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ヴィース・センターが脳血管けいれんの新規治療法開発を加速させるべくアーティリア・メディカルと提携

新デバイスは出血性脳卒中後の一般的な合併症である脳動脈収縮を引き起こす神経と相互作用する

ジュネーブ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- (ビジネスワイヤ) -- ヴィース・センターアーティリア・メディカルは本日、脳卒中患者の死亡者数を低減し、生活の質を向上させる可能性がある新技術の橋渡しを加速するための新たな提携を発表しました。市場を根底から覆す神経血管関連製品に傾注する早期段階の医療機器企業であるアーティリア・メディカルが本技術の開発を手掛けてきましたが、最先端の治療を患者に届けることに専心する非営利団体のヴィース・センターと今後、力を合わせることになりました。当チームは、スイス・イノベーション庁(Innosuisse)より、ヒトを対象とした臨床試験に備えて、本治療法の有効性を前臨床で試験・検証するための支援を受けました。

脳卒中は世界で障害の原因として第3位を占めており、8000万人以上が脳卒中を原因とする長期的な障害を患ったまま生活しています。一部の脳卒中は脳内出血をもたらします。こうした出血性脳卒中は、その後数日で重度の脳血管けいれん(脳動脈の制御不能な収縮)を引き起こし、脳領域全体から血液を奪って深刻な結果をもたらす場合があります。脳血管けいれんに対する現在の治療法には、医薬品と、バルーンを使用して動脈を広げる血管形成術が含まれますが、いずれも新たな出血のリスクなど、厄介な問題を伴います。

アーティリア・メディカルが開発した新技術は、出血性脳卒中後の動脈収縮を防ぐ狙いがあります。低侵襲の電気活性血管プローブを通じ、下脳動脈内から特定の神経と相互作用し、脳全体で動脈収縮を解除します。

アーティリア・メディカルの最高経営責任者(CEO)であるギヨーム・プティ=ピエールは、次のように述べています。「出血性脳卒中後の脳血管けいれんは障害および死亡の主因であると分かっていますが、これを治療できるソリューションとして真に有効なものは現在のところ存在しません。当社の技術は患者に新しい標準治療をもたらし、脳卒中後の生活の質を劇的に向上させる可能性があると、当社は考えています。当社はこのたび、提携先のヴィース・センターと共に、本技術をできるだけ早くヒト対象試験で使用できるよう、準備していきます。」

ヴィース・センターとアーティリア・メディカルの協業は、この新興企業が確立した既存の血管内治療技術プラットフォームを基礎としています。この次世代技術の中心となっているのは生体適合性を備えた拡張型システムであり、これは電気エネルギーを標的の動脈に安全に送る上で役立ちます。柔軟性のある薄膜電極が本システムを実現している中核的な技術の1つです。両組織のチームが電極開発の分野で持つ専門性の組み合わせは、治療を精密に制御する本デバイスの能力に貢献するものとなります。

ヴィース・センターの最高経営責任者(CEO)であるメアリー・トリカス(PhD、MBA)は、次のように述べています。「ヴィース・センターは、アーティリア・メディカルと提携し、この革新的な脳卒中治療技術の前進に貢献できることに感激しています。アーティリアのチームのように強い意思で駆られた起業家らと連携することは、神経科学の革新成果を臨床ソリューションに橋渡しするという当社の使命にとって重要です。」

ヴィース・センターは、起業家と提携し、起業プロセスに影響を与えるリソース、専門知識、機会を提供することで、起業家らが研究施設から市場を目指す長い取り組みを迅速化できるよう支援しています。

Innosuisseはスイス・イノベーション庁です。その使命はスイスの経済および社会の利益のために科学に基づく革新を促進することです。Innosuisseによる資金提供の軸は、革新プロジェクトの支援にあり、大学や研究機関と共同で新しいサービスや製品の開発を手掛ける企業や新興企業などの革新的な組織が対象となります。

ヴィース・センターについて

ヴィース・センターは独立の非営利研究開発組織として、脳の理解を促進することで、治療法の実現と生活の改善に取り組んでいます。wysscenter.ch

アーティリア・メディカルについて

アーティリア・メディカルはスイスの医療機器企業として、神経血管分野の市場を根底から覆す製品の開発に傾注しています。artiria-medical.com

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