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SLBが2025年第3四半期決算を発表

  • 売上高は89億3,000万ドルで前四半期比4%増、前年同期比3%減
  • GAAPベースの1株当たり利益(EPS)は0.50ドルで前四半期比32%減、前年同期比40%減
  • 特別費用・利益を除くEPSは0.69ドルで前四半期比7%減、前年同期比22%減
  • SLBに帰属する純利益は7億3,900万ドルで前四半期比27%減、前年同期比38%減
  • 調整後EBITDAは20億6,000万ドルで前四半期比横ばい、前年同期比12%減
  • 営業キャッシュフローは16億8,000万ドル、買収関連支払1億5,300万ドルを含むフリーキャッシュフローは11億ドル
  • 四半期配当として1株当たり0.285ドルの現金配当を取締役会が承認

ヒューストン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- SLB(NYSE:SLB)は、2025年第3・四半期の決算を発表しました。

第3・四半期の業績

(単位:100万、1株当たり指標を除く)
3か月間の実績 変化率
2025年9月30日締め
2025年6月30日締め
2024年9月30日締め
前四半期比 前年同期比
売上高

$8,928

$8,546

$9,159

4%

-3%

税引前利益 - GAAPベース

$1,000

$1,285

$1,507

-22%

-34%

税引前利益率 - GAAPベース

11.2%

15.0%

16.5%

-383 bps

-525 bps

SLBに帰属する純利益 - GAAPベース

$739

$1,014

$1,186

-27%

-38%

希薄化後1株当たり利益 - GAAPベース

$0.50

$0.74

$0.83

-32%

-40%

 

 

調整後EBITDA*

$2,061

$2,051

$2,343

0%

-12%

調整後EBITDA利益率*

23.1%

24.0%

25.6%

-92 bps

-249 bps

税引前セグメント営業利益*

$1,626

$1,584

$1,902

3%

-14%

税引前セグメント営業利益率*

18.2%

18.5%

20.8%

-32 bps

-255 bps

SLBに帰属する純利益(特別費用・利益を除く)*

$1,027

$1,016

$1,271

1%

-19%

希薄化後EPS(特別費用・利益を除く)*

$0.69

$0.74

$0.89

-7%

-22%

 

 

地域別売上高

 

 

海外部門

$6,916

$6,847

$7,425

1%

-7%

北米部門

1,930

1,655

1,687

17%

14%

その他

82

44

47

n/m

n/m

$8,928

$8,546

$9,159

4%

-3%

 

SLBは2025年第3四半期にチャンピオンXを買収しました。2025年第3四半期の業績には、買収したチャンピオンX事業の2か月分の活動が反映されており、同事業は5億7,900万ドルの売上高、1億3,900万ドルの調整後EBITDA、1億800万ドルの税引前セグメント営業利益を計上しました。この買収の影響を除くと、SLBの2025年第3四半期における世界全体の売上高は前四半期比2%減、前年同期比9%減となりました。海外の第3四半期売上高は前四半期比1%減、前年同期比9%減、北米の第3四半期売上高は前四半期比7%減、前年同期比9%減となりました。

 

*これらは非GAAPベースの財務指標です。詳細は「特別費用・利益」、「事業部門」、「補足情報」の各セクションを参照してください。

n/m = not meaningful(非適用)

(単位:100万)

3か月間の実績 変化率
2025年9月30日締め
2025年6月30日締め
2024年9月30日締め
前四半期比 前年同期比
部門別売上高
デジタル

$658

$591

$638

11%

3%

貯留層挙動

1,682

1,691

1,823

-1%

-8%

坑井建設

2,967

2,963

3,312

0%

-10%

生産システム

3,474

2,932

3,037

18%

14%

その他

397

583

554

-32%

-28%

消去

(250)

(214)

(205)

n/m

n/m

$8,928

$8,546

$9,159

4%

-3%

 

 

部門別税引前営業利益

 

 

デジタル

$187

$153

$190

22%

-2%

貯留層挙動

312

314

367

-1%

-15%

坑井建設

558

551

714

1%

-22%

生産システム

559

491

518

14%

8%

その他

96

155

188

-38%

-49%

消去

(86)

(80)

(75)

n/m

n/m

$1,626

$1,584

$1,902

3%

-14%

 

 

部門別税引前営業利益率

 

 

デジタル

28.4%

25.9%

29.8%

250 bps

-135 bps

貯留層挙動

18.5%

18.6%

20.1%

-7 bps

-159 bps

坑井建設

18.8%

18.6%

21.5%

22 bps

-273 bps

生産システム

16.1%

16.7%

17.1%

-66 bps

-98 bps

その他

24.2%

26.7%

34.0%

-244 bps

-975 bps

消去

n/m

n/m

n/m

n/m

n/m

18.2%

18.5%

20.8%

-32 bps

-255 bps

 

