-

キオクシア:RocksDBにおいてSSDの寿命とパフォーマンスを向上させるプラグインのオープンソースソフトウェアでの公開について

複数SSD RAID構成での書き込み増幅率(WAF)を低減

東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- キオクシア株式会社は、複数SSDのRAID環境でSSDの寿命と性能を向上させるRocksDB プラグイン(機能拡張プログラム)を開発しました。昨年発表したFDP(Flexible Data Placement)対応SSDを用いた RocksDBにて、複数台SSD構成に対応した改善効果の動作展示を、米国サンノゼにて10月13日から開催されるOpen Compute Project (OCP) Global Summitで行います。

RocksDBは、生成AIやクラウドアプリケーション向けに広く採用されているデータベースソフトウェアであり、高性能な検索と効率的な履歴データの管理に最適化されています。新しいRocksDBプラグインは、4台構成のRAID 5システムにおいて、書き込み増幅率(WAF)を約46%削減し、スループットをMDRAIDの約8.22倍に引き上げます(注1)。2台構成のミラーリングシステムでは、WAFを約1/3に削減し、MDRAIDと比較して約1.45倍のスループットを達成しました(注1)。データを統合し、書き込みを連続的に行うことによって、データの断片化を防ぎ、ガベージコレクションの必要性を低減することで、性能向上を実現しています。

OCP Global Summitのキオクシアブース(A51)において、KIOXIA XD8シリーズSSDを用いたRocksDBプラグインの展示を行います。標準的なLinux RAIDミラーリングシステムと比較し、RocksDBプラグインを使用した2台構成のRAID 1システムで得られる性能向上とWAF削減のデモンストレーションを行います。

RocksDB プラグインはオープンソースとして2025年度中の公開を予定しています。キオクシアは、フラッシュメモリ技術、SSD制御技術およびデータ配置管理技術などの幅広い技術経験と実績を基に、今後もソフトウェアエコシステムに貢献していきます。

注1 性能改善の定義については、2025 年 10 月 10 日時点のKIOXIA XD8 シリーズを用いた評価環境でのテストに基づいています。

  • OCP、Open Compute Projectは、the Open Compute Project Foundation の商標であり許諾を受けて使用しています。
  • Linuxは、米国およびその他の国におけるLinus Torvaldsの商標または登録商標です。
  • その他記載されている社名・商品名・サービス名などは、それぞれ各社が商標として使用している場合があります。

*本資料に掲載されている情報(製品の価格/仕様、サービスの内容およびお問い合わせ先など)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

Contacts

報道関係の本資料に関するお問い合わせ先:
キオクシア株式会社
プロモーションマネジメント部
進藤智士
Tel: 03-6478-2404

Kioxia Corporation



Contacts

報道関係の本資料に関するお問い合わせ先:
キオクシア株式会社
プロモーションマネジメント部
進藤智士
Tel: 03-6478-2404

More News From Kioxia Corporation

キオクシア:高画質録画および写真撮影向けmicroSDメモリカード・新モデルの発売について

東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- キオクシア株式会社は、アクションカメラ、スマートフォン[注1]での活用に適したmicroSDメモリカードラインアップに新たに「EXCERIA PLUS G3 microSDメモリカードシリーズ」および「EXCERIA G3 microSDメモリカードシリーズ」を追加し、量販店での販売を10月25日より開始します(1TBのみ2025年12月以降に販売開始予定)。新シリーズは、当社が指定したUGREEN社製のカードリーダー[注2]と組み合わせることで、EXCERIA PLUS G3 microSDメモリカードシリーズでは最大読出速度210MB/sおよび最大書込速度150MB/s[注3] [注4]を実現し、メモリカードからPCへの転送時間を短縮します。この高速動作はメモリカードのバスインターフェーススピードを拡張したもので、指定カードリーダー以外の機器に接続した場合、SDR104モードでの最大読出/書込速度となります。 EXCERIA PLUS G3 microSDメモリカードシリーズおよびEXCERIA G3 micro...

キオクシア:「Maker Faire Tokyo 2025」への出展について

東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- キオクシア株式会社は、10月4日から10月5日まで東京ビッグサイトで開催される「Maker Faire(メイカーフェア) Tokyo 2025」に「はたらくSSD・進化するSSD」をテーマに出展します。デジタル社会のあらゆる場面を支えるキオクシアのフラッシュメモリ技術を使った法人向けSSD製品の展示や、自由な発想と工夫でさらに進化したIn-Storage Computation技術を用いた自作SSDのデモ、その活用事例を中心に紹介したSSD同人誌第4号の配布を行います。 In-Storage Computation技術とは、通常ホストコンピューターのCPUで担うストレージの演算処理機能を、SSDに搭載するSoC(システム・オン・チップ)に取り込むことによってSSD単体での演算処理を可能にする技術です。SSD同人誌では、SSDでのデータの読み書きを可視化する「見えて消せるSSD」、フラッシュメモリの読み書きでBASICコンピューターを再現したフラッシュメモリ製人工知能など、進化した自作SSDの活用作品の紹介と、SSDの...

キオクシアとサンディスク:AI需要に対応する北上工場第2製造棟の稼働開始について

東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- キオクシア株式会社とサンディスクコーポレーションは、北上工場(岩手県北上市)の第2製造棟(以下、K2棟)が稼働を開始したことをお知らせします。K2棟はAIの普及などによる中長期的なフラッシュメモリ市場の拡大に備え、CBA(CMOS directly Bonded to Array)技術を導入した第8世代3次元フラッシュメモリ製品(218層)ならびに今後も進化を続けるフラッシュメモリの生産に対応していきます。2026年前半に本格的な出荷を開始し、今後、市場動向に合わせて設備投資を継続することで生産能力を段階的に上げていきます。 K2棟は、地震の揺れを吸収する免震構造を採用するとともに、最新の省エネ生産設備の導入などで環境面も重視した製造棟です。また、生産効率を向上させるために人工知能(AI)などの最新技術の適用範囲を拡大するほか、生産設備の設置効率を高めるスペース効率に優れたデザインを採用しています。なお、2024年2月に認定を受けた認定特定半導体生産施設整備等計画(2023半経第002号-1)に基づく四日市工場と北上...
Back to Newsroom