ビザ、カントン・ネットワークにプライバシー保護型決済を導入
ビザ、カントン・ネットワークにプライバシー保護型決済を導入
ビザがカントン・ネットワーク初の「スーパーバリデーター」決済企業に選定され、銀行や金融機関が新たな決済フローをオンチェーン化できるよう支援
サンフランシスコ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- デジタル決済分野のグローバルリーダーであるビザ(NYSE:V)は、カントン・ネットワーク(カントン)にスーパーバリデーターとして参加することを発表しました。これは、世界中の銀行や金融機関にプライバシー保護型ブロックチェーンインフラの普及を支援する取り組みで、ビザはカントン・ネットワークのスーパーバリデーター40社のうちの1社となります。
この動きは、金融機関が抱える根本的な課題、すなわち、ブロックチェーンの魅力である透明性が、金融機関が遵守すべきプライバシー保護の要件と対立し得るという課題に直接的に対処するものです。規制金融向けに構築されたブロックチェーンであるカントン・ネットワークは、当初からプライバシー保護機能を組み込んでおり、組織は機密情報を公開することなく共有インフラを利用することができます。
ビザはスーパーバリデーターとして、カントン・ネットワーク上で運用とセキュリティ対策を選択した顧客を対し、現在クリティカルな決済システムを運用する際に使用しているのと同じ信頼性と確実性の高い基準を適用することで支援を提供します。金融機関は、既存のリスク管理、コンプライアンス、運用方法を変更することなく、ステーブルコイン決済、決済処理、財務管理のユースケースを試験的に導入し、規模を拡大することができます。
ビザのグローバル成長製品・戦略パートナーシップグローバル責任者であるルベル・バーワッカーは、「多くの銀行は、プライバシーの欠如を、重要な業務をオンチェーンに移行する上での決定的な障壁と見なしています。カントン・ネットワーク上でスーパーバリデーターとして活動することで、ビザのグローバルネットワークを象徴するビザグレードの信頼性、ガバナンス、そして運用上の厳格さを、プライバシー保護型のブロックチェーンインフラにもたらし、金融機関は運用方法を見直すことなく、オンチェーン決済を導入できるようになります」と述べています。
現在、カントンは資本市場で広く採用され、トークン化された金融資産の発行と取引を支えています。ビザの参加により、カントンは資本市場と決済を結びつけ、オンチェーン決済をカントンのエコシステムに直接取り込むことができるようになります。
カントン・ネットワークについて
多くの金融機関は、取引の詳細が誰でも閲覧できるため、透明性、データ漏洩、コンプライアンス上の懸念から、パブリックブロックチェーンの利用を避けてきました。
カントンの柔軟なプライバシーモデルは、現実世界のユースケースを想定して設計されています。例えば、給与が公開されると銀行は給与計算を実行できず、トレーディング会社は市場価格に影響なくすべてのポジションや取引を公開することはできません。カントンは、強力なプライバシー保護と、同一ネットワーク上で異なるアプリケーションや資産を接続する機能を兼ね備えています。金融機関は、機密性や管理権限を損なうことなくブロックチェーンを導入できます。
カントンの共同開発者でデジタルアセットネットワーク戦略責任者であるエリック・サラニエツキは、「カントンは、当初から規制金融の要件を満たすように構築されました。ビザがスーパーバリデーターとして参加したことは、この技術が実験段階を超え、実運用可能なインフラへと成熟したことを示しています。資産とともに決済をオンチェーン化することで金融市場の次の段階が開かれ、取引はブロックチェーンの速度で処理されながら、プライバシー、セキュリティ、コンプライアンスが維持されるのです」と述べています。
ビザの広範なステーブルコイン戦略
ビザの参加は、以下を含む既存のデジタル資産およびステーブルコインに関する取り組を基盤としています。
- ステーブルコイン決済は、世界全体で年間46億ドルの取引高を達成しています。
- ステーブルコインと連携されたカードは、50か国以上で130以上のプログラムを展開しています。
- ビザ・コンサルティング&アナリティクス(VCA)による専門の「ステーブルコイン・アドバイザリー・プラクティス」は、金融機関からフィンテック企業に至るまで、幅広い顧客に対し、ステーブルコイン戦略とオンチェーン機能に関する専門的なアドバイザリーサービスを提供しています。VCAは、顧客がカントンネットワークやその他のイニシアチブへの参加が自社の目標とどのように合致するかの評価をサポートします。
ビザがカントン・ネットワークの決済とガバナンスの両方を担うようになったことで、金融機関は既存の業務体制を大幅に変更することなく、すでに信頼関係のあるパートナーを通じてこのネットワークを活用できるようになります。
よくある質問(FAQ)
Q:カントン・ネットワークとは何ですか?