デジタル部門および生産システム部門の2025年第3四半期の業績には、チャンピオンXの2か月分の活動が反映されており、デジタル部門の売上高を2,000万ドル、生産システム部門の売上高を5億7,500万ドル押し上げました。この買収の影響を除くと、デジタル部門の2025年第3四半期の売上高は前四半期比8%増となり、前年同期比では横ばいでした。一方、生産システム部門の売上高は前四半期比1%減、前年同期比5%減となりました。

 

2025年第3四半期より、SLBはデジタル事業を独立した部門として報告し、アセット・パフォーマンス・ソリューション(APS)、データセンター・ソリューション、SLBキャプチュリ(SLB Capturi)の各事業を「その他」区分に含めて報告することを開始しました。過去の期間についても、当期の表示方法に合わせて組み替えを行っています。

n/m = not meaningful(非適用)

変化し続ける市場環境の中での強靭さ

「第3・四半期の業績は当社の予想どおりの展開となりました。売上高は、2か月分のチャンピオンX(ChampionX)の追加収益、デジタル事業のさらなる成長、中核事業の堅調な業績に支えられ、前四半期比で増加しました。SLBは、供給過多の原油市場、不透明な地政学的環境、そして低調な商品価格という状況下においても、売上高を伸ばしました。

「このような背景のもとで、一部地域が課題に直面しているものの、国際市場は依然として強靭さを示しており、中東およびアジアの複数の国々では堅調な成長が続いています。今後を見据えると、OPECプラス(石油輸出国機構(OPEC)加盟国とOPEC非加盟の主要産油国)による生産量の増加が、SLBが確固たる事業基盤を有している多くの国々での投資を後押しすると見込んでいます」と、SLBのオリビエ・ル・プェッシュ最高経営責任者(CEO)は述べました。

顧客の変化する優先事項に対応するべく整合した生産および回収事業

「業界の経済状況が厳しくなる中で、顧客は、生産・回収ソリューションをこれまで以上に重視し、可能な限り低コストで増分生産量を引き出すことにより減産を補おうとしています。同時に、最も重要な最終投資決定(FID)を加速させ、進行中の開発プロジェクトを推進しています。

「SLBは、地下資源分野での専門知識、生産技術、ポートフォリオ統合力、そしてデジタルおよびAIの能力を活用することで、成熟資産から新たな価値を創出し、結果としてアドレス可能市場を拡大できるという、この変革の過程において顧客を支援する独自の機会を有しています。

「チャンピオンXにより、当社のポートフォリオが強化され、景気変動の影響を受けにくい生産市場でのプレゼンス拡大の価値が改めて示されました。

「私は、生産および回収市場における当社のポジションに自信を持っており、より多くの原油を引き出すために、顧客との協業をさらに深めていくことを楽しみにしています。また、チャンピオンXのチームをSLBに統合するうえで大きな進展が生まれたことを嬉しく思っており、今期における彼らの成果と貢献に心から感謝しています」とル・プェッシュは述べました。

デジタル事業が差別化された成長と利益率を実現

「デジタル事業は引き続き石油・ガス業界の変革を牽引しており、ここ数年、当社において最も急速に成長している事業となっています。私たちは、油田のデジタル化に向けて、モデリングや計画から操業・自動化に至るまで長い道のりを歩んできました。また、デジタル変革こそが、鉱区選定、貯留層管理、炭化水素回収において最高水準の効率性、安全性、そして持続可能性を実現するために不可欠であると認識しています。

「当社はソフトウェア、AI、データ分析、自動化、IoTを活用することで、地球科学者やエンジニアの生産性を高め、操業における効率性と安全性を飛躍的に向上させており、さらに、顧客がより優れた坑井を構築し、より生産性の高い資産を実現できるよう支援しています。その結果、SLBのデジタル・ソリューションは、顧客がイノベーション、効率性、AI導入において優位性を維持するうえで、ますます不可欠な存在となっています。

「当社は、今回初めてデジタル事業を独立した部門として報告しており、SLBが顧客にソリューションを提供している4つの収益カテゴリーである、プラットフォーム&アプリケーション、デジタル・オペレーション、デジタル・エクスプロレーション、プロフェッショナル・サービスの詳細を公表します。

「当社のデジタル事業は、前四半期比および前年同期比のいずれにおいても売上成長を達成しました。この高利益率で成長を続ける事業は、当社の大きな差別化要因であり、この分野における私たちの業界リーダーシップを示しています」とル・プェッシュは述べました。

国際市場が今後の活動回復を主導

「今後を見据えると、供給と需要の均衡が回復する際には、原油生産能力への継続的な投資、ガス拡張プロジェクト、そしてディープウォーター市場に対する前向きな見通しに支えられ、国際市場が活動回復を主導する可能性が高いことが予想されています。SLBは、そのような回復局面の恩恵を受けるのに十分な体制を備えています。

「短期的には、国際市場、デジタル事業、そして買収したチャンピオンX事業の四半期を通したフル活動によって、第4・四半期の売上成長を見込んでいます」とル・プェッシュは締めくくりました。

