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グラフォースとカワサキガスタービンヨーロッパ、カーボンフリーのコジェネソリューションで協力

産業と化石燃料の脱炭素化

ベルリン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 二酸化炭素除去技術においてドイツの最先端テクノロジー企業であるグラフォース社と欧州でガスタービン・コジェネレーションビジネスを展開するカワサキガスタービンヨーロッパ社(以下カワサキ)は、ゼロエミッションのコジェネプラントの実現に協力することに合意しました。グラフォースのプラズマ式水素製造技術とカワサキの水素ガスタービンを組み合わせた革新的なコンセプトの共同開発です。このゼロエミッション-コジェネレーションは、現在ドイツにて最初のプロジェクトの計画が進行中です。

グラフォースのCTOであるイェンス・ハンケ博士は、「我々の共同開発したゼロエミッション・プラントのコンセプトは、化石燃料と製造業の脱炭素化に向けたブレークスルーとなります。」と述べています。「このテクノロジーでは水素経由で二酸化炭素フリーの高温熱を生み出し、同時に生成されるカーボンブラックが工業材料として使用できます。そして何より、このプロセスは自給自足であり、スタートした後は追加の電力を必要としません」。

産業プロセスの脱炭素化
この新しいプラントソリューションでは、バイオメタン・天然ガス・LNG・LPGなどから、グラフォース製のメタンプラズマ電気分解装置により水素を生成します。化石燃料が原材料であることに変わりはありませんが、燃焼させるのではなく、高周波プラズマにより水素とカーボンブラックに分解します(プラズマリシス)。

水素はカワサキの水素ガスタービンで電力に変換され、再度プラズマ電気分解装置での水素製造に再利用されるとともに、水素ガスタービンの超高温のCO2フリーの排気ガスは様々な工業の生産プロセスで利用できます。そもそもガスタービン発電装置を用いたコジェネレーションはプラントの総合効率を大きく改善できるため、これまで天然ガスで高温の熱を発生させていた工場ではガスや電気の使用量や排出量を大幅に削減することができます。カーボンブラックも様々な工業の原料として利用できます。例えば、鉄鋼・セメント・土壌改良などに使用することで、CO2を長期的に固定化することができます。化学産業など、高温熱と大量のカーボンブラックを必要とする産業にとって、このプロセスは地球温暖化防止と費用対効果の面で一石二鳥と言えます。

さらに、この水素ベースのゼロエミッションーコジェネレーションは、産業向けだけでなく周辺地域へカーボンフリーな暖房用熱源を提供することもできます。

両社概要
カワサキガスタービンヨーロッパ社は、川崎重工業のドイツ子会社です。天然ガス及び水素ガスタービン発電装置を提供し、産業分野のエネルギー効率改善、地球環境の保全に貢献する企業です。www.kawasaki-gasturbine.de

グラフォース社は、化石エネルギー、産業分野、熱、輸送、建築分野の脱炭素化を実現する企業です。http://www.graforce.com/EN

Contacts

Graforce GmbH
Dr. Jens Hanke
Johann-Hittorf-Str. 8
12489 Berlin
Germany
Phone: +49 30 - 63 2222-110
info@graforce.de

Kawasaki Gas Turbine Europe GmbH
Dr. Nurettin Tekin
Nehringstr. 15
61352 Bad Homburg
Germany
Phone: +49-6172-7363-0
info@kge-gmbh.com

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