-

バリラ、新たなイノベーションセンターを開設 世界のフードイノベーションを推進

研究・テクノロジー・協業が融合し、バリラのパスタ、ソース、ベーカリー製品の未来を切り拓く新たな拠点へ

イタリア、パルマ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- イタリアの食文化の卓越性を未来へどうつなげていくのか。日常の食品を、五感を驚かせ、感情を呼び起こし、喜びや共有、発見の瞬間に寄り添う体験へとどう進化させるのか。その答えとして、バリラ・グループはバリラ・イノベーション&テクノロジー・エクスペリエンス(BITE)をパルマに開設しました。近年で最も大きなフードイノベーション投資となるもので、総面積は約14,000 、投資額は2,000万ユーロ超、さらに毎年200万ユーロを設備更新に充てる計画です。BITEは、グループの幅広い製品開発を支えるグローバルハブとして設計されており、バリラの「良質な食」に対する情熱を支える研究と技術によって、パスタ、ソース、ベーカリーを探求する場となります。

本センターは、国際的な専門家との協業を基盤とし、食品技術者、研究者、エンジニア、デザイナー、プロのテイスター、シェフなど、200名高度な専門家が次世代の高品質食品の開発に取り組みます。毎年、イタリア国内外から30名の若手人材がインターンシップや大学院プログラムを通じてバリラのRDQコミュニティに参加しており、過去2年間にはトルコ、ベルギー、ギリシャ、スペインなどから参加者を迎えています。また、センターはオープンイノベーションの中核として、イタリア国内外の大学・研究機関と84件の共同研究を進めています。

「バリラでは常に製品を中心に据えてきました。人々の変化するニーズに応える高品質な製品を構想し、生み出すことが、私たちの根幹をなす仕事です」 バリラ・グループ会長のグイド・バリラは述べています。 「BITEは明日の製品を形づくるだけでなく、非常に明確な事業判断でもあります。バリラはトレンドを牽引・予測し、よりオープンで国際的な市場と関わり続けなければなりません」

製品開発のすべての工程が集約された場所
バリラ発祥の地・フードバレーの中心に位置するBITEは、グローバル視点で運営され、グループ全ブランドの製品開発を担い、イタリアの味を100カ国以上へ届けます。4,800 m²のイノベーションセンターには、アイデア創出を行うデザインシンキングの専用エリア、テイスティングおよび官能評価のエリア、パスタやベーカリーの実験厨房を整備しています。さらに、9,000 m²のパイロットプラントでは、高度な研究ラボや実験生産ラインで新製品・新プロセスの開発と検証、革新的なパッケージ設計、品質・安全性向上のための先端ツールの活用が行われます。

ここでは、コンセプトから市場投入に至るまでの通常約2年(複雑な案件では最大10年)をかけて行われる品種選定や原料選びの研究からレシピ開発、専門パネルおよび消費者による官能テストの開発プロセスが形となります。

「イノベーションとは、 人々の願いを中心に据えることです」バリラ・グループRDQ統括責任者のミケーレ・アミゴーニは語ります。 「食や栄養に関するニーズがどう進化するのかを深く理解し、そこから“新しく、おいしく、持続可能な”現実へとアイデアを変えていくのです。BITEは世界に開かれたセンターとなり、バリラが描く食の未来を『見て、触れて、理解できる場所』になるでしょう」

BITEでは、電子鼻(エレクトロニックノーズ)AI搭載スマートセンサーが香りのプロファイル分析からパスタ乾燥工程までを最適化し、3Dプリンティングホログラフィック・デザイン・システムは迅速な試作と開発を可能にします。また、ルゴシメーター(粗さ測定器)がパスタ表面の粗さをミクロン単位で測定し、品質や食感向上に役立つデータを提供します。これらの技術により、実験のスピードと一貫性が高まり、世界中の消費者へ同じバリラ品質を届けることが可能になります。