その他の主な動き

当四半期中、SLBは普通株式320万株を総額1億1,400万ドルで自己株式として買い戻しました。2025年の最初の9か月間では、普通株式6,000万株を総額24億1,000万ドルで買い戻しました。

2025年7月16日、SLBはチャンピオンXの買収を完了しました。統合後のポートフォリオ、技術力、そしてデジタル分野でのリーダーシップにより、SLBは、生産化学品および人工リフトにおける最高水準のワークフロー統合を実現しながら、成長が続く生産・回収市場での事業拡大を通じて、顧客およびステークホルダーに価値を創出できる体制を整えます。

2025年10月16日、SLBの取締役会は、2025年12月3日時点の株主名簿に記載されている株主に対し、発行済普通株式1株当たり0.285ドルの四半期現金配当を2026年1月8日に支払うことを承認しました。

第3・四半期の地域別売上高

第3・四半期の売上高は89億3,000万ドルで、前四半期比4%増となりました。海外部門の売上高は1%増、北米部門の売上高は17%増となりました。これは、買収したチャンピオンX事業の2か月分の業績を反映したものであり、同事業は総額5億7,900万ドルの売上を計上しました(内訳:北米3億8,700万ドル、海外市場1億7,100万ドル)。この買収の影響を除くと、2025年第3・四半期の海外売上高は前四半期比1%減、北米の売上高は前四半期比7%減となりました。海外売上高は、エクアドルにおけるアセット・パフォーマンス・ソリューション(APS)プロジェクトの生産中断によりわずかに減少し、北米の売上高はカナダでのAPSプロジェクト売却により減少しました。

(単位:100万)

報告ベース 3か月間の実績 変化率
2025年9月30日締め
2025年6月30日締め
2024年9月30日締め
前四半期比 前年同期比
北米部門

$1,930

$1,655

$1,687

17%

14%

中南米

1,482

1,492

1,689

-1%

-12%

欧州・アフリカ*

2,434

2,369

2,434

3%

0%

中東・アジア

3,000

2,986

3,302

0%

-9%

消去など

82

44

47

n/m

n/m

$8,928

$8,546

$9,159

4%

-3%

 

 

海外部門

$6,916

$6,847

$7,425

1%

-7%

北米部門

$1,930

$1,655

$1,687

17%

14%

 

*ロシアおよびカスピ海地域を含みます

n/m = not meaningful(非適用)

以下の表および解説は、チャンピオンXが2024年1月1日に買収されたと仮定したプロフォーマ・ベースで示しています。

(単位:100万)

プロフォーマ 3か月間の実績 変化率
2025年9月30日締め
2025年6月30日締め
2024年9月30日締め
前四半期比 前年同期比
北米部門

$2,134

$2,219

$2,240

-4%

-5%

中南米

1,507

1,568

1,758

-4%

-14%

欧州・アフリカ*

2,462

2,456

2,535

0%

-3%

中東・アジア

3,032

3,075

3,398

-1%

-11%

消去など

94

80

83

n/m

n/m

$9,229

$9,398

$10,014

-2%

-8%

 

 

海外部門

$7,001

$7,099

$7,691

-1%

-9%

北米部門

$2,134

$2,219

$2,240

-4%

-5%

 

*ロシアおよびカスピ海地域を含みます

n/m = not meaningful(非適用)

海外部門

中南米のプロフォーマ売上高は15億1,000万ドルで、前四半期比4%減となりました。ガイアナでの洋上掘削活動の増加が見られたものの、エクアドルでのパイプライン障害による生産停止に伴うAPS収益の減少や、アルゼンチンでの掘削およびフラクチャリング活動の減少がその影響を上回りました。

前年同期比では、プロフォーマ売上高が14%減少しました。これは主に、メキシコでの陸上掘削活動の大幅な減少と、エクアドルにおけるAPS収益の減少が要因です。

欧州・アフリカのプロフォーマ売上高は24億6,000万ドルで前四半期比横ばいとなりました。サブサハラ・アフリカおよびスカンジナビア沖での活動の改善は、欧州および北アフリカでの活動低下によって相殺されました。

前年同期比では、プロフォーマ売上高が3%減少しました。北アフリカ、欧州、アゼルバイジャンでの活発な活動が見られたものの、アンゴラ沖ならびに中部・東アフリカでの深海活動の減少がその増加分を上回りました。

中東・アジアのプロフォーマ売上高は30億3,000万ドルで、前四半期比で1%減少しました。イラク、オマーン、アラブ首長国連邦、エジプト、インド、東アジア、インドネシア、中国、オーストラリアでの活発な活動が見られたものの、サウジアラビアでの活動減少がそれを上回りました。

前年同期比では、プロフォーマ売上高は11%減少しました。アラブ首長国連邦、イラク、クウェート、オマーン、中国での収益増加が見られたものの、サウジアラビアでの活動大幅減がそれを上回りました。オーストラリアおよび東アジアでも減少が見られました。

