-

オープン・グループ:オープンソース・ソフトウエアの使用を改善するプラットフォームを欧州の450万ユーロの研究開発プロジェクトが提供

~オープン・グループが欧州の先進的大学、研究センター、開発者、オープンソース・フォージ・プロバイダーを集め、オープンソース・コードの検索、選定、保守のための先進的技術を提供~

英レディング--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- (ビジネスワイヤ) -- ベンダー中立的技術コンソーシアムのオープン・グループラクイラ大学は本日、欧州の先進的研究組織、技術開発者、産業用ソフトウエア開発者、オープンソース・フォージ・プロバイダーから成るコンソーシアムとのパートナーシップを発表しました。これらの関係者は、Eclipse.orgOW2GitHubを含む多数の主要オンライン・プロバイダーが提供するオープンソース・ソフトウエア(OSS)プロジェクトを選定・活用する複雑性に協力して対処してきました。

欧州連合の支援を受け、Developer-Centric Knowledge Mining from Large Open-Source Software Repositories(CROSSMINER)プロジェクトは、プログラミング・コードの分析やOSSプロジェクトを取り巻くやり取りの把握を可能にする革新的プラットフォームの開発に450万ユーロ(490万米ドル)を投資しました。この新しいCROSSMINERプラットフォームは詳細な知識を抽出し、ソフトウエア・エンジニアが無料提供されているOSS技術に基づいて製品・サービスの開発や保守を行うことができるように支援します。

新しいプラットフォームは、OSSソフトウエア・プロジェクトの分析と監視向けに、革新的でカスタマイズ可能なツールを使用するオープンソース技術などを提供し、ソフトウエア開発の管理に大きな進歩をもたらします。この技術は、従来のコード・メトリクスに加えて新しく強力な分析とマイニングの手法を提供します。評価対象はコードだけにとどまらず、OSSプロジェクトの基調の動向が分析され、開発者に依存性やプロジェクト間の関係についての注意が通知されます。同時に、本プラットフォームは公共のフォージで提供されている何千ものOSSプロジェクトに含まれている知識を掘り起こすツールも提供します。

CROSSMINERプラットフォームがソフトウエア開発者に提供する先進的ツールには、次のようなものがあります。

  • OSSプロジェクトの品質を評価するコード分析ツール。
  • 関連するコミュニケーション・チャネル(ニュースグループ、フォーラム、メーリングリスト等)、ソーシャルメディア、OSSプロジェクトを支えるバグ・トラッキング・システムから抽出した情報を評価する最新鋭の自然言語処理(NLP)とテキスト・マイニング技術。
  • 別のコンポーネントに対するOSSの依存性特定やプロジェクト間の関係把握のための構成分析ツール。
  • カスタムメイドのOSS分析指標の開発や知識抽出を素早く行うためのツール。
  • 開発作業の進行に伴ってソフトウエア・エンジニアに指針と推奨事項を提供する開発者向けダッシュボードと、既存の開発環境との統合。

オープン・グループが組織し、ラクイラ大学が高度な研究を主導して技術的なリーダーシップを発揮しているCROSSMINERコンソーシアムには、ソフトウエア・プログラミング技術に関する研究で著名なオランダのCentrum Wiskunde & Informatica、ソフトウエア分析向けツールとダッシュボードの提供大手のBitergiaおよびFrontEndART、ソフトウエアのモデリングおよび分析、NLP、大規模分析の各分野でリーダーとして認められているヨーク大学エッジ・ヒル大学アテネ経済商科大学、モデル・ベースのソフトウエア開発向けに最も人気の高いオープンソース・ツールを提供する業界向けソリューション・サプライヤーのSofteam、新しい革新技術を活用するための業界向けガイダンスとサービスを専門に手掛けるアンパラレル・イノベーションキャスタリア・ソリューションズ、そして業界有数のフォージ・プロバイダーであり、業界で使用されている多数の人気の高いオープンソース・プロジェクトをホスティングするエクリプス財団OW2コンソーシアムが参加しています。

この技術的な前進は、OSSプロジェクトの評価と知識抽出に対する業界のニーズが後押ししたもので、本プロジェクトの業界パートナーによって複数のビジネス・シナリオで検証されています。本プラットフォームの最終評価は、産業用ソフトウエアの開発組織とオープンソースのフォージ・プロバイダーが最近完了しました。

オープン・グループの最高技術責任者(CTO)のDavid Lounsburyは、次のように述べています。「CROSSMINERプロジェクトは、ソフトウエア・プロジェクトのモデリング、コード分析、構成分析、メトリクス、NLPの専門家を結集し、ソフトウエア開発者が質の高いオープンソース技術を特定するための包括的な包括的なツールセットを開発し、開発者が自身のアプリケーションとプラットフォームで使用するオープンソース技術の監視と管理を改善できるように支援していきます。ソフトウエア開発者の大半は、現在オンラインで提供されている無数のオープンソース・プロジェクトの中から選ぶ際に、単調で時間がかかる評価作業を行う必要がありますが、この新しいプラットフォームはその作業を自動化できるという点で重要です。また、相互依存性を明確にし、オープンソース技術を活用した新しい製品とサービスの開発・保守にかかるコストと時間を低減します。」

