-

モダン・ガバナンス10.0:ディリジェント・インスティテュートの報告書から、取締役会に加わる女性は少ないものの、トップの役職には男性より早く就いていることが明らかに

約6000社の公開会社の新しい調査によると、取締役会では依然として性差の不均衡があるものの、女性取締役は男性よりも早く取締役会のリーダーに就任

ニューヨーク--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- (ビジネスワイヤ) -- ディリジェント・インスティテュートが本日公開した新しい調査によれば、取締役会に占める女性の割合はわずか22%であるもの、公開会社の取締役会に加わる女性は、取締役会長、筆頭取締役、委員会委員長などのリーダー的役割を担うペースが男性よりも早いことが明らかになりました。ディリジェント・インスティテュートは、ディリジェント・コーポレーションの調査部門です。ディリジェント・コーポレーションはモダン・ガバナンスのリーダーであり、世界の1万7000を超える組織と65万人のリーダーに取締役会に関する洞察を提供する信頼される企業です。報告書によれば、女性の取締役会長と筆頭取締役の割合は世界的にわずか7%ですが、女性取締役は男性より最大2年早く企業の取締役会や委員会のリーダーに就任しています。

報告書「A Few Good Women: Gender & Inclusion in Public Company Board Leadership」(少数の優れた女性:公開会社の取締役会でのリーダーシップにおける性差とインクルージョン)は、世界の5911社の公開会社のデータを調査し、女性取締役が公開会社の取締役会に加わってからの取締役会や委員会のリーダーへの就任状況を明らかにしました。

取締役会のリーダーシップに関しては、会長や筆頭取締役として直接取締役会に加わる確率は男性(45%)と女性(40%)でほぼ同程度であることがデータから分かります。会長や筆頭取締役として取締役会に加わったわけではないが最終的にこのような役職に就任した取締役については、女性の方が男性よりも早く就任していることが報告書で示されています。女性の取締役は平均6.31年でリーダーに昇格していますが、男性の平均は8.02年でした。この20カ月の違いから、企業が積極的にリーダー的役割に新たな視点を求めており、包摂的な社風を構築するために努力していることが分かります。

ディリジェントのブライアン・スタッフォード最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「この報告書は国際女性デーの直後に公開され、調査結果に示された進歩の証拠には勇気づけられるものがあり、これは称賛すべきことです。取締役会や企業のリーダーに多様性をもたらすためには、まだまだやるべきことがたくさんあることは明らかですが、取締役会に加わっている女性が重要なリーダー的役割を担っていることには感銘を受けます。多様性は、企業が成長するために必要な独自の視点と専門知識をもたらします。また、多様な候補者がいることは、企業のリーダー的役割に相応しい未だに活用されていない人材プールがあることを示しています。ディリジェントは、この現代的なガバナンスのベストプラクティスに注目してネットワークを拡大するよう企業に促しています。すぐにでもリーダー的役割を担う能力のある何千人もの女性取締役候補がいます。」

この報告書はまた、以前のCEOや公開会社の取締役の経験を取締役会に持ち込まない女性候補者を採用する企業が増えていることを示しています。このようなことで女性を不利に扱うのではなく、企業は、デジタル技術の専門知識、特殊な法務や人事の知識、ESGや持続可能性のプログラム実行での経験など、多様な候補者がもたらす専門スキルや視点を評価しています。

現在、取締役会委員会の委員の24%、委員長の21%が女性です。ディリジェント・インスティテュート執行取締役のドティー・シンドリンガーは、次のように述べています。「女性取締役の総数はまだ少ないですが、女性取締役は委員会に積極的に関わっています。これには、取締役会の「実権」を持つと見なされることが多い監査委員会が含まれます。ますます多くの女性が公開会社の取締役会に加わり始めている中、この傾向が続くかどうかを見極めることは興味深いでしょう。」

報告書の全文は、https://www.diligentinstitute.com/gender-inclusion-board-leadershipでご覧ください。

ディリジェント・インスティテュートについて

ディリジェント・インスティテュートは、世界の取締役会のガバナンスに関して業界をリードするリサーチを行い、一般に公開しています。当研究所は、世界中の組織の取締役と企業経営陣に、世界に有意義な足跡を残す先見性のある決定を下すための情報を用意しています。当研究所は2018年に設立され、ディリジェント・コーポレーションのグローバル・ガバナンス研究部門として機能しています。diligentinstitute.comで詳細をご覧いただき、登録をして研究の最新情報をご入手ください。