北米

北米のプロフォーマ売上高は21億3,000万ドルで、前四半期比4%減少しました。これは、カナダにおけるパリサー・プロジェクトの持分売却に伴う9,700万ドルのAPS収益消失に加え、リグ稼働数の減少による米国本土での活動低下が要因です。これらの減少は、洋上でのデジタル・エクスプロレーションの増加およびデータセンター・ソリューションによる収益増加によって一部相殺されました。

前年同期比では、プロフォーマ売上高が5%減少しました。これは、カナダにおけるAPSプロジェクトの売却および米国本土での陸上掘削活動の急減によるもので、データセンター・ソリューションの成長により一部相殺されました。

第3・四半期の部門別業績

デジタル

(単位:100万)

3か月間の実績 変化率
2025年9月30日締め
2025年6月30日締め
2024年9月30日締め
前四半期比 前年同期比
売上高
海外部門

$500

$462

$509

8%

-2%

北米部門

156

126

128

24%

22%

その他

2

3

1

n/m

n/m

$658

$591

$638

11%

3%

 

 

税引前営業利益

$187

$153

$190

22%

-2%

税引前営業利益率

28.4%

25.9%

29.8%

250 bps

-135 bps

 

 

調整後EBITDA*

215

186

229

16%

-6%

調整後EBITDA利益率*

32.7%

31.5%

35.9%

123 bps

-322 bps

 

*これらは非GAAP(会計基準)財務指標です。詳細については、「補足情報」セクションの調整表をご参照ください。

n/m = not meaningful(非適用)

(単位:100万)

3か月間の実績 変化率
売上高 2025年9月30日締め
2025年6月30日締め
2024年9月30日締め
前四半期比 前年同期比
 
プラットフォーム&アプリケーション

$273

$266

$262

3%

 

4%

デジタル・オペレーション

131

94

89

39%

 

47%

デジタル・エクスプロレーション

80

63

111

28%

 

-28%

プロフェッショナル・サービス

174

168

176

3%

 

-1%

$658

$591

$638

11%

 

3%

 
デジタル部門の2025年第3四半期の業績には、チャンピオンXの2か月分の活動が含まれており、デジタル部門の売上高を2,000万ドル押し上げました。

デジタル部門の売上高は6億5,800万ドルで、前四半期比11%増となりました。これは、チャンピオンXの影響および有機的成長を反映したデジタル・オペレーションの売上増加に加え、デジタル・エクスプロレーションの大幅な伸び、さらにプラットフォーム&アプリケーションの売上増加によるものです。

前年同期比では、デジタル部門の売上高が3%増加しました。これは、有機的成長およびチャンピオンXの影響を反映したデジタル・オペレーションの力強い伸びに加え、プラットフォーム&アプリケーションの売上増加によるものであり、デジタル・エクスプロレーションの売上減少により一部相殺されました。

2025年9月30日時点におけるデジタル部門の年間経常収益(ARR)は9億2,600万ドルとなり、前年同期の8億6,900万ドルから増加しました。

デジタル部門の税引前営業利益率は28%となり、前四半期比で250ベーシスポイント(bps)拡大しました。利益率の改善は、デジタル・エクスプロレーションの活発な活動、デジタル・オペレーションの力強い売上成長、およびプラットフォーム&アプリケーションの売上増加によるものです。

前年同期比では、デジタル・エクスプロレーションの売上が大幅に減少したことにより、税引前営業利益率は135bps低下しましたが、デジタル・オペレーションおよびプラットフォーム&アプリケーションにおける収益性の改善によって一部相殺されました。

デジタル部門を構成する収益カテゴリーの説明については、「補足情報」(質問11)をご参照ください。2025年の最初の9か月間および2024年の最初の9か月間におけるデジタル部門の売上高、税引前営業利益、および調整後EBITDAについては質問12をご参照ください。ARR(年間経常収益)の定義については質問13をご参照ください。

貯留層挙動

(単位:100万)

3か月間の実績 変化率
2025年9月30日締め
2025年6月30日締め
2024年9月30日締め
前四半期比 前年同期比
海外部門
北米部門

$1,536

$1,541

$1,676

0%

 

-8%

その他

143

148

145

-3%

 

-1%

海外部門

3

2

2

n/m

 

n/m

$1,682

$1,691

$1,823

-1%

 

-8%

 

 

 

税引前営業利益

$312

$314

$367

-1%

 

-15%

税引前営業利益率

18.5%

18.6%

20.1%

-7 bps

 

-159 bps

 

 

 

調整後EBITDA*

422

421

464

0%

 

-9%

調整後EBITDA利益率*

25.1%

24.9%

25.4%

22 bps

 

-34 bps

 

*これらは非GAAP(会計基準)財務指標です。詳細については、「補足情報」セクションの調整表をご参照ください。

n/m = not meaningful(非適用)

貯留層挙動の売上高は16億8,000万ドルで、前四半期比で1%減少しました。欧州・アフリカでの活動増加が見られたものの、サウジアラビアにおける介入および刺激活動の減少を主因とする中東・アジアでの売上減少がそれを上回りました。