グローバルな協働によるイノベーション推進
BITEは、ドイツのルートヴィヒ・マクシミリアン大学、米国パデュー大学、オランダのワーゲニンゲン大学など、世界各国の大学・研究機関、アグリフード系・テック系スタートアップと結ぶ84の国際的パートナーシップの中心を担います。2019年以降、バリラのアクセラレーター「グッドフード・メーカーズ(Good Food Makers)」には41カ国から1,200件以上の応募が寄せられ、28件の共同プロジェクトが立ち上がりました。テーマは、持続可能な屋内農業からAIによる物流・原材料トレーサビリティまで多岐にわたります。

包摂的でサステナブルな空間
BITEは、サステナビリティとインクルージョンを軸に設計され、再生可能エネルギー由来の電力で稼働します。周辺エリアにはリジェネラティブ農業の研究区画が設けられています。さらに、インクルーシブデザインを推進するイタリアのソーシャル・エンタープライズ、ダイナモ・アカデミーと協働し、全館バリアフリー設計、触覚マップ、可変レイアウトの空間など、すべての人にとって快適な環境を整えています。

バリラ・イノベーション&テクノロジー・エクスペリエンス(BITE)― 主な数値

  • 投資額:2,000万ユーロ超 + 毎年200万ユーロの設備更新
  • 面積:合計13,800 m²(イノベーションセンター4,800 m² + パイロットプラント9,000 m²)
  • 人員:200名の専門家 + 毎年30名の若手人材
  • ネットワーク:大学・研究機関との84件の共同研究
  • テイスティング:認定専門家による年間1,000件超の試食
  • スタートアップ・エコシステム:28件の協業、41カ国から1,200件の応募

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

Contacts

Elena Botturi: elena.botturi@barilla.com, +31642472860

More News From Barilla

さあ召し上がれ:バリラ、フォーミュラ1の公式パスタパートナーに

バーレーン、サヒール--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- バリラとフォーミュラ1(r)が、新しいパートナーシップを発表します。複数年に及ぶ提携契約を結び、情熱と伝統、経験を共有する喜びに根差す両ブランドを繋ぎます。 フォーミュラ1は、極限を追求するレースです。賞金の高さ、緊張の大きさ、興奮ともに、これほどまでの例は他にありません。しかし、レースが終われば、エンジンの轟音は消え、魔法がかかったような不思議なことが起こります。バリラのテーブルに人々が集うのです。 高品質の共有財産 フォーミュラ1における成功は、精度の問題です。細部の一つひとつが意味を持ち、上に立つことができるのは、力と耐久力と戦略のバランスが完璧に取れた者だけです。しかし、何よりも必要となるものは、質に対する妥協のないこだわりです。 バリラを定義するものも、それと同じこだわりです。オフィスから製造工場に至るまで、最高の原材料のあくなき追求が工程の全段階の指針であり、これが本物の味を守り、最高の製品を届けるための継続的な改善につながっています。 「電光石火のF1の マシンと美味しいパスタの食事の共...

バリラ、2025年Global RepTrak®100 の「World for Reputation」でトップの食品会社に

イタリア、パルマ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- バリラ・グループは、Global RepTrak®100ランキングで2年連続で食品部門のトップ企業となったことを発表しました。同社は全部門では25位を獲得し、2024年の29位から4つ順位を上げました。この結果は、世界中のグループ従業員による取り組みによるもので、製品とサービスの質、インクルージョン、イノベーション、そして良質な食品を通じて人々を結びつけるための継続的な努力を反映しています。 バリラ・グループは、100か国以上の拠点と30か所の生産拠点(イタリア国内15か所、国外15か所)を展開し、毎年200万トンを超える製品を生産しています。同社は2010年以降、脂肪、飽和脂肪、塩分、砂糖を減らし、繊維含有量を増やすなど、栄養価を高めるために約500の製品で改良を行なってきました。 同社は、インクルージョンを推進するための取り組みの一環として、今年フランスにおいて、企業内での賃金平等を推進するための実用的なツールとして設計された指標「プロフェッショナル男女平等指数1」で100%のスコアを達成しました。ま...
Back to Newsroom