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アビオメッド、心不全患者の予後を改善する画期的な医療機器メーカーpreCARDIA社を買収

本プレスリリースは、米国アビオメッド・インクが現地時間2021年6月1日に発表した英文プレスリリースを日本語訳したものです。正式な言語は英語であり、日本に適応しない内容が含まれます。解釈は英語が優先されます。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

米マサチューセッツ州ダンバース--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- (ビジネスワイヤ) -- アビオメッド(NASDAQ: ABMD)は、独自のカテーテルとコントローラーを開発するpreCARDIA社を買収しました。これらの製品は、アビオメッドの製品ポートフォリオを補完し、急性非代償性​心不全(ADHF)患者の治療選択肢を広げるものです。preCARDIA社のカテーテルシステムは、ADHFにより生ずる心臓容量過負荷を迅速に治療するために独自に設計された医療機器で、心臓への血液充満圧を効果的に低下させ、うっ血の解消を促進することで、全般的に心機能と腎機能を改善させます。

米国では、毎年100万人以上の患者さんがADHFが原因で入院しています。薬剤による治療が可能であるにも関わらず、心不全は65歳以上の高齢者の入院の主な原因となっています。preCARDIAの製品は、心不全の専門家に低侵襲なソリューションを提供し、この新しい技術を用いた早期治療介入により、患者さんの予後を改善し、医療費を削減できる可能性があります。

preCARDIAのカテーテルシステムには、独自に開発した上大静脈(SVC)バルーンが搭載されており、SVC内で事前にプログラムされた間欠的な拡張と収縮を実現します。患者さんにとっての利点は、ADHFの内科的治療に対する反応の改善、入院期間の短縮、再入院の低減、生活の質の向上などがあります。このシステムは、ボストンにあるタフツ・メディカル・センターの分子心臓学研究所に所属するNavin Kapur医師(MD)とRichard Karas博士(MD、PhD)の発明に基づくものです。

preCARDIAのカテーテルシステムは、医師が簡単に留置し、医療スタッフが血行動態をモニタリングできるように設計されています。このシステムは、米国食品医薬品局(FDA)から画期​的医療機器(Breakthrough Device Designation)指定を受けています。

preCARDIAの社長兼最高経営責任者(CEO)を務めるLisa Wipperman Heineは、次のように述べています。「心臓の休息と回復を使命とするアビオメッドは、私たちが開発したことをさらに発展させることができる、他社にはないポジションにいる会社です。当社の技術がアビオメッドの製品ポートフォリオに加わることで、心不全患者さんの治療成績がさらに改善されると確信しています。」

preCARDIAは、FDAのアーリー・フィージビリティスタディ(EFS)において患者30人の組み込みを完了し、急性期における手技成功に加え、心臓の充満圧の有意な低下と迅速な利尿効果を実証しました。また、すべての患者において30日後までデバイスの使用に関連する重大有害事象は発生していません。

タフツ・メディカル・センターの分子心臓学研究所で医学研究者を務め、preCARDIAの科学諮問委員会議長とチーフ・メディカル・アドバイザーを務めるNavin Kapur医師は、次のように述べています。「心不全は、うっ血として知られる体液貯留が原因で心臓への過剰な負荷に関連する重篤な状態です。preCARDIAは、前負荷と呼ばれる心臓に流入する血液量を調節することで、うっ血を軽減し、心機能と腎機能を改善する画期的な技術です。この斬新なアプローチは、世界中の何百万人もの急性心不全の患者さんの治療において革新的なデバイスとなる可能性を秘めています。」

アビオメッドの会長兼社長兼最高経営責任者(CEO)であるマイケル・R・ミノーグは、次のように述べています。「私たちは、preCARDIAの技術を規制審査プロセスに進め、また心不全の専門家との関係を拡大することで、アビオメッドにとっての新たな患者層である早期の急性非代償性心不全患者さんの予後改善に貢献していきたいと思っています。今回の買収は、技術と革新をリードし、患者さん第一を掲げるアビオメッドの理念に沿ったものです。」

preCARDIAシステムは治験目的でのみ使用可能であり、臨床試験以外での使用は承認されていません。販売の時期については、今年度内に発表する予定です。

アビオメッドについて

米マサチューセッツ州ダンバースに拠点を置くアビオメッドは、循環補助デバイスと酸素化デバイスのリーディングカンパニーです。当社製品は血行動態を改善し、呼吸不全の患者さんに十分な酸素を供給することで心筋の負担を軽減し、その回復を目指しています。詳細情報についてはhttps://www.abiomed.comをご覧ください。

preCARDIAについて

preCARDIAは、臨床的に高度な技術を開発し、ADHFを患う患者さんや医師にとっての代替ソリューションを提供することで、患者さんの生活の質の向上に専心しています。

preCARDIAはMD Startがインキュベーション事業により設立したもので、米国ミネソタ州セントポールに本社を置いています。

注意:preCARDIAシステムは研究用機器であり、連邦法(または米国法)により研究目的での使用に限定されています。詳細情報についてはhttps://www.precardia.comをご覧ください。

将来見通しに関する記述

将来見通しに関する記述はいずれも、アビオメッドが米国証券取引委員会に提出した定期報告書で記載されたものなど、リスクと不確実性の影響を受けます。実際の結果は予想された結果とは大きく異なる可能性があります。

Contacts

Sarah Lima
Communications Manager
978-882-8211
slima@abiomed.com

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