前年同期比では、売上高が8%減少しました。これは主に、サウジアラビアおよびメキシコでの活動減少によるものであり、これらの減少は、アルゼンチン、アラブ首長国連邦、クウェート、カタールでの活発な活動によって一部相殺されました。

貯留層挙動部門の税引前営業利益率は19%で、前四半期比ではほぼ横ばいとなり、前年同期比では評価および介入分野での収益性低下により159bps縮小しました。

坑井建設

(単位:100万)

3か月間の実績 変化率
2025年9月30日締め
2025年6月30日締め
2024年9月30日締め
前四半期比 前年同期比
売上高
海外部門

$2,371

$2,394

$2,675

-1%

 

-11%

北米部門

527

512

581

3%

 

-9%

その他

69

57

56

n/m

 

n/m

$2,967

$2,963

$3,312

0%

 

-10%

 

 

 

税引前営業利益

$558

$551

$714

1%

 

-22%

税引前営業利益率

18.8%

18.6%

21.5%

22 bps

 

-273 bps

 

 

 

調整後EBITDA*

728

720

875

1%

 

-17%

調整後EBITDA利益率*

24.5%

24.3%

26.4%

25 bps

 

-189 bps

 

*これらは非GAAP(会計基準)財務指標です。詳細については、「補足情報」セクションの調整表をご参照ください。

n/m = not meaningful(非適用)

坑井建設の売上高は29億7,000万ドルで、前四半期比で横ばいとなりました。ガイアナ沖および北米での売上増加に加え、イラク、オマーン、アジアでの陸上活動の増加が見られたものの、サウジアラビア、アルゼンチン、カタール、アラブ首長国連邦での掘削活動の減少によって相殺されました。

前年同期比では、メキシコ、サウジアラビア、ナミビア、北米、アジア全域での掘削活動の大幅な減少により、売上高が10%減少しました。これらの減少は、アラブ首長国連邦、ガイアナ、北アフリカ、イラク、クウェートでの堅調な業績によって一部相殺されました。

坑井建設の税引前営業利益率は19%で、前四半期比では22bps上昇しましたが、前年同期比では273bps低下しました。前年同期比での利益率の縮小は、北米および複数の国際市場での広範な活動減少が主な要因です。

生産システム

(単位:100万)

報告ベース 3か月間の実績 変化率
2025年9月30日締め
2025年6月30日締め
2024年9月30日締め
前四半期比 前年同期比
売上高
海外部門

$2,440

$2,243

$2,373

9%

 

3%

北米部門

1,008

$685

$657

47%

 

54%

その他

26

$4

$7

n/m

 

n/m

$3,474

$2,932

$3,037

18%

 

14%

 

 

 

税引前営業利益

$559

$491

$518

14%

 

8%

税引前営業利益率

16.1%

16.7%

17.1%

-66 bps

 

-98 bps

 

 

 

調整後EBITDA*

690

582.137

610

18.5%

 

13%

調整後EBITDA利益率*

19.9%

19.9%

20.1%

0 bps

 

-22 bps

 

*これらは非GAAP(一般に認められた会計原則)財務指標です。詳細については、「補足情報」セクションの調整表をご参照ください。

n/m = not meaningful(非適用)

生産システム部門の報告ベースの売上高は34億7,000万ドルで、前四半期比で18%、前年同期比で14%増加しました。これは、買収したチャンピオンXの生産化学品および人工リフト事業の2か月分の業績を反映しており、同事業は5億7,500万ドルの売上高と1億600万ドルの税引前営業利益を計上しました。この買収の影響を除くと、生産システム部門の2025年第3・四半期の売上高は前四半期比1%減、前年同期比5%減となりました。

生産システム部門の税引前営業利益率は16%で、前四半期比で66bps、前年同期比で98bps低下しました。前四半期比での利益率低下は、坑井仕上げにおける地域構成の悪化および海底分野での利益率低下が主な要因です。前年同期比での利益率低下は、主に地上生産システムおよび坑井仕上げに影響を及ぼした地域構成の悪化によるものでした。これらの減少は、チャンピオンXによる利益率の上乗せ効果によって一部相殺されました。

以下の表および解説は、チャンピオンXが2024年1月1日に買収されたと仮定したプロフォーマ・ベースで示しています。

(単位:100万)

プロフォーマ 3か月間の実績 変化率
2025年9月30日締め
2025年6月30日締め
2024年9月30日締め
前四半期比 前年同期比
売上高
海外部門

$2,527

$2,496

$2,639

1%

 

-4%

北米部門

1,211

1,247

1,206

-3%

 

0%

その他

36

38

42

n/m

 

n/m

$3,774

$3,780

$3,887

0%

 

-3%

生産システム部門のプロフォーマ売上高は37億7,000万ドルで、前四半期比で横ばいとなりました。バルブおよび生産化学品の販売増加は、坑井仕上げの販売減少によって相殺されました。

