アップタイム・インスティテュート、第16 回となる「2026年版年次グローバル・データセンター調査」:高密度ラックの導入が急増、事業者は採用・人材定着の課題に引き続き直面
アップタイム・インスティテュート、第16 回となる「2026年版年次グローバル・データセンター調査」:高密度ラックの導入が急増、事業者は採用・人材定着の課題に引き続き直面
ニューヨーク--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- アップタイム・インスティテュートは、第16回 となる「2026年版年次グローバル・データセンター調査」の結果を発表しました。同調査は、デジタルインフラ分野で最も包括的な調査です。2026年の調査結果からは、コスト上昇が経営陣の最大の懸念事項であり続ける中、業界が人材面の制約や障害に伴うコストの増大に対処していることが明らかになりました。
財務面の圧力とリソース制約の深刻化:
コスト高は引き続きデータセンターの責任者にとって主要な懸念事項ですが、2026年の調査では、キャパシティー予測、電力の確保、サプライチェーンの混乱に対する懸念も高まっていることが浮き彫りになりました。
電力効率の改善は依然として緩やかです。今年、業界平均のPUE(電力使用効率)はわずかに改善しました。新しい施設の中には高効率設計を採用しているものもありますが、旧式のインフラが世界全体の改善ペースを鈍らせています。
AIと高密度化の実態:
人工知能(AI)をめぐる市場の熱気にもかかわらず、データセンター運用におけるAIへの期待は2026年にやや後退しました。事業者の信頼度が最も高いのは、自律制御ではなく、センサーデータの分析や予知保全など、比較的リスクの低いAIの用途です。
AIに加え、その他の企業向けアプリケーションもラック当たりの電力需要を押し上げています。各データセンターで最も一般的なラック密度の平均値は、引き続き緩やかに上昇しています。また、高度なコンピューティング・ワークロードに対応するため、最大ラック密度が30kW以上であると回答した事業者も増えています。
障害:発生件数は減少、コストは増加:
2026年のデータでは、過去3年間に重大な影響を及ぼす障害を経験したと回答した事業者が減少しており、長年にわたる好ましい傾向が示されています。しかし、システム的なリスクが新たな懸念として浮上しています。依然として障害の10件に1件が「深刻」または「重大」に分類され、こうした障害による財務・運用面のコストは急増し続けています。
深刻な人材不足と持続可能性の進展:
業界の人材不足は深刻化しています。2026年には、回答者の半数超が、募集している職種で適任者を見つけるのが難しいと回答しました。人材の定着も引き続き課題であり、従業員が他のデータセンター企業に引き抜かれるケースも多く見られます。
環境面では、企業の説明責任に関する取り組みが再び活発化しています。持続可能性指標を積極的に収集している組織の割合は、2026年に緩やかな上昇傾向に戻りました。特に資源使用量の把握で顕著な進展が見られ、現在では事業者の半数超が水使用量を記録しています。一方、炭素排出量を把握している事業者は依然として少数にとどまっています。
調査の概要:
アップタイムは、今年の年次グローバル・データセンター調査をオンラインおよび電子メールで実施し、800人を超えるデータセンター所有者および運営者から回答を得ました。回答者のおよそ4人に1人は、専門的なITサービス・プロバイダーやデータセンター・サービス・プロバイダーに勤務しており、コロケーション、ホールセール、ソフトウェア、クラウド・コンピューティングなどのサービスを提供するサードパーティーのデータセンターにおいて、運用または経営上の責任を担っています。
調査参加者は世界各国に分布し、所属する業種も多岐にわたります。参加者の半数超(52%)は北米およびヨーロッパを拠点としています。回答者はすべての質問に回答する必要はなかったため、回答者数(n)は質問ごとに異なります。
詳細については、
エグゼクティブ・サマリー・レポートはこちらからダウンロードできます。また、調査結果の主要なトレンドと要点を紹介するウェビナーへの登録は、こちらから行えます。ウェビナーは7月29日 午前9時(太平洋夏時間)/正午(米国東部夏時間)/午後5時(英国夏時間)に開催されます。アップタイム・インスティテュートの「Bright Talkチャンネル」に参加するには、https://www.brighttalk.com/join/からご登録ください。
アップタイム・インスティテュートについて
アップタイム・インスティテュートは、グローバルなデジタルインフラ機関®です。30年以上にわたり、同社はデータセンターのパフォーマンス、レジリエンス、持続可能性、効率性において業界をリードするベンチマークを確立してきました。これらのベンチマークにより、顧客は、自社のデジタルインフラがあらゆる運用条件下でも、ビジネスニーズに応じた水準で一貫して機能することを確信できます。世界で4,300件を超える認定を行い、現在120か国以上で1,100件を超えるプロジェクトを展開しているアップタイムは、コスト、リソース、効率性を管理しながら、何万社もの企業の重要なIT資産の最適化を支援してきました。アップタイムの「Tier」という格付け評価基準は、データセンターの設計、構築、運用に関してIT業界で最も信頼され、広く採用されているグローバル標準です。主なサービスには、「Tier認証」、「管理・運用レビュー」、「AIインフラストラクチャ・アドバイザリー」、「データセンター・リスク評価」、「エネルギー・持続可能性評価」、「サイバーセキュリティー評価・格付け」、「ITアドバイザリー・サービス」があります。
10万人を超えるデータセンタープロフェッショナルが「アップタイム・エデュケーション」プログラムを修了しており、これによりアップタイムは、教育・人材育成分野において世界中で選ばれるパートナーとしての地位を確立しています。一連の教育サービスは、初級レベルのスタッフや見習い向けの教育から、長年の経験を持つ専門家向けのデータセンター・リーダーシップ分野の大学院学位課程まで、デジタルインフラ分野のキャリアのあらゆる段階を網羅しています。この重要インフラの可用性、レジリエンス、持続可能性、セキュリティー、事業価値は、今なおその運用を担う人材、すなわちチームメンバー一人ひとりのスキル、研修、教育にほぼ全面的に依存しています。アップタイム・インスティテュートはニューヨーク州ニューヨークに本社を置き、ロンドン、サンパウロ、ドバイ、リヤド、シンガポール、マドリッドにオフィスを構え、世界34か国以上に常勤のアップタイム専属の専門家を擁しています。
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