-

東芝:電子機器内の温度上昇をシンプルな回路構成で検知するThermoflagger™のラインアップ拡充について

川崎--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 東芝デバイス&ストレージ株式会社は、PTC[注1]サーミスターと組み合わせるだけのシンプルな回路構成で、電子機器内の温度上昇を検出可能にしたThermoflagger™ (過熱監視IC)「TCTH0xxxEシリーズ」に6品種を追加し、ラインアップを拡充しました。本日から出荷を開始します。

さまざまな電子機器が所定の性能を発揮するためには、内部で使用される半導体や電子部品を設計通りに動作させることが重要で、温度はそのための重要なファクターのひとつです。特に設計時に想定された温度よりも高温の環境となった場合には、信頼性や安全性の面で大きな課題となることもあり、温度上昇を検知する過熱監視ソリューションが必要とされています。

過熱監視IC Thermoflagger™は、温度によって抵抗値が変化するPTCサーミスターと組み合わせるだけのシンプルな構成で、温度上昇を検出することができます。Thermoflagger™は、発熱源付近に配置したPTCサーミスターの抵抗変化を検知し、過熱状態時はFLAG信号を出力します。これにより、電子機器の過熱状態を検出することができます。Thermoflagger™が異常発熱を検知してFLAG信号をMCUに出力すると、たとえばMCUは電子機器のシステムを停止あるいは発熱している電子部品や半導体の動作を変更します。PTCサーミスターを直列に接続することで、複数箇所の過熱監視が可能です。

今回発売した新製品は、「TCTH011AE」、「TCTH012AE」、「TCTH021AE」、「TCTH022AE」、「TCTH011BE」、「TCTH012BE」の6品種です。TCTH0xxxEシリーズは、新製品と先行リリースの「TCTH021BE」、「TCTH022BE」をあわせて、計8品種のラインアップとなります。2種類のPTCO出力電流[注2]の選択によりPTCサーミスター選定範囲が拡大でき、プッシュプルとオープンドレインのFLAG信号出力タイプ[注3]の選択、FLAG信号保持機能[注4]の有無が選択できます。製品選択の幅を広げることで、低消費電流で柔軟な回路設計が可能となります。

パッケージは小型で業界標準のSOT-553 (当社パッケージ名称 : ESV) を採用しました。これによりTCTH0xxxEシリーズは、電子機器全体の過熱監視を容易に構成することができ、かつ小型化と低消費電力化にも貢献します。

リファレンスデザインとして、先日公開した「過熱監視IC Thermoflagger™応用回路(TCTH021BE/オープンドレイン版)」に加えて、今回新たに「過熱監視IC Thermoflagger™応用回路(TCTH021AE/プッシュプル版)」のリファレンスデザインを開発し、本日当社ウェブサイトに公開しました。

なお、ThermoflaggerTMと組み合わせるPTCサーミスターについて、株式会社村田製作所の技術情報を活用しています。また、PTCサーミスターの使用にあたり、株式会社村田製作所の下記サイトにて、当社のThermoflaggerTMが推奨されています。
株式会社村田製作所のIC Recommend list
株式会社村田製作所のPTCサーミスター

当社は、今後もパッケージ展開製品や特性を向上した製品ラインアップを拡充し、ユーザーの設計自由度と省エネルギーによるカーボンニュートラルに貢献していきます。

[注1] Positive Temperature Coefficient (正の温度係数) の略。
[注2] PTCO出力電流は過熱監視ICからPTCサーミスターに供給する定電流です。
[注3] 過熱監視ICが異常を検知した際にFLAG信号を出力します。プッシュプルタイプは縦積みにしたMOSFET2個で構成され、出力電流の流れ込み、流れ出しどちら向きでも流せます。オープンドレインタイプはMOSFET1個で構成され、出力電流の流れ込み一方向のみとなります。
[注4] FLAG信号保持機能は、過熱監視ICが一度でも異常を検知してFLAG信号を出力した後に保持する機能です。過熱監視IC単体では復帰しないため、MCU等からRESET端子へ信号を入力することで復帰します。