前年同期比では、プロフォーマ売上高が3%減少しました。これは、海底生産システム、坑井仕上げ、地上生産システムの販売減少によるものであり、人工リフトおよび生産化学品の販売増加によって一部相殺されました。

その他の事業

2025年第3・四半期より、SLBはAPS、データセンター・ソリューション、およびSLBキャプチュリ(SLB Capturi)を「その他」の区分で報告することを開始しました。過去の期間についても、当期の表示方法に合わせて組み替えを行っています。

売上高は3億9,700万ドルで、前四半期比32%、前年同期比28%減少しました。これは、カナダにおけるパリサー資産の持分売却に伴うAPS収益の減少に加え、エクアドルでのパイプライン損傷による1か月間の生産中断が影響したものです。これらの売上減少は、データセンター・ソリューションの売上増加によって一部相殺されました。同分野の売上は前四半期比で26%、前年同期比で98%増加しました。

税引前営業利益は9,600万ドルで、前四半期比および前年同期比のいずれにおいても減少しました。これは、カナダでのAPSプロジェクトの売却およびエクアドルでの生産中断に伴うAPS収益の減少によるものです。

四半期ハイライト

中核事業

契約獲得

SLBは、中核事業における強みを活かした新規契約を引き続き獲得しています。主なハイライトは以下のとおりです。

  • ブラジル沖において、SLBは戦略的に重要なサントス盆地で最大35本の超深海井戸に対し、サービスおよび技術を提供する大型契約をペトロブラス(Petrobras)から受注しました。本プロジェクトの一環として、SLBは高度な電動完了技術およびデジタル・ソリューションを導入し、正確でリアルタイムな生産インテリジェンスと改善された貯留層管理を提供することで、価値が高くアクセスが困難な資源の最適な生産を実現します。

  • ノルウェー沖では、SLBのOneSubsea™がエクイノール(Equinor)から、Fram Sør油田における12坑井の全電動式海底生産システムに関する設計・調達・建設(EPC)契約を受注しました。この受注は、エクイノールとSLB OneSubseaが共同でプロジェクトを具体化した、1年間にわたる協働的なフロントエンド設計フェーズを経て、開発計画およびFIDに至った結果として締結されたものです。その結果生じるEPC業務の一環として、SLB OneSubseaは4基の海底テンプレートおよび12基の全電動式海底ツリーを提供します。これにより、ホストプラットフォームから供給される油圧作動液が不要となり、トップサイド(上部設備)での改修作業を最小限に抑えることができます。

  • ウズベキスタンでは、復興開発基金の下に設置されたプロジェクトオフィスであるYangi Konが、統合型坑井建設に関する契約をSLBに授与しました。契約範囲には、ウズベキスタン国内で最も深い高圧・高温井となる深度7,500メートルの掘削が含まれており、2025年第4・四半期に完了する予定です。SLBはリグを提供するとともに、方向性掘削、掘削中検層、ワイヤーラインおよび試験、セメンチング、掘削・仕上げ流体、坑口装置などの主要サービスを提供します。このプロジェクトには、アクセス道路や水井戸など、必要なインフラ整備もすべて含まれています。

  • コロンビアでは、SLBが最近買収したチャンピオンXを通じて、エコペトロール(Ecopetrol)から「Oil Lift™」技術を導入するための6年間の契約を受注しました。本契約の下、SLBはプロギングキャビティポンプ、ドライブヘッド、およびロッドロックの優先サプライヤーとなります。この受注は、SLBの人工リフト・ソリューションの高品質と高い信頼性が評価され、エコペトロールの信頼を獲得した結果です。この契約により、SLBは主要事業者との関係を通じて地域での地位を強化し、エコペトロールの長期的な生産目標を支援するための追加技術導入への道を開きます。

  • インドでは、SLBが最近買収したチャンピオンXを通じて、エッサール(Essar)から100基のOil Liftプロギングキャビティポンプを供給する発注を受けました。この受注は、SLBが技術的要件と商業的期待の双方を満たす、高品質で信頼性の高い人工リフト・ソリューションを提供できる能力を示すものです。

テクノロジーとイノベーション

当四半期における注目すべき技術の導入および展開は以下のとおりです。

  • SLBは、無線貯留層監視ソリューションの世界的リーダーであるRESMANエナジー・テクノロジー(RESMAN Energy Technology)を買収するための最終契約を締結したと発表しました。RESMANの先進的な化学トレーサーは、貯留層および坑井内における水、ガス、原油、CO2の流動を極めて高い精度で追跡し、生産および回収の最適化に向けた重要なインサイトを提供します。RESMANの最先端トレーサー技術により、オペレーターは操業を中断することなく貯留層内の流動を監視でき、1兆分の1レベルという卓越した検出精度を実現します。これらのインサイトは、石油・ガス、CO2貯留、地熱などの分野における坑井性能および貯留層モニタリングにおいて極めて重要であり、オペレーターが生産性を高め、回収効率を向上させるのに役立ちます。

