-

パース・バイオサイセンシズ、GigaLabを立ち上げ、シングルセル シーケンシングを年間数十億個に拡大

1回の実験で1000万個の細胞と1000個以上の検体処理能力を実証

シアトル--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- アクセスしやすくスケーラブルなシングルセル シーケンシング ソリューションの大手プロバイダーであるパース・バイオサイエンシズは、シングルセル シーケンシングを年間数十億個の細胞に拡張するParse GigaLab™の立ち上げを発表しました。GigaLabは、スケールアップされたワークフローと拡張自動化機能を備えたパースのEvercode™シングルセル テクノロジーを活用し、従来のシングルセル アプローチでは不可能と思われていた発見を可能にします。

GigaLabは、1000万個以上の細胞を対象とするプロジェクトに取り組む研究者向けに構築されました。現在の処理能力では、年間25億個の細胞のプロファイリングが可能で、今後も急速に増える予定です。GigaLabで処理されているいくつかの初期プロジェクトは、すでに、現在までに公開されているすべてのシングルセル データセットで利用可能な細胞総数を超えると予想されています。これらの新たな機能は特に、大規模な薬剤および摂動スクリーニング、生成AIモデル用のデータセット生成、および集団研究用のアトラス作成に重点を置く研究者に役立ちます。

ウルトラハイスループットの画期的な次世代シーケンシング(NGS)プラットフォームの開発元であるアルティマ・ゲノミクスとの提携による最初のデモ、パースは1回の実行で1092サンプルを使用して、初となる細胞1000万個での実験を実施しました。バーコードとライブラリの準備はすべて合わせても3日しかかかりませんでした。この初の研究では、12人のPBMCドナーの18種類の免疫細胞にわたって90のサイトカイン変動を測定したところ、1万9000を超える変動が観察されました。パースのチームはアルティマとの提携に加え、ファビアン・タイス教授ヘルムホルツ・ミュンヘン)とも提携しています。同教授の研究室は、シングルセル計算生物学ツールのScanpyを開発しました。タイス教授と彼の研究室は、この1000万個の細胞データセットを解析し、それを活用して新たなAIモデルのトレーニングを行っています。

タイス教授は、「大規模なシングルセル変動データセットは、健康と病気の両方で結果をより正確に予測するためのモデルを構築およびトレーニングに関して、まさにこの分野が求めているものです。パースがこれらのデータセットを提供できるスピードと規模は実に驚異的で、今後の発見のペースを加速させることでしょう」と述べています。

パース・バイオサイエンシズの最高技術責任者兼共同創設者であるチャーリー・ロコは、「パースの従来のキットを使用すると、研究者は1回の実験で100万個の細胞または核を日常的にプロファイリングできました。Evercodeテクノロジーの限界はまだ見つかっておらず、Parse GigaLabにより、シングルセル解析の新しい時代が到来し、生物学的発見と人間の健康を改善する可能性を再定義するでしょう」と述べています。

パースのチームメンバーは、11月6日午後2時30分(現地時間)に開催されるアメリカ人類遺伝学会(ASHG)カンファレンスのCoLabシアター講演(シアター 1)でGigaLabの機能に関する詳細を発表し、残りのカンファレンス期間中もブース#703で紹介する予定です。

パース・バイオサイエンシズについて

パース・バイオサイエンシズは、人々の健康と科学研究の進歩を加速させることを使命として世界的に活動するライフサイエンス企業です。研究者が、今までにない規模と容易さでシングルセル・シーケンシングを行えるよう支援しています。その先駆的なアプローチが、がん治療、組織の修復、幹細胞治療、腎臓および肝臓疾患、脳の発達、免疫システムといった分野での画期的な発見を可能にしています。

パースは、共同設立者であるアレックス・ローゼンバーグとチャールズ・ロコがワシントン大学で開発した技術を活用し、1億ドルを超える資金を調達し、現在では世界中で2000社を超える顧客をかかえています。拡大を続ける同社の製品ポートフォリオには、Evercode™ Whole Transcriptome、Evercode™ TCR、Evercode™ BCR、Gene Select、データ解析ソリューションであるTrailmaker™などが含まれます。

