-

パンデミックにより全米患者安全委員会の緊急の必要性が注目される

9月17日はWHOが定める「世界患者安全の日」で、医療従事者と患者の安全を最終的に保証する新法の制定を要求する上でかつてない好機

米カリフォルニア州アーバイン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- (ビジネスワイヤ) -- 患者安全運動財団は本日、詳細なホワイトペーパーを公表し、財団指導部が全米患者安全委員会(National Patient Safety Board)の創設を促す以下の声明を発表しました。

「COVID-19は米国の医療システムにおける安全性に絡む不備を明るみにしましたが、その不備はすでに年間20万人の死亡をもたらしています。全米患者安全委員会が必要です。

米国のCOVID-19による死亡者数も20万人に近づいていますが、ニューヨークタイムズの最近の報告によれば、『公式な死亡者数はウイルスの全体的影響を大幅に過小評価している可能性がある』ことを考慮すれば、この大台をすでに超えている可能性があります。ただしパンデミック以前でさえ、毎年20万人の米国人が別のエピデミック、すなわち病院における予防可能な過誤によって死亡しています。この事実により、予防可能な医療過誤は米国で暗黙の死亡の主因第3位となっています。このことにショックを受けられたとしても、それはあなただけではありません。米国人の79パーセントは、医療の場で患者の安全が毎日損なわれていることを知りません。

医療従事者の安全は患者の安全であって、それぞれの死亡者数が近づく中、私たちはこの死因を容認できる限界点に達しています。

実際には、医療の体系的な諸問題、例えば透明で公正な文化を取り入れていない不備や、医療関連感染や投薬の安全性のような問題に対する既知の解決策を導入していない不備により、医療従事者が失敗・過誤を毎年繰り返す状態に置かれています。好ましくないOSHA発生率、DART発生率、医療専門職が一般的に燃え尽き症候群のリストで最上位にあるということは、この危機が常に基盤の不安定さから始まっていたことを示しています。COVID-19が医療従事者を耐えられる限界に押しやっている現在ほど、この問題を議論するのに適した時期はありません。2020年は、最前線の医療従事者に有効な装備を提供し、これら医療従事者の重要な仕事を支援することから、患者に公平なサービスを提供して治療に当たることまで、医療システムにおける安全性の諸問題に関して最も困難で驚くべき年の1つとなりました。1000人以上の医療提供者が、最も好きな行為である患者の世話をしている際に死亡しています。NBCニュースと看護師用アプリHollibluが実施した調査によれば、1000人以上の回答者のうち62パーセントは要するに今回の世界的流行病が理由で、現在の職場か看護師の仕事そのものを辞める予定であると回答しています。これは容認できない事態です。

全米患者安全委員会が必要です。

医療における技術やブレークスルーが派手に取り上げられるにもかかわらず、1年に20万人以上、そしてパンデミックやその他のとてつもなく困難な状況ではさらに多くの命を救うための最も速くて持続可能なソリューションは、システムやプロセスの破綻を減らすことです。私たちは全米患者安全委員会(NPSB)を最終的に創設することで、医療従事者を、そして結果的に患者を最優先する必要があります。NPSBの創設によって、3つの重要な方法を通じて問題を解決することになります。

データ分析、透明性と説明責任の向上、インセンティブの整合性の確保で

  • データを駆使した洞察および基準:NPSBは全米患者安全データベース(National Patient Safety Database)を創出・維持し、個人を特定しない患者安全に関する作業成果物を受領する。委員会は患者安全に関するデータの報告・収集・分析と、医療過誤を減らし患者安全と医療の質を向上させるための研修ガイドラインやその他の推奨事項の開発と普及を促進する。
  • 透明性と説明責任:NPSBは、医療過誤を防ぎ、患者安全を向上させ、医療システム内の説明責任を向上させるのに必要な医師およびその他の医療提供者向けのパフォーマンスおよび各システムの基準、ツール、ベストプラクティス(査読を含む)を定めるべく、全米患者安全データベースおよびその他の利用可能なデータの継続的な分析を必要とすることになる。
  • インセンティブの整合:NPSBは実証済みの患者安全プロトコルにより、各インセンティブ、特にメディケアの償還に整合性を持たせることで、命を救い税金を節約する。

COVID-19は医療従事者が耐えられる限界点となるべきでなく、患者安全の欠如に対する私たちの忍耐の限界点となるべきです。議会は本日、この党派を超えた課題に対し直ちに行動を起こすべきです。」