応用機器

  • モバイル機器 (ノートPCなど)
  • 家庭用電気製品
  • 産業用機器など

新製品の主な特長

  • PTCサーミスターと組み合わせるだけのシンプルな構成
  • PTCサーミスターを直列に接続することにより複数箇所の過熱監視が可能
  • 低消費電流:
     IDD=1.8μA (typ.) (TCTH011AE、TCTH012AE、TCTH011BE、TCTH012BE)
     IDD=11.3μA (typ.) (TCTH021AE、TCTH022AE)
  • 小型の標準パッケージ : SOT-553 (ESV)
  • 2種類のPTCO出力電流によるPTCサーミスター選定範囲拡大 :
     IPTCO=1.00μA (typ.) (TCTH011AE、TCTH012AE、TCTH011BE、TCTH012BE)
     IPTCO=10.0μA (typ.) (TCTH021AE、TCTH022AE)
  • 高PTCO出力電流精度 : ±8%
  • プッシュプルとオープンドレインのFLAG信号出力 (PTCGOOD) の選択が可能
  • FLAG信号保持機能の有無の選択が可能

新製品の主な仕様

(特に指定のない限り、Tj=25°C)

品番

パッケージ

動作範囲

電気的特性

FLAG

信号出力

(PTCGOOD)

異常

検出時の

FLAG

信号保持

機能

在庫検索

Web

少量購入

名称

サイズ

(mm)

電源

電圧

VDD

(V)

動作

温度

Topr

(°C)

PTCO

出力

電流

IPTCO

(μA)

検知

電圧

VDET

(V)

消費

電流

IDD

(μA)

UVLO

電圧

VUVLO

(V)

Typ.

Typ.

Typ.

Typ.

Typ.

TCTH011AE

SOT-553

(ESV)

1.6×1.6、

t=0.55

1.7

~5.5

-40

~125

1.00

0.50

1.8

1.5

プッシュプル

なし

Buy Online

TCTH012AE

あり

Buy Online

TCTH021AE

10.0

11.3

なし

Buy Online

TCTH022AE

あり

Buy Online

TCTH011BE

1.00

1.8

オープン

ドレイン

なし

Buy Online

TCTH012BE

あり

Buy Online

TCTH021BE[注5]

10.0

11.3

なし

Buy Online

TCTH022BE[注5]

あり

Buy Online

[注5] 先行リリース製品。

新製品の詳細については下記ページをご覧ください。
TCTH011AE
TCTH012AE
TCTH021AE
TCTH022AE
TCTH011BE
TCTH012BE

Thermoflagger™ (過熱監視IC)の詳細については下記ページをご覧ください。
Thermoflagger™

各種アプリケーションへの応用例は下記ページをご覧ください。
ソリッドステートドライブ
サーバー
タブレットデバイス

オンラインディストリビューターが保有する当社製品の在庫照会および購入は下記をご覧ください。
TCTH011AE
Buy Online

TCTH012AE
Buy Online

TCTH021AE
Buy Online

TCTH022AE
Buy Online

TCTH011BE
Buy Online

TCTH012BE
Buy Online

※Thermoflagger™は、東芝デバイス&ストレージ株式会社の商標です。
※その他の社名・商品名・サービス名などは、それぞれ各社が商標として使用している場合があります。
※本資料に掲載されている情報 (製品の価格/仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など) は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

Contacts

お客様からの製品に関するお問い合わせ先:
小信号デバイス営業推進部
Tel: 044-548-2215
お問い合わせ

報道関係の本資料に関するお問い合わせ先:
東芝デバイス&ストレージ株式会社
デジタルマーケティング部
長沢 千秋
e-mail: semicon-NR-mailbox@ml.toshiba.co.jp