パース・バイオサイエンシズは最近、シアトルの活気あるサウスレイクユニオン地区で拡張を行い、新本社と最先端の研究所を構えました。詳細情報については、 https://www.parsebiosciences.com/ をご覧ください。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

Contacts

Shev Rush, SRPR
shev@shevrushpr.com | 213.503.4828

More News From Parse Biosciences

パース・バイオサイエンシズ、Evercode Whole Blood Fixationを発表

シアトル--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- シングルセル・シーケンシングの手軽でスケーラブルなソリューションを提供するリーディングカンパニーのパース・バイオサイエンシズは、このたびEvercode™ Whole Blood Fixation を発表しました。この新しいキットにより、全血を採取した時点ですぐに固定することができます。特殊な機器も特別な研修も不要なこの技術により、PBMC を現場で分離する必要がなくなり、血液学や製薬のトランスレーショナル・リサーチに携わるチームは実臨床環境でサンプルを採取し、下流のシングルセル解析へとシームレスにつなげることができます。 トランスレーショナル領域でのシングルセルRNA解析のワークフローでは従来、劣化が速く処理に高度なスキルを要する新鮮サンプルの処理と、トランスクリプトームの一部しか取得できずTCRのペア配列も得られない固定法の使用との間で、妥協を迫られてきました。新鮮PBMCの分離には、複雑なワークフローや特殊な試薬も不可欠でした。そのような制約を克服したのがEvercode Whole Blood Fixat...

パース・バイオサイエンシズ、シングルセルの全トランスクリプトーム解析用のFFPE検体対応バーコード付与技術を発表

シアトル--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- スケーラブルで利用しやすいシングルセルのシーケンシング・ソリューションの提供で業界をリードするパース・バイオサイエンシズはこのたび、ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)検体がもつ可能性を最大限に引き出す画期的な技術を発表しました。この技術革新により、長期保存組織から単一細胞レベルで全トランスクリプトームを取得できるようになり、腫瘍学、トランスレーショナル・リサーチ、精密医療の領域に新たな発見の可能性が広がっています。 従来、FFPE検体をシングルセルRNAシーケンシング(scRNA-seq)に使用する場合、RNAの分解や断片化がみられるため、解析は決められた遺伝子リストに限定されたことから、トランスクリプトームの網羅性と探索力には著しい制約がありました。そのような難題を克服するためにパースが導入した画期的な手法が、新たなスプリット-プール方式のコンビナトリアル・バーコード・テクノロジーです。これは、独自のRNAキャプチャー・ケミストリーにより、FFPE保存組織に対して真の網羅的トランスクリプトームscRNA-...

サード・ロック・ベンチャーズ支援のステルス企業、一般的な自己免疫疾患では最大のTCRアトラスを構築すべく、パース・バイオサイエンシズのGigaLabを選出

サンフランシスコおよびシアトル--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- サード・ロック・ベンチャーズとパース・バイオサイエンシズが、パース・バイオサイエンシズのGigaLabプラットフォームを使用する前例のないT細胞受容体(TCR)5百万個規模のアトラスを作成すべく、戦略的コラボレーションを発表しました。本プロジェクトをリードするのはサード・ロック・ベンチャーズのポートフォリオ企業であるステルス企業で、同社は自己免疫疾患の精密医療を開発しています。 この前例のない研究では、T細胞介在性自己免疫疾患に焦点を当てた世界最大のTCRデータセットが作成され、病気を引き起こす免疫シグネチャーを解読して新しい治療標的を明らかにする必須リソースが提供されます。この新企業はTCRの遺伝的多様性を大規模にマッピングすることで提供されるインサイトを活用し、治療オプションが限られかつ治療機会を逃している患者様のための新たな精密医療の開発を加速化します。 「この取り組みによって当社は、T細胞介在性疾患において今まで収集されてきた中では最も包括的なTCRアトラスを提供できるようになります...
Back to Newsroom