クエクテルが超低消費電力で高性能のシングルバンドGNSS測位モジュールLC76Gを投入

独ニュルンベルク--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） -- （ビジネスワイヤ） -- IoTソリューションを提供する世界的企業であるクエクテル・ワイヤレス・ソリューションズは本日、高速で正確な測位性能と超低消費電力を特長とする小型シングルバンドGNSSモジュールであるLC76Gモジュールの発売について発表しました。LC76Gは既に量産体制に入っており、世界の測位市場のニーズを満たすために十分な供給体制が整っています。

Airoha AG3352プラットフォームを基盤とするLC76Gは、すべてのコンステレーション（GPS、GLONASS、BeiDou、Galileo、QZSS）からの信号を同時に受信・処理することができ、SBASのサポートと組み合わせることで、可視衛星の数を大幅に増やし、測位精度を向上させます。LC76Gモジュールは、最大47基の衛星からの信号を受信し、前世代デバイスと比較して40%改善された1.5m（CEP50、オープンスカイ）の測位精度を実現します。

コストを最適化したバージョンと低消費電力のバージョンで提供するLC76Gは、4つのコンステレーションをすべて有効にした場合の消費電力が9mA @3V未満と、従来と比べて72%削減することができます。

これにより、LC76Gは、ウエアラブルパーソナルトラッカー、野生動物や家畜のトラッキング、トールタグ、ポータブルコンテナトラッカーなどのバッテリー駆動機器や、シェアードモビリティーや低コスト資産トラッカーなど一連の従来型市場において、非常に魅力的な製品となっています。

LC76Gは内蔵のSAWフィルターと内蔵のLNAを搭載することで、パッシブパッチアンテナに直接接続でき、不要な干渉に対するフィルタリングが可能で、密集した都市の谷間を走行中でも極めて優れた性能を確実に発揮します。

統合的AGNSS技術のEPO™は、LC76Gモジュールでサポートされており、ホットスタートで1秒未満、ウオームスタートで2秒以内、コールドスタートで15秒以内に正確な追跡修正を行うことで、最初の修正までの時間 (TTFF) を短縮することができます。GNSS修正の高速化により、従来よりも少ない電力バジェットで、時間と場所に関係なく正確な測位・ナビゲーションサービスを利用することが可能になります。

EPOでは予測軌道を手動でダウンロードする必要がありますが、LC76Gは予測軌道情報を衛星から直接収集するEASY™（組み込み補助システム）もサポートしており、最大で3日間の高速修正を実現します。

EPOとEasy™の両方が各コンステレーションで利用可能であるため、TTFFの短縮と特定コンステレーションへの依存度の低減が実現します。

LCCフォームファクターと10.1mm×9.7mm×2.4mmの超小型サイズを特徴とするLC76Gのフットプリントは、他の業界ソリューションやクエクテルのL76およびL76-LBの従来モジュールと互換性があり、既存の設計を最新の低消費電力GNSS技術にスムーズに移行させることが可能です。

さらに、クエクテルは、無線接続を大幅に向上させる既製品およびカスタマイズ品の高性能アンテナを幅広く提供しています。クエクテルのLC76Gは、GNSS L1アンテナのセレクションと組み合わせることで、さまざまな測位要件を実現することが可能です。また、お客さまの製品開発を容易にするため、コネクタータイプやケーブル長のカスタマイズに加え、包括的なアンテナ設計、試験サポートのサービスも提供できます。

LC76Gは、エンベデッド・ワールド・ニュルンベルクのホール5、171番ブースで、2022年6月21～23日に展示します。

クエクテルについて

クエクテルは、よりスマートな世界を目指す情熱によって、IoTの革新を加速させています。顧客中心を強く打ち出した組織である当社は、傑出したサポートとサービスによって支えられた世界的なIoTソリューションプロバイダーです。4000人を超える専門家から成り成長を続ける当社の世界的チームは、セルラー、GNSS、WiFi/BTモジュール、アンテナ、IoT接続の革新のペースを先導しています。上海証券取引所（603236.SS）に上場している当社の国際的な経営陣は、世界中でIoTを推進することに専心しています。

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