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ETSIが初のO-RAN仕様をリリース

仏ソフィア・アンティポリス & 独ボン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- (ビジネスワイヤ) -- ETSIとオーランは、ETSIが初のO-RAN仕様をETSI TS 103 859として採用したことを発表します。採用された仕様は、「O-RANフロントホールコントロール、ユーザーおよび同期プレーン仕様v7.02」です。この文書は、オープンでインテリジェントな無線アクセスネットワークのためのO-RANアーキテクチャーのインターフェースの1つであるオープン・フロントホールに焦点を当てています。この文書は、下位層機能分割のためにO-DU(O-RAN分散ユニット)とO-RU(O-RAN無線ユニット)を結ぶフロントホール・インターフェースの上で使用される制御プレーン、ユーザープレーン、同期プレーンのプロトコルを規定しています。TS 103 859の適用範囲には、LTEとNR(5G)の両方が含まれます。

O-RANの理事で、オレンジの戦略・アーキテクチャー・標準化担当ディレクターのクレア・ショービンは、次のように述べています。「ETSIによるO-RAN仕様の認定は、オープンRANの幅広い採用を可能にするための新たな大きな一歩です。O-RAN仕様がETSI仕様として利用できるようになったことで、さまざまな国の商業・公共部門が望む裏付けがさらに拡大しました。」

ETSIモバイル規格グループ技術委員会のDominique Everaere委員長は、次のように述べています。「O-RAN仕様は、専門家による徹底的なレビューと要求された修正を経て、ETSI仕様として承認されました。仕様がETSI PASプロセスを通過する際には、ETSIの規則に準拠する必要があり、仕様を担当するETSI委員会は、ETSI標準として承認するための既存の手順と一致するように組織と連携しています。」

ETSI公開仕様書(PAS)プロセスにより、ETSIパートナーは、その1つまたは複数のPASをETSIでの採用に向けて提出することができます。PASはその後、ETSI技術仕様書(TS)かETSI技術報告書(TR)になります。このプロセスを求める組織は、法人である必要があり、ETSIのものに沿ったIPRポリシーを持っているか、例外的にETSIのIPRポリシーを適用することを受け入れる必要があり、協力契約に署名していなければなりません。

オーランは、O-RANアーキテクチャーの各部分がさらにETSI仕様として認知されるように、ETSI PASプロセスにその仕様をさらに提出する準備を進めています。

ETSIについて

ETSIは、産業と社会のあらゆる部門にまたがるICTシステムとサービスのために、世界中で適用可能な標準の開発、批准、テストをサポートするオープンで包摂的な環境を会員に提供しています。ETSIは非営利団体であり、世界5大陸64カ国から900以上の会員組織が参加しています。メンバーは、大小の民間企業、研究機関、学術機関、政府、公共機関の多様な顔ぶれで構成されています。ETSIは、欧州標準化機関(ESO)としてEUに正式に認知されています。詳細情報については、https://www.etsi.org/をご覧ください。

オーラン・アライアンスについて

オーラン・アライアンスは、無線アクセスネットワーク(RAN)分野における320を超える組織のモバイル通信事業者、ベンダー、研究・学術機関から成る世界規模のコミュニティーです。RANはあらゆるモバイルネットワークの必須要素となっており、オーラン・アライアンスの使命は当業界を作り替え、インテリジェンス性とオープン性を高め、仮想化を進め、真に相互運用可能なモバイルネットワークを実現することにあります。新しいO-RAN仕様により、ユーザー体験を改善するための革新が迅速化され、より競争力と活力のあるRANサプライヤーエコシステムが実現します。また同時にO-RANを基盤とするモバイルネットワークにより、モバイル通信事業者によるRANの導入と運用の効率が改善します。これを達成するため、オーラン・アライアンスは新たなRAN仕様を公表し、RAN向けオープンソフトウエアをリリースするとともに、会員組織によるこれらの導入のインテグレーション活動と試験を支えています。

詳細情報については、www.o-ran.orgをご覧ください。

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ETSI Press contact:
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Tel.: +33 (0)6 87 60 84 40
Email: claire.boyer@etsi.org

O-RAN ALLIANCE PR Contact:
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