  • SLBは、あらゆる坑井条件下でより効率的かつ信頼性の高い地層評価測定を可能にするOnWave™自律型検層プラットフォームを発表しました。この画期的な技術は、ワイヤーライン装置やケーブルを使用することなく、坑井内で複数の高精度測定データを自律的に取得します。OnWaveプラットフォームのケーブルレス設計により、従来のワイヤーライン・プラットフォームと比べて展開時間を半分以下に短縮できるうえ、検層作業中もドリルパイプの回転や泥水循環を可能にし、坑井の安全性を高めるとともにスタックパイプの発生を最小限に抑えます。

  • ノルウェーでは、同国で2番目に大きいガス田であるシェル(Shell)のオルメン・ランゲ油田において、SLB OneSubseaの海底圧縮システムが稼働を開始しました。このOneSubsea圧縮システムにより、オルメン・ランゲ油田のオペレーターであるシェルは、欧州向け輸出用として300億~500億立方メートルの追加ガス埋蔵量を開発できる見通しです。オルメン・ランゲ第3フェーズ・プロジェクトは、海面下900メートル超という世界最深の海底圧縮システム設置記録を樹立しました。生産されたガスは120キロメートル離れたニューハムナ(Nyhamna)ガス処理施設に送られる予定で、これも最長距離の海底ステップアウトとして新たな記録となります。

  • オマーンでは、SLBとペトロリアム・ディベロップメント・オマーン(PDO)が、タイトな砕屑岩層における同国最長の水平坑井で、統合型刺激ソリューションを活用して生産性を向上させました。傾斜孔ファインダーおよびツールタクシーを用いることで、精密なワイヤーラインであるThruBit Dipole™音響サービスの展開とデータ取得を実現し、対象となる貯留層区間の検層を行って、重要な応力および地質力学データを取得しました。Now™高速解析製品群のうち「Acoustics Now」を活用することで、フラクチャリング段階設計の最適化に向けたほぼリアルタイムの解析を実現しました。最終3段にBroadBand Sequence™フラクチャリング・サービスを含む計8段の設計を実施し、100%の配置を達成するとともに、計画より26.5日早く坑井を完了しました。また、清掃作業の予備対応や再フラクチャリング作業を不要にしたことで、推定50トンのCO2排出量と4,500バレルの水使用量を削減しました。PDOは今後の坑井でもこの成功事例を再現する計画です。

  • さらにオマーンでは、bpとSLBが、ブロック61ガス田の複数の層において、カスタマイズ可能な流路型フラクチャリング技術Hiway Flex™を導入しました。スクリーンアウトが発生しやすい厳しい環境向けに設計されたこのフラクチャリング技術は、プロッパント配置効率を向上させ、スタンバイのコイルドチュービング装置を使用する必要をなくしました。この導入により、坑井介入コストの明確な削減と操業信頼性の向上が実現しました。初期のフローバックおよび生産データでは、貯留層接触面積とフラクチャー伝導性の向上が示されており、処理を行った坑井では、従来手法を用いた隣接坑井と比較して50%以上多いガス産出量が確認されています。

  • ガイアナ沖では、SLBとエクソンモービル・ガイアナ(ExxonMobil Guyana Limited:EMGL)が、集中的サンプリングのためのOra™プローブを7月に初めて導入しました。Oraプラットフォームは複雑な環境下でも汚染のないサンプルを採取することに成功し、クリーンアップ時間を平均3時間から1時間未満に短縮しました。これにより、リグ稼働時間を削減するとともに、スタックリスクを低減しました。EMGLはまた、PressureXpress™貯留層圧力測定サービスおよびSLBのインテリジェント・プレテスティング・デジタル・ソリューションを導入しました。これらはAIによる自動化技術を活用し、圧力取得効率を50%向上させました。これらのソリューションを組み合わせることで、リグ稼働時間を10時間以上削減し、同地域における地層サンプリング・ワークフローの有効な選択肢であることが実証されました。

デジタル

SLBは、デジタル技術を大規模に展開し、顧客と協業して技術やワークフローのクラウド移行を支援するとともに、AIを活用した新たな機能を導入し、インサイトを活かすことで業績向上を実現しています。主な取り組み事例は以下のとおりです。

  • アブダビでは、SLBとAIQが緊密に連携し、ADNOC(アブダビ国営石油会社)の地下資源オペレーション全体におけるAIQのエージェンティックAIソリューション「ENERGYai」の継続的な開発および導入を推進します。ENERGYaiは、大規模言語モデル(LLM)技術と最先端のエージェンティックAIを組み合わせており、ADNOCの上流バリューチェーン全体にわたる特定のワークフロー向けに学習されています。AIQとSLBは、地質、地震探査、貯留層モデリングなどを含むADNOCの地下資源オペレーション全体において、新たなエージェンティックAIワークフローを共同で設計・導入します。この取り組みは、SLBのLumi™データ&AIプラットフォームとその他のデジタル技術によって支えられます。

