2四半期ぶりとなります。

AIに対する関心の高まりを背景に、クラウドベースのサービスへの需要は堅調に推移し、前年同期比16%増の39億米ドルに達しました(第1四半期比では15%減)。一方、マネージド・サービスは40%減の8億2,300万米ドルにまで落ち込みましたが、第1四半期比では6%増となりました。

XaaSセグメントにおいて、サービスとしてのインフラストラクチャ(IaaS)のACVは17%増の34億米ドルに達しました。一方、サービスとしてのソフトウェア(SaaS)のACVは13%増の5億米ドルとなりました。

マネージド・サービスにおいて、ITアウトソーシング(ITO)のACVは46%減の5,390億米ドルとなり、最も大規模かつ成長が速いサービス領域であるアプリケーション開発および保守(ADM)でも30%を超える減少を記録しました。第2四半期はビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)も軟調に推移し、34%減の1億3,300万米ドルとなりました。成長を示したのは顧客エンゲージメントとファシリティマネジメントサービスのみに留まりました。エンジニアリング研究開発(ER&D)サービスも同様に振るわず、15%減の1億5,200万米ドルとなりました。

当四半期中に締結したマネージド・サービス契約は69件で、前年同期比18%減となりました。

業種別では、同地域で最大のソーシング規模を誇る銀行・金融サービス・保険(BFSI)は1.4%増加しました。旅行・運輸・レジャーおよび小売業は、2桁成長を記録していますが、いずれも低いベースを基点とするものです。その他のすべてのセクターは2桁の減少となりました。

地域別では、韓国が唯一成長した市場でしたが、その成長は低いベースを基点とするものでした。オーストラリア・ニュージーランドは33%減、インドは16%減、日本は35%減となりました。

「現在マクロ経済と地政学的な不確実性が、アジア太平洋市場に深刻な打撃を与えています。現時点で唯一明るい材料といえるのはAIで、企業はAIを大規模に運用するために必要となる膨大な計算能力を活用するため、クラウドサービスへの投資を拡大しています」と、ISGのアジア太平洋地域担当パートナー兼リージョナル・リーダーであるマイケル・ゲイルは述べています。「マネージド・サービス部門で四半期比の改善が見られたことを踏まえ、当社は下半期に市場全体における回復がみられることを期待しています。」

上半期実績

アジア太平洋地域における上半期の市場全体のACVは、前年比4.3%増の101億米ドルとなりました。この成長はすべてXaaSセグメントの貢献に起因するものであり、同セグメントは17%増の85億米ドルを記録しています。XaaSセグメント内では、IaaSが17%増の74億米ドル、SaaSが16%増の10億米ドルとなりました。

一方、マネージド・サービスは34%減の16億米ドルとなりました。そのすべての内訳が2桁減少を記録し、ITOは31%減の11億米ドル、BPOは33%減の2億8,800万米ドル、ER&Dは51%減の1億7,500万米ドルとなりました。上半期に締結されたマネージド・サービスの契約件数は、前年比16%減の126件となりました。

業種別では、アウトソーシングの最大のセクターであるBFSIは16%減となり、その次に大きな分野である製造業は19%減となりました。

地域別市場では、上半期にインドが唯一成長し、2.4%の増加を記録しました。

2025年グローバル予測

ISGは、通期のマネージド・サービスの収益成長率予測を1.3%に据え置いています。これは、関税を取り巻く環境が安定化することを織り込みつつも、裁量的な支出の継続的な弱さを反映したものです。同時に、ISGはクラウドベースのXaaS部門の成長率予測を300ベーシスポイント引き上げ、21%に修正しました。これは、AI駆動型トランスフォーメーションに対する継続的かつ力強い需要を背景としています。

ISGインデックスについて

SG Index™は、世界のテクノロジーおよびビジネスサービス業界に関する市場情報の権威ある情報源として認識されています。同社は91四半期連続で金融アナリスト、企業バイヤー、ソフトウェアおよびサービスプロバイダー、法律事務所、大学、メディア向けに、詳細な最新の業界データとトレンドを提供しています。

2025年第2四半期のグローバルISGインデックスの結果は、7月10日のウェブキャストで発表されました。ウェブキャストの再視聴およびプレゼンテーション資料のダウンロードは、こちらのウェブページをご覧ください。

ISGについて

ISG (Nasdaq:III ) は、AIを核としたテクノロジーに関するリサーチとアドバイザリーを行うグローバル企業です。世界のトップ企業100社中75社を含む、900社を超えるクライアントが信頼を寄せるパートナーであるISGは、テクノロジーと ビジネス・サービスにおける長年のリーダーでありながら、現在ではAIを活用し、組織の卓越したオペレーションと迅速な成長の実現を支援する最前線にいます。2006年に設立された当社は、独自の市場データ、プロバイダーのエコシステムに関する深い知識、そして世界中の高度な知見を持つ1,600人のプロフェッショナルが一丸となり、クライアントのテクノロジー投資価値の最大化を支援していることで知られています。

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will.thoretz@isg-one.com

Julianna Sheridan, Matter Communications for ISG
+1 978-518-4520
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