カントンは、規制対象の金融機関の厳格な要件を満たすように設計された、パブリックかつパーミッションレスなブロックチェーンネットワークです。機関投資家レベルのガバナンスを備えた共有インフラ上で、プライバシーを保護した取引を可能にします。
Q:ライバシー保護ブロックチェーンが必要な理由は何か?
多くの金融機関は、プライバシー、コンプライアンス、ガバナンスに関する懸念から、パブリックブロックチェーンの利用に慎重な姿勢を示してきました。給与が公開されてしまっては銀行は給与支払いの処理ができず、トレーディング会社は、ポジション、担保、証拠金の変動が可視化されてしまうと、取引を行うことができません。プライバシー保護機能を備えたパブリックブロックチェーンネットワークであるカントンは、機密データを公開することなく、これらの資産を自由に移動できるようにします。
Q:スーパーバリデーターとは何ですか?また、なぜそれが重要なのか?
ブロックチェーンにおいて、バリデーターは取引の検証とネットワークの整合性の維持を支援します。カントン・ネットワークでは、スーパーバリデーターは、コアネットワークインフラの管理を支援し、ネットワーク活動の活性化を通じてカントンエコシステムに価値をもたらす、高度に信頼できる機関にのみ与えられる特別な役割です。
Q:ビザのスーパーバリデーターとしての役割は何か?
ビザはスーパーバリデーターとして、カントン・ネットワークの将来を左右する意思決定に投票権を持ち、重要な決済インフラの構築を支援し、銀行や金融機関によるブロックチェーンの大規模導入に貢献します。
Q:なぜ今なのか?
ビザの参加により、銀行は機密性の高い金融データを公開することなくブロックチェーンを利用できるようになります。これは、ブロックチェーン技術を実社会における機関利用へと発展する上で役立つでしょう。
Q:誰が恩恵を受けるのか?
プライバシー、セキュリティ、コンプライアンスが求められるブロックチェーンベースの決済、清算、財務管理のユースケースを検討している銀行、大企業、および規制対象の金融機関が恩恵を受けます。
Q:今後の展望は?
ビザは、アプリケーション、インフラ、複数のブロックチェーンネットワークにわたるビザの運用経験を活かし、既存の決済、清算、資金管理戦略を補完する形でカントンを実運用に導入するために、各機関と協力していきます。ビザは、決済を最優先とする機関投資家向けアプローチに基づき、ネットワークを問わずブロックチェーンに中立な立場を維持します。暗号資産およびステーブルコイン戦略との関連性の理解と評価に関心のある組織は、VCAステーブルコインアドバイザリープラクティスの担当者宛て(VCA@visa.com)にメールでお問い合わせください。
ビザについて
Visa(NYSE:V)は、世界を代表するデジタル決済のリーダーとして、200を超える国と地域で、消費者、販売者、金融機関、政府機関の間の取引を仲介しています。当社の使命は、最も革新的で、便利で、信頼性が高く、安全な決済ネットワークを通じて世界をつなぎ、個人、企業、経済の成長を促すことにあります。すべての人がどこでも参加できる経済こそ、資金移動の未来を支える基盤であると信じています。詳細は、 Visa.com をご覧ください。
カントン・ネットワークについて
カントン・ネットワークは、機関投資家向け金融サービスに特化して構築された、唯一のパブリックかつパーミッションレスなブロックチェーンであり、プライバシー、コンプライアンス、スケーラビリティを独自に融合させています。世界有数の金融機関が参加するカントン財団によってガバナンスが行われるカントンは、共有された相互運用可能なインフラ上で、複数の資産クラスにわたるリアルタイムかつ安全な同期と決済を実現します。オープンソースのネットワークは、独自のトークンであるカントンコインによって稼働し、分散型ガバナンスと共同アプリケーション開発をサポートしています。カントン・ネットワークは、ブロックチェーンの可能性とグローバル金融の力を結びつけ、金融の流れを本来あるべき姿へと導きます。詳細はcanton.networkをご覧ください。
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