患者安全運動財団について

米国の病院では毎年20万人以上が無用な死を遂げています。世界では480万人の命が同様に失われています。患者安全運動財団(PSMF)は、病院の過誤による予防可能な死亡を根絶することを使命とする国際的非営利団体です。PSMFは、患者と患者擁護団体、医療提供者、医療技術企業、政府、雇用主、民間保険組織を、1つの理念の下に結束させている点で独自性があります。当財団の「実施可能な患者安全ソリューション」(APSS)や、業界の「オープンデータ誓約」、そして世界患者安全・科学・技術サミットなど、PSMFは患者死亡ゼロを達成するまで奮闘し続けます。

詳細については、www.patientsafetymovement.orgをご覧ください。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

Contacts

Media Contact
Emilie Cole
media@patientsafetymovement.org
717-448-1821

Patient Safety Movement Foundation

Details
Headquarters: Irvine, CA
Website: www.psmf.org
CEO: Michael Ramsay
Employees: 7
Organization: NON


Contacts

Media Contact
Emilie Cole
media@patientsafetymovement.org
717-448-1821

More News From Patient Safety Movement Foundation

患者安全運動財団、より安全な医療システム構築のための2024年行動計画を発表

カリフォルニア州アーバイン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 患者安全運動財団が1月26日に開催した年次中間イベントにおいて、世界中の患者安全の専門家が参加し、予防可能な患者の発生と医療従事者の受ける被害を撲滅するための行動計画を策定しました。患者安全運動財団は、品質および患者安全を担当する最高責任者や患者安全の活動家のための、的を絞ったフォーラムを求める声に応えて、患者安全リーダーシップ協会を立ち上げました。このフォーラムは、品質および患者安全を担当する最高責任者が医療システムの中で果たす重要な職務を支持し、証拠に基づくソリューションや、患者の命を救うことが証明された新たなテクノロジーの導入を支援するための、グローバルなエグゼクティブのネットワークです。 患者安全リーダーシップ協会は、年次中間イベントで策定された行動計画の推進に重要な役割を果たすことが期待されています。計画には以下のアクション項目が含まれます。 病院のガバナンス委員会と上級管理職に対し、厳格なレビュープロセスを実施しつつ、施設内の患者安全の文化を擁護することへの揺るぎないコミットメントを...

患者安全運動財団が2021年度人道賞およびルイス・ブラックマン賞の受賞者を発表

米カリフォルニア州アーバイン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 2030年までに予防可能な患者の死亡をゼロにすることに傾倒している世界的な非営利団体である患者安全運動財団(PSMF)は、第8回年次世界患者安全・科学・技術サミット(WPSSTS)にて、2021年度の「人道賞」および「ルイス・ブラックマン賞」の受賞者を発表しました。第42代アメリカ合衆国大統領であるビル・クリントン氏がジョー・キアニ人道賞を、ハビエル・ダビラ氏がボー・バイデン人道賞を、ヤンニッケ・メリン・オルソン氏がスティーブン・モロー人道賞を受賞しました。第2回年次ルイス・ブラックマン賞はイングリッド・ボニーヤ氏に授与されました。 患者安全運動財団の最高経営責任者(CEO)であるマイケル・ラムゼイ(MD)は、次のように述べています。「2030年までに予防可能な患者の死亡をゼロにするというPSMFの使命の達成は、変化を生み出すために個人が団結することにかかっています。当財団は、今年の受賞者である4人すべてが世界的な患者安全の向上に向けて示した個々の努力、リーダーシップ、コミットメントを表彰でき...

患者安全運動財団が第8回年次世界患者安全・科学・技術サミットの日程と講演者ラインアップを発表

米カリフォルニア州アーバイン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 患者安全運動財団(PSMF)は、第8回年次世界患者安全・科学・技術サミット(WPSSTS)を2022年4月29日と30日に仮想形式で開催します。このイベントは、米国麻酔科学会、欧州麻酔・集中治療学会、国際医療の質学会、世界麻酔学会連合が共同開催するものです。このイベントは、業界リーダーや医療機関が、一連のケアを変革するための実用的なアイデアやイノベーションをもって、患者安全の主要課題に立ち向かうための有力なフォーラムであり、2030年までに世界中で予防可能な患者の被害および死亡をゼロにするというPSMFの使命を支えるものです。 PSMFの最高経営責任者(CEO)を務めるマイケル・ラムゼイ医師は、次のように述べています。「この2年間は、控えめに言っても、医療分野に重い負担をかけるものでした。今回の世界的流行病により、医療システムや医療従事者に容赦ないストレスがかかり、その結果として予防可能な医療過誤が増加しました。当組織は、主要な関係者を結集させ、患者の安全を劇的に改善するとともに予防可能な患者...
Back to Newsroom