Toshiba Electronic Devices & Storage Corporation



Contacts

お客様からの製品に関するお問い合わせ先:
小信号デバイス営業推進部
Tel: 044-548-2215
お問い合わせ

報道関係の本資料に関するお問い合わせ先:
東芝デバイス&ストレージ株式会社
デジタルマーケティング部
長沢 千秋
e-mail: semicon-NR-mailbox@ml.toshiba.co.jp

More News From Toshiba Electronic Devices & Storage Corporation

東芝:大電流駆動対応の車載ブラシ付きDCモーター用ブリッジ回路向けゲートドライバーのサンプル提供開始について

川崎--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 東芝デバイス&ストレージ株式会社は、車載ブラシ付きDCモーターを制御するブリッジ回路向けに、ゲートドライバー[注1]「TB9104FTG」のエンジニアリングサンプル提供を開始しました。新製品は、パワーバックドアやパワースライドドア、パワーシートなどのボディー系アプリケーションに使用される大電流駆動モーターに対応しています。 近年の自動車では、可動部の電動化が進み、1台当たりに多数のモーターが搭載されています。特にボディー系アプリケーションのモーター使用数の増加が顕著となっています。これに伴い、モーターを駆動するドライバーの数も増加しており、システムの小型化が求められています。また、自動車の軽量化のため、ワイヤハーネスの削減も求められています。 新製品TB9104FTGは、5.0mm×5.0mm (typ.)の小型VQFN32パッケージを採用しています。パッケージの裏面には放熱パッドを設けており、高放熱を実現しています。これにより、特にボディー系アプリケーションで使用される大電流駆動のブラシ付きDCモーター向けに、外付...

【1/27-29】 東芝Webセミナー「過熱監視ソリューション!Thermoflagger™ の応用例をご紹介」開催のお知らせ

川崎--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 東芝デバイス&ストレージ株式会社は、1月27日(火)から29日(木)の3日間、「過熱監視ソリューション!Thermoflagger™ の応用例をご紹介」 と題し、無料Webセミナー(ウェビナー)を開催します。 電子機器の高密度化・高機能化により、電子部品の発熱量が増加しており、信頼性や安全面の観点から温度上昇を検知する過熱監視ソリューションの重要性が高まっています。 当社のThermoflagger™は、温度によって抵抗値が変化するPTCサーミスターと組み合わせて、シンプルに広範囲の過熱監視ソリューションを構築できます。 本セミナーではThermoflagger™とPTCサーミスターを用いた過熱検知温度のシミュレーションをご紹介します。 【お申込みはこちら】 過熱監視ソリューション!Thermoflagger™ の応用例をご紹介 - 申し込み | 東芝デバイス&ストレージ株式会社 【実施概要】 タイトル :過熱監視ソリューション!Thermoflagger™ の応用例をご紹介 配信日時 :2026年1月27日(火)~...

東芝:産業用機器向け過電流検出用途に適した高速応答・入出力フルレンジ対応CMOS型デュアルコンパレーターの発売について

川崎--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 東芝デバイス&ストレージ株式会社は、産業用機器[注1]の過電流検出用途に適した、高速応答・入出力フルレンジ(Rail to Rail)対応のCMOS型デュアルコンパレーター「TC75W71FU」を製品化し、本日から出荷を開始します。 産業用機器では、モーター駆動や電源回路などで大電流が扱われるため、突発的な過電流が発生するリスクがあります。過電流は機器の損傷や生産ラインの停止、さらには安全性の低下につながるため、迅速な検出と保護が不可欠です。近年は高効率化や小型化が進み、回路が扱える電流や電圧の範囲が従来より狭くなっています。その結果、わずかな過電流でも回路に大きな負荷がかかるため、より高速かつ高精度な過電流検出技術が求められています。 新製品は、従来製品TC75W56FUと比較して伝搬遅延時間を短縮しており、Low to Highが最大45ns、High to Lowが最大30ns[注2]です。これにより、産業用機器で電流異常が発生した際に即座に動作を停止でき、安全性の向上に貢献します。 さらに、入出力許容電圧はフ...
Back to Newsroom