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東芝:車載機器向けフォトボルタイック出力フォトカプラーの発売開始について

―薄型・長沿面距離の高絶縁耐圧パッケージを採用―

川崎--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 東芝デバイス&ストレージ株式会社は車載機器のソリッドステートリレー(SSR)[注1]向けに、薄型・長沿面距離のSO6Lパッケージを採用したフォトボルタイック出力フォトカプラー「TLX9920」を製品化し、本日から出荷を開始します。

近年、車載機器のリレーユニットでは、接点の長寿命化が求められています。そのため、従来のメカニカルリレーに代わり、SSRのニーズが増えてきました。また、車載システムの進化に伴い、SSR化の動きはさらに加速すると予想されます。

新製品TLX9920は、SSRに使用する高耐圧パワーMOSFETのゲート駆動に適しています。TLX9920と高耐圧パワーMOSFETを組み合わせることで、フォトリレーでは難しい高電圧・大電流のスイッチングが実現できます。また、SSRはメカニカルリレーのような物理的な接点を持たないため、接点トラブルを解消し、メンテナンスフリーを実現します。さらに、新製品は車載用電子部品信頼性規格AEC-Q101に準拠しています。

新製品は、沿面距離8mm以上のSO6Lパッケージを採用し、高い絶縁耐圧(BVs=5000Vrms)を実現しています。
例えば、国際規格IEC 60664-1[注2]では、動作電圧が400V以上で汚染度IIの環境で使用される用途の場合、沿面距離5.6mm以上が要求されることがありますが、新製品はこの要求に対応しています。

新製品は、高電圧のシステムや厳しい環境条件下での使用が想定される用途に適しており、車載機器だけでなく、エネルギー貯蔵システム(ESS)や産業用電力機器など、幅広いスイッチング用途にも使用できます。

当社は、今後も車載機器や産業用機器の信頼性向上と技術革新を支える製品の開発を通じて、安全で持続可能な社会の実現に貢献します。

[注1]

ソリッドステートリレー(Solid State Relay, SSR):一次(制御)側と二次(スイッチ)側が電気的に絶縁されたもので、ACラインと直結した回路のスイッチや、グラウンド電位が異なる機器間のスイッチを、絶縁バリアを介し制御できる。

[注2]

国際規格IEC 60664-1:交流1000V以下または直流1500V以下のシステムにおける絶縁協調に関する原則、要件、および試験方法を規定している。

応用機器

  • 車載機器:BMS(バッテリーマネジメントシステム)、オンボードチャージャー、インバーターなど
  • 産業用機器:ESS(電力貯蔵システム)

新製品の主な特長

  • 薄型・長沿面パッケージ:SO6L (3.84×10.0×2.1 (mm))
  • 長い沿面距離:8mm (min)
  • 高い絶縁耐圧:BVS=5000Vrms (min)
  • 開放電圧:VOC=13.5V (min)
  • 短絡電流:ISC=8μA (min)
  • AEC-Q101準拠

新製品の主な仕様

(特に指定のない限り、Ta=25℃)

品番

TLX9920

放電回路

内蔵

絶対最大定格

動作温度 Topr (℃)

-40~125

電気的特性

入力順電圧 VF (V)

IF=10mA

Min

1.5

Typ.

1.65

Max

1.8

結合特性

開放電圧 VOC (V)

IF=10mA

Min

13.5

短絡電流 ISC (μA)

IF=10mA

Min

8

トリガーLED電流 IFT (mA)

Max

3

スイッチング特性

ターンオン時間 ton (ms)

Typ.

0.6

Max

1.0

ターンオフ時間 toff (ms)

Typ.

0.1

Max

1.0

絶縁特性

絶縁耐圧 BVS (Vrms)

Min

5000

入出力間空間距離 (mm)

Min

8

入出力間沿面距離 (mm)

Min

8

パッケージ

名称

SO6L

サイズ (mm)

Typ.

3.84×10.0×2.1

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