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ディリジェントの研究により、世界の企業の取締役会における多様性の定義と代表のされ方に関する大きなギャップが明らかに

初のレポートによると、ジェンダーは世界中の取締役会に共通する唯一の多様性の特徴であり、人種、民族、年齢、LGBTQ+の代表度は甚だしい後れを取っている

ニューヨーク--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- (ビジネスワイヤ) -- ガバナンス、リスク、コンプライアンス、監査、ESGを通じたSaaSソリューションを提供するモダン・ガバナンスの世界的リーダーであるディリジェントによると、企業の取締役会でのジェンダー多様性の推進において進歩が達成されている一方で、世界中の取締役会でいかに多様性が定義され、代表されているかについては、依然として大きなギャップがあります。実際、本日2022年9月12日のモダン・ガバナンス・サミットで発表された新しい調査では、人種、民族、年齢、LGBTQ+の代表度の点での役員会の多様性は、世界的にジェンダー多様性に大きく後れを取っていることが示されています。

初の「Board Diversity Gaps: The Global Modern Leadership Report(取締役会の多様性のギャップ:グローバル・モダン・リーダーシップ・レポート)」は、ジェンダー、人種/民族、国籍、スキルセット、LGBTQ+の代表度といった取締役会の多様性のいくつかの主要側面に関する初の世界規模の分析です。ディリジェントが世界の22の提携組織と協力して作成したこのレポートは、世界の公開・非公開企業の取締役会における多様性と包摂の向上に関するこの種で初の包括的な見解を提供しています。

ディリジェントの社長兼最高執行責任者(COO)でコルゲート・パーモリーブの取締役のリサ・エドワーズは、次のように述べています。「組織が顧客基盤とコミュニティーの多様性をより良く反映するべきだという圧力の高まりに直面する中、多様性は取締役会の課題に取り上げられていますが、進歩は遅く、取締役会での人種、民族、LGBTQ+の代表度に関する報告には、依然として多くのギャップが存在します。このレポートは、世界中の取締役会が多様性の目標に向かってどのように進歩しているか、そして、するべきことが多く残されているのはどこかについて、新しい重要な洞察を提供しています。」

モダン・リーダーシップ・レポートの主な調査結果には、以下が含まれます。

  • 取締役の国籍、人種、民族による多様性は、世界的にジェンダーの多様性に後れを取っており、分析対象となった国の過半数が、取締役会の各取締役の民族を開示していません。S&P500企業における十分に代表されていない人種/民族グループの取締役の割合はわずか22%であり、2021年以降増加していません。一方で、フォーチュン100および500企業の取締役会における割合は、2020年の時点でそれぞれ17.5%と20.6%であり、ラッセル3000企業では2022年6月の時点で24%となっています。
  • 取締役の任命は、ジェンダー平等とは程遠いものになっています。2022年5月までに任命された取締役のうち、女性はわずか36%であり、これは2021年全体の平均と同じペースです。女性の取締役は現在、公開企業の取締役会の約27%を占めており、2021年の26%から増加を見せ、2019年からは4パーセントポイントの増加となっています。
  • 女性の取締役は男性の取締役よりも若く、在任期間が短い傾向があります。女性の取締役の平均年齢は60歳で、男性の63.5歳よりも約4歳低くなっています。また、女性の取締役の在任期間は4.7年であり、男性の取締役の7.6年と比べて短くなっています。
  • LGBTQ+の代表度に関する問題は、取締役会の多様性の他の要素に大きく後れを取っており、分析対象となった地域の中でこのデータを提供しているのは米国のみです。LGBTQ+コミュニティーのメンバーがフォーチュン500企業の取締役会に占める割合は、わずか0.5%となっています。
  • 新しい種類の専門知識が取締役会に追加されており、2022年に新たに任命された取締役の35%が、テクノロジーやマーケティング、販売、人事、ESG、法務などの分野のスキルセットの経歴をもたらしています。
  • 非公開企業では、男性だけの取締役会が依然として存在します。ディリジェントは、228社の成長段階にある非公開企業の調査において、58%の取締役会が男性だけで構成されていることを確認しました。公開企業では、この割合はわずか6%です。女性の取締役の割合は公開企業で27%であるのに対して、これらの非公開企業では約11%となっています。

ディリジェント・インスティチュートの執行取締役のドッティ・シンドリンガーは、次のように述べています。「今日の取締役会の多様性の世界的な実態はさまざまであり、ギャップに満ちていますが、圧倒的に明らかなことは、世界中の取締役会にとって、ジェンダーの多様性が第一の焦点であるという点です。人種、民族性、年齢、LGBTQ+の代表度に関する取締役会の多様性は、甚だしい後れを取っています。世界中の取締役会の多様性の状況の理解を深めることにより、私たちは、十分に代表されていないグループに企業のリーダーシップの機会がもたらされるようになる可能性を高めることができます。」

近年の多くの組織と同様に、ディリジェントは取締役会の多様性をより良く理解し、支持するために協調的な努力を行ってきました。2020年にディリジェントは、取締役会や上級幹部が組織内の多様性を促進するために必要とする研究、洞察、パートナーシップ、テクノロジーを提供するイニシアチブであるモダン・リーダーシップを立ち上げました。これには、世界中の取締役候補の幹部の最大で最も多様なコミュニティーであるディリジェント・ディレクター・ネットワークが含まれます。

レポートの全文は、こちらからご覧ください:https://www.diligent.com/board-diversity-gaps/

レポートについて

モダン・リーダーシップ・レポートは、ディリジェントの研究部門でシンクタンクのディリジェント・インスティチュートによって作成されています。このレポートは、企業の提出書類、企業の取締役の調査、実務者の洞察、取締役への聞き取り調査からの定量的データを組み合わせて使用し、米国、ラテンアメリカ、欧州、アジア、オーストラリアに及ぶ世界中の公開・非公開企業の多様性と包摂に関する進歩について、より包括的なストーリーを提供することを目的としています。

レポートには、Alliance for Board Diversity(ABD)、アセンド、Better Boards Initiative、BoardReady、The Center of Excellence for Sustainable Environment and Social Inclusion(COE-SESI)、Corporate Board Member、California Partners Project、ノースカロライナ大学のthe Director Diversity Initiative、the ESADE Centre for Corporate Governance、European Women on Boards、Hawkamah、Human Resource Governance Leaders(HRGL)、INCAE、インドのInstitute of Directors、Institut Luxembourgeois des Administrateurs(ILA)、the Latino Corporate Directors Association(LCDA)、Out Leadership、OutQUORUM Initiative for LGBTQ+ Board Diversity、スペンサー・スチュアート、ラゴス大学、WTW、Women Business Collaborativeという22の外部パートナー組織による貢献が含まれています。ディリジェントのESG事業部門もレポートに協力し、データや見解を提供しました。

ディリジェントについて

ディリジェントは、モダン・ガバナンスの世界的リーダーであり、ガバナンス、リスク、コンプライアンス、監査、ESGにわたるSaaSソリューションを提供しています。当社は世界の2万5000を超える顧客のユーザー100万人以上に利用され、変革を目指すリーダーにソフトウエア、洞察、確信をもたらすことで、より大きな影響力の発揮と目的を持ったリードを可能にしています。詳細については、diligent.comをご覧ください。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

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Senior Communications Manager, Diligent
+1-604-669-4225
Jhanbury@diligent.com

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