グラファナ・ラボ、Grafana Cloudにより高速な全文検索とより賢いデータ最適化を導入することをObservabilityCON 2026で発表
グラファナ・ラボ、Grafana Cloudにより高速な全文検索とより賢いデータ最適化を導入することをObservabilityCON 2026で発表
Adaptive Logs Archiveによってチームは少ない投入でより多くのログを保存できるようになり、Grafana Cloud Logsでは出現頻度の低い値を対象とするクエリが高速化され、チームやAIエージェントは重要情報を数秒で特定できるようになる
サンフランシスコ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- オープンなエージェント型オブザーバビリティクラウドを提供するグラファナ・ラボは本日、チームのテレメトリデータの管理を支援するAI時代の新機能を、ObservabilityCON 2026にて発表しました。これらの機能により、チームは必要なログをわずか数秒で見つけ出せるほか、AIワークロードの拡大に伴って増加するテレメトリデータのうち、コストをかけて保存する価値のあるデータだけを保持できるようになります。これを機に、同社が買収したログラインの技術を活用した、クエリの処理性能を大幅に向上させるGrafana Cloud Logsの拡張機能が一般利用開始となったほか、Adaptive Logs Archiveのパブリックプレビューも開始されています。
AIの普及により、テレメトリデータの量が爆発的に増加しています。コーディングエージェントの登場により誰もがソフトウェアを開発できるようになっており、より多くのソフトウェアが、これまで以上のスピードで開発されるようになり、そのすべてに監視の必要があります。エージェントやツールの呼び出しのたびにテレメトリデータが生成されるため、エージェント自体もデータ量の増加に拍車をかけています。何も対策を講じなければ、新たなワークロードが追加されるたびにオブザーバビリティにかかるコストが増大するため、AIの大規模な運用においては、コストとクエリの最適化が不可欠となります。グラファナ・ラボと、フューチャラム傘下のETRが今週発表した『2026 State of Observability Report』(2026年オブザーバビリティの現状に関するレポート)では、調査対象となったIT・エンジニアリング部門のリーダー300人のうち78%が、昨年オブザーバビリティ関連の支出を増やしたと回答し、73%が今後も支出を増やす見込みであると回答しました。その理由として、技術スタックへの新たな製品の追加(61%)や、AIによる開発の加速に伴う監視対象の増加(60%)が挙げられています。
「オブザーバビリティの費用対効果は、保存する価値のあるデータだけを保持し、システムの状態の変化に応じて保存するデータ量を柔軟に増減できなければ確保できません。その重要性は、AIによってテレメトリデータが爆発的に増加している現在、かつてなく高まっています」とグラファナ・ラボの製品担当シニアディレクターのジェン・ビラは述べています。「しかし、保存する価値のあるデータだけに絞ったとしても、その量は依然として膨大です。そのため、大量のデータの中から必要な情報を素早く見つけ出せることも重要になります。Adaptive Telemetryは前者の課題に対処するものであり、Grafana Cloud Logsのクエリ処理性能の向上によって後者の課題に対処します」
重要な1つのログをわずか数秒で見つけ出す
Grafana Cloud Logsでは、グラファナ・ラボが2026年4月に買収したログラインの技術を活用し、追加料金なしでより高速な全文検索を提供しています。
この追加機能は、オブジェクトストレージに保存されたログの中から、リクエストIDや顧客IDなど、出現頻度の低い値を含むログを特定します。そのため、エンジニアが午前1時にアラートで呼び出されたとしても、アラートから直接、該当するIDをわずか数秒で見つけ出すことができます。AIエージェントは人間よりもはるかに多くのクエリを実行するため、クエリの高速化によって、エージェントとエンジニアが連携した、より迅速な作業が実現されます。
「ログラインを有効にしてから、新たに取り込まれたログに対して初めてクエリを実行したところ、結果の改善は明らかでした。1テラバイト近いログを3分かけて処理していたのが、約100ギガバイトの3秒未満の処理で済むようになったのです」とDATEV eGでOpenTelemetryおよびGrafana Cloud管理者を務めるティモ・キルツドーファは述べています。「つまり、新たに取り込まれたログでは、検索対象となるログの量が80~90%削減されたことになり、結果をすぐに目で見れました」
コストをかける価値のあるデータだけを保持する