ディリジェントについて

ディリジェントはモダン・ガバナンスを主導しています。ディリジェントは、比類ない洞察力と極めて安全な統合SaaSアプリケーションを通して、リーダーがガバナンスを競争上の優位性に変えられるようにし、現在の複雑でグローバルな状況の中で組織が成功し、存続できるよう支援します。信頼される当社のクラウドベースのアプリケーションは、取締役会や委員会の日々の作業を合理化し、組織全体での協働と安全な情報共有をサポートし、子会社と事業体のデータを管理し、リーダーがガバナンスの欠陥を緩和して新たな機会を捉えるために必要な洞察と情報を提供します。

会社取締役と経営幹部の最大の世界的ネットワークであるディリジェントは、90カ国以上で1万7000社以上の組織と65万人以上のリーダーから信頼されています。世界全体で受賞歴のある顧客サービスを提供するディリジェントは、フォーチュン1000社の50%以上、FTSE 100構成企業の70%以上、ASX上場企業の65%以上にサービスを提供しています。

モダン・ガバナンスが同業他社や競合他社を凌ぐ業績を生み出すことについては、www.diligent.comをご覧ください。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

Contacts

Media Contact:
Nicholas Koulermos
Diligent@5wpr.com
646-843-1812

More News From Diligent

Diligent Market Intelligence:英国、株主アクティビズムで欧州をリード——前年比44%増

ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 英国は依然として欧州で最も活発な株主アクティビズム市場であり、対象企業数が前年比44%増加したことが、『Corporate Governance in Europe 2025』 (Diligent Market Intelligence <DMI>発行)で明らかになりました。2024年9月から2025年8月の期間において、英国企業52社がアクティビズムの対象となり、前年同期の36社から大幅に増加しています。これは市場全体で株主関与が一段と強まっていることを示しています。 「英国は欧州における公開型エンゲージメントの主要な牽引役であり、非公開の交渉が成果を上げない場合には、他の欧州市場でも同様の戦略が取られるようになっています」と、ジョシュ・ブラック(DMI編集長)は述べています。「欧州のアクティビズムは、敵対的なメディアキャンペーンから非公開の対話まで多岐にわたります。取締役会は、例年以上に忙しくなるであろう年次総会シーズンに向け、あらゆる展開に備える必要があります」 グローバル法律事務所ホワイト&ケースと共同で...

Diligent、GRCイノベーションと成長のため、経験豊富なエグゼクティブ 片山雅之をDiligent Japanのリーダーに任命

東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- ガバナンス、リスク、コンプライアンス(GRC)SaaSソリューションのAIリーダーであるDiligent(ディリジェント)は本日、片山雅之(Masayuki Katayama)をDiligent Japanのカントリーマネージャーに任命したことを発表しました。片山は、ソフトウェア業界での数十年の経験を活かして、日本市場でのDiligentの拡大を牽引し、変革的な成長とイノベーションを推進します。 日本の企業がますます複雑化するグローバル環境に直面する中、片山の任命は、Diligentにとって、そして市場への変革的なAIソリューションの提供能力にとって重要なマイルストーンとなります。日本のコーポレートガバナンスコードは、グローバルな指針に沿った透明性と説明責任の新しい基準を設定し改定が進んでいます。このような背景の下、DiligentのGRCソリューションは市場で変革的な役割を果たすことが期待されています。Diligentの革新的なAI変革機能を活用することで、日本企業はガバナンスのギャップを埋め、新たな成長機会を切り...

ディリジェントがヴォルトを買収、AI駆動の倫理・コンプライアンス新時代を切り開く

ニューヨーク&ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- ガバナンス、リスク、コンプライアンス(GRC)のSaaSソリューションのAIリーダー企業であるディリジェントは、AIを活用した倫理・コンプライアンス・ソリューション「Vault(ヴォルト)」の買収を発表しました。ヴォルトは、企業のスピークアップ文化の醸成、不正行為リスクの軽減、コンプライアンス体制の強化を支援します。本買収は旧来の倫理・コンプライアンス体制の限界を認識することで、先進的な誠実性の新時代へ前進していることを示しています。ディリジェントのGRCプラットフォームにヴォルトの最先端な「スピークアップ」技術を統合することで、企業はリスクをより早期に検知し、より迅速な対応ができるようになるほか、従業員やステークホルダーとの信頼関係を一層強固にすることが可能となります。 ヴォルトのAIを最優先に据えた技術により、ディリジェントは、ローカライズされたコンプライアンス機能、多言語対応の報告チャネル、グローバル規制順守支援を通じて、世界中の企業へのサービス提供能力をさらに拡大します。シームレスで直感的か...
Back to Newsroom