ラクイラ大学のDavide Di Ruscio教授は、次のように語っています。「ソフトウエアの開発組織は、オープンでカスタマイズ可能な本プラットフォームを利用し、包括的なツールを使用して、OSSプロジェクトを選定・導入できるようになりました。これにより、組織は品質と保守性に関する各自の要件に合わせて監視内容を個別に調整しつつ、OSSプロジェクトの継続的な開発に従事する活気に満ちたコミュニティーを確保できます。CROSSMINERプラットフォーム自体もオープンソースで提供されるため、オープンソース・フォージ・プロバイダーは、それぞれのフォージで提供する個別のOSSプロジェクトを利用するユーザーに明確な指針を提供するために利用できます。また、ソフトウエアの開発組織が主要な開発ツールとして使用してソフトウエア・プロジェクトの管理を改善することもできます。」

プロジェクトのこれまでの技術的進展や革新技術を説明した成果をプロジェクトのウェブサイト(www.crossminer.org)で一般に公開しています。CROSSMINERプラットフォームの最終版は、Eclipse.orgのウェブサイト(www.eclipse.org/scava)でSCAVAプロジェクトの下で一般提供されています。

CROSSMINERプロジェクトは、欧州連合ホライズン2020研究革新プログラムに基づいて資金提供を受けています。このプログラムは、欧州共同体が新しい技術、アプリケーション、業界に関する欧州の研究開発を促進するために創設した取り組みです。

-以上-

オープン・グループについて

オープン・グループは、技術標準を通じてビジネス目標の達成を実現する世界的なコンソーシアムです。当グループの多様な会員は740以上の組織から成り、複数業界にわたる顧客、システムおよびソリューション・サプライヤー、ツールベンダー、インテグレーター、学術機関、コンサルタントが含まれます。オープン・グループの詳細情報については、www.opengroup.orgをご覧ください。

ラクイラ大学について

ラクイラ大学の情報工学・コンピューターサイエンス・数学学部は、情報工学、コンピューターサイエンス、純粋・応用数学の教育および研究の柱として、国際的に評価されています。この学部はイタリア語と英語で学位プログラムを提供し、方法論と学際的アプローチに大きな重点を置いています。ラクイラ大学の詳細情報については、www.disim.univaq.itをご覧ください。

# # #

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

Contacts

Jenny Morris
Hotwire PR (on behalf of The Open Group)
+44 (0)7393465529
UKOpengroup@hotwirepr.com

The Open Group



Contacts

Jenny Morris
Hotwire PR (on behalf of The Open Group)
+44 (0)7393465529
UKOpengroup@hotwirepr.com

More News From The Open Group

The Open Group、Industrial Advanced Nuclear™コンソーシアム(IANC)を設立

サンフランシスコ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- ベンダー中立の技術および標準化団体であるThe Open Groupは、Industrial Advanced Nuclear™コンソーシアム(IANC)の設立を発表しました。 コンソーシアムのメンバーは、産業顧客のニーズに応える先進原子力による熱・電力の統合ソリューションの実現に向けて連携します。インターフェースや調達関連用語の標準化、リスクに応じた設計手法の採用を通じて、競争を促進し、コストを引き下げ、規制リスクを低減し、スケジュールの不確実性を抑えるためのオープン標準のフレームワークとビジネスガイドラインを策定します。産業エンドユーザーにとっては、信頼性が高く安全でカーボンフリーな熱・電力により、エネルギー源の多様化に資します。 The Open Groupの社長兼最高経営責任者(CEO)であるスティーブ・ナンは次のように述べています。「熱・電力用途で原子力をより有効に活用することは喫緊の課題です。オープン・アーキテクチャのアプローチにより、再現可能でコスト効率の高いソリューションを実現し、その採用...

オープン・グループ、オープン・グループ・オープン・デジタル・トランスフォーメーション™フォーラムを設立

サンフランシスコ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- ベンダー中立の技術コンソーシアムであるオープン・グループは、オープン・グループ・オープン・デジタル・トランスフォーメーション™フォーラム(ODXF)の設立を発表しました。この新たなイニシアチブは、実践的なオープン標準の策定と普及を通じて、その価値と魅力がますます高まっている当該分野における企業のデジタル・トランスフォーメーションを支援するものです。 ODXFは、デジタル・トランスフォーメーション・イニシアチブに関する明確なガイドラインを確立し、業界横断的なコラボレーションを通じてインサイトやベストプラクティスを共有することで、世界における多くのデジタル・トランスフォーメーションに対する投資が、投資利益率(ROI)の向上と、文化、人材、技術の変革にポジティブな影響をもたらすよう尽力しています。 「今日では企業の大多数がデジタル・トランスフォーメーション・イニシアチブに取り組んでおり、デジタル・トランスフォーメーション分野への多くの投資が世界中で行われています」と、オープン・グループの役員であり、サウジアラム...

サウジアラムコがThe Open Groupのプラチナ会員に

サンフランシスコ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- ベンダー中立の技術標準化団体であるThe Open Groupは、サウジアラムコが、同グループ内の最新のプラチナ会員となったことを発表しました。サウジアラムコはこの立場により、The Open Groupフォーラム全体での存在感を高め、リーダーシップを発揮し、運営委員会に代表を持つ機会を得ます。 サウジアラムコは、2016年にThe Open Groupのオープン・プロセス・オートメーション™フォーラム(OPAF)の会員として初めて加盟しました。以降、同社は業界のリーダーと協力し、O-PAS™オートメーション・テスト・ベッドを通じて次世代のオープンかつ相互運用可能な技術の評価と検証を行ってきました。2020年には、The Open Group OSDU®フォーラムの会員となり、業界の仲間とともに革新的な技術の開発に取り組むことで、世界の変化するエネルギー需要を支えています。 The Open Groupの社長兼最高経営責任者(CEO)であるスティーブ・ナンは、次のようにコメントしました。「サウジアラムコが...
Back to Newsroom