グラファナ・ラボのAdaptive Telemetryスイートは、メトリクス、ログ、トレース、プロファイルについて、どのデータを集計またはサンプリングすべきか推奨を出すことでコストの最適化を図り、チームが重要なテレメトリデータを保持できるようにします。その結果、より低いコストで、より有用な情報を得られるようになります。Mux、TeleTracking、Auditboardを含む複数の機能を利用している顧客は、テレメトリ関連の支出を平均で30~50%削減しています。今回のアップデートでは、ログ、メトリクス、トレースに関する以下の新機能が追加されています。
- Adaptive Logs Archive(パブリックプレビュー):Adaptive Logs Archiveを利用すると、チームは自社が所有するオブジェクトストレージのバケットにログをオープン形式で転送できます。これにより、ログをGrafana Cloudに保存しないことでコストを削減しながら、調査や監査、コンプライアンス上の要請に対応するために必要となった場合に備えて、低コストのストレージにログを保持しておくことができます。
- Adaptive Metrics Auto-Apply(一般提供開始):カーディナリティの削減に関する推奨事項を、プラットフォーム担当チームが一つひとつ確認する必要がなくなります。Auto-Applyは、人手を介さずに推奨を継続的に適用し、その間も既存のダッシュボードやアラートは変更することなく動作し続けます。また、組み込み型の安全対策である「Cost Mode」では、アクティブな時系列データの総数が増加しない推奨事項のみを適用するため、最適化によってコストが急増するということがなくなります。
- Adaptive Tracesによって除外されたトレースの検索(一般提供開始): 必要なトレースが失われる心配なしに、サンプリング率を大幅に引き下げることができます。Adaptive Tracesによって除外されたトレースであっても、開発者は過去24時間以内の任意のトレースをIDで再取得できるため、調査がコスト削減の犠牲になることはありません。
「以前は、無駄なデータを見つけるために、担当者がメトリクスのカーディナリティやログの量を手作業で詳しく調べる必要があり、しかも新しいサービスが追加されるたびにデータが増えるため、その作業に終わりはありませんでした。今では、Adaptive MetricsとAdaptive Logsがその分析を代わりに行ってくれます」とRapid7のプリンシパルソフトウェアエンジニアのカール・イーストマンが話しています。「これらのツールは、一度もクエリで参照されていないメトリクスやログのパターンを特定し、どのデータを集計または削除すべきか推奨してくれます。そのため、私たちは対象となるデータを自分たちで探し出すのではなく、提示された推奨事項を適用するだけで済みます。当社のエンジニアは、膨大な数のデータを一つひとつ調べる代わりに、ノイズだと分かるデバッグログを除外するなど、人間の判断が必要な少数のルールに時間を割けるようになりました」
詳細は以下を参照してください。
- ObservabilityCONでの発表の全文をブログで読む
- 『2026 State of Observability Report』の全文を見る
- IDCのレポート『The Business Value of Grafana AI』(Grafana AIのビジネス価値)を読む
グラファナ・ラボについて
グラファナ・ラボは、フルマネージド型のオブザーバビリティプラットフォーム「Grafana Cloud」を提供しており、信頼性の確保、インシデントのより迅速な解決、大規模なテレメトリデータの最適化を支援するプラットフォームとして、1万を超える組織からの信頼を得ています。オープンソースとオープン標準を土台に、あらゆる技術スタックとの相互運用性を考慮して設計されたGrafana Cloudは、オブザーバビリティにAIを、AIにオブザーバビリティをもたらします。これにより、分散したデータの一元的な可視化が可能となり、チーム(およびそのAIエージェント)は保存場所を問わず、分散されたデータすべての表示、把握、適切な対応が可能になるほか、それぞれが目標とするスピードで動くことができるようになります。アンソロピック、ブルームバーグ、エヌビディア、マイクロソフト、セールスフォースといった顧客がグラファナ・ラボを利用しています。同社は完全リモートワーク制の企業で、チームメンバーの在籍地は40か国以上に及んでいます。また、ライトスピード・ベンチャー・パートナーズ、セコイア・キャピタル、GIC、コートゥー、JPモルガン、CapitalG、リード・エッジ・キャピタルなどの有力な投資家から支援を受けています。詳しくはgrafana.comをご参照ください。また、LinkedInおよびXで同社をフォローしてください。
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