  • SLBと、浮体式生産・貯蔵・積出設備(FPSO)ソリューションの世界的リーダーであるSBMオフショア(SBM Offshore)は、洋上生産システムの性能最適化を目的とした独占的デジタルアライアンスを締結することを発表しました。このアライアンスにより、SLBの地下資源、海底、地上における生産および回収に関するデジタル技術と専門知識が、SBMオフショアのデジタルおよびFPSOライフサイクルの能力と統合されます。両社はそれぞれのデジタル技術を活用し、AIを基盤としたデジタル・エコシステムを構築することで、FPSOのデジタル資産管理を強化し、稼働率の向上および洋上オペレーターの総保有コストの削減を実現します。このデジタル・エコシステムは、SBMオフショアの運用ワークフロー、データ、およびライフサイクルに関する専門知識を、SLBのデジタル技術と統合します。これには、SLBのLumiデータ&AIプラットフォームの一部であり、コグナイト・データ・フュージョン(Cognite Data Fusion)によって支えられたOptiSite™ソリューションも含まれます。

  • SLBは、坑井介入分野を専門とするエネルギー業界向けクラウドベース・ソフトウェア企業のリーディングカンパニーであるStimline Digital ASを買収しました。Stimline DigitalのIDEX™プラットフォームは、オペレーターに強力なビジュアライゼーション機能とコラボレーション環境を提供し、坑井介入作業の計画および実行を最適化します。IDEXプラットフォームをSLBのデータ環境に統合することで、計画およびモデリングのための高度な介入アプリケーションが提供され、オペレーターはデータに基づくインテリジェントなワークフローを構築できるようになります。これにより、坑井介入作業における一貫性、効率性、パフォーマンスがさらに向上します。

  • SLBとトタルエナジーズ・アンゴラ(TotalEnergies Angola)は、Block 17/06の深海掘削リグから初の自律型掘削システムをアンゴラ沖にて導入しました。その結果、掘削速度が向上し、ダウンリンクの回数が減少、2つの掘削セクションで合計32時間のリグ稼働時間を節約できる可能性が示されました。このシステムは、DrillPlan™およびDrillOps™ソリューション、Neuro™自律型方位掘削システム、Presspro RT™ソフトウェアを統合し、継続的なフィードバック・ループを構築しました。これにより、掘削条件の変化に応じて掘削パラメータを自動的に推奨できるようになっています。このシステムは、掘削軌道の制御を改善し、トリッピング(掘削具の出し入れ)、孔内清掃、トルクおよびドラッグの追跡を最適化しました。より迅速で的確な意思決定とシームレスなリモート協業により、この掘削作業は効率と性能の両面で新たな基準を打ち立てました。

  • ノルウェーでは、SLBが国有企業ペトロ(Petoro)から、生成AIを活用して掘削リソースをより最適化するための契約を受注しました。この取り組みでは、短期および長期の油田開発計画を統合し、より効率的なリソース配分を実現します。このソリューションは、SLBのInnovation Factori™ AIコラボレーション・ワークスペースを通じて提供され、FDPlan™アジャイル油田開発計画ソリューションとLumiデータ&AIプラットフォーム上のドメインAIモデルを組み合わせて活用しています。構造化データおよび非構造化データの抽出を自動化することで、この統合アプローチは意思決定を強化し、油田全体のパフォーマンスを向上させます。

  • インドネシアでは、SLBがメドコ・エナジー(MedcoEnergi)から契約を受け、Lumiデータ&AIプラットフォームを通じて、先進的なAI、生成AI、および機械学習機能を導入することになりました。このオープン・プラットフォームは、SLBおよびサードパーティの技術を統合し、データドリブンなインサイトの創出、日常業務の自動化、そして複雑なデータセット内における新たなトレンドの特定を可能にします。Lumiプラットフォームおよびデータイク(Dataiku)のデータサイエンス技術を活用することで、メドコ・エナジーはイノベーションを促進し、業務の俊敏性を高め、長期的な競争力の強化を図る体制を整えています。

  • クウェートでは、SLBがクウェート石油会社(KOC)から、探鉱および開発に関するコンサルティングサービスを提供するための5年間のマスターサービス契約を受注しました。SLBは、生産最適化および貯留層性能向上のための生成AIを含む先進的なデジタルソリューションを導入し、意思決定の迅速化、業務効率の向上、そしてデジタル統合型の未来を見据えたKOCの戦略的ビジョンの実現を支援します。

  • オランダでは、SLBとEnergie Beheer Nederland(EBN)が、Lumiデータ&AIプラットフォームを活用するための3年間の契約を締結しました。Lumiプラットフォームは、エネルギー企業によるデータ活用のあり方を変革し、信頼性の高いインテリジェンスと実行可能なインサイトを提供することで、効率性と業績の向上を実現します。EBNは、オランダにおける持続可能で信頼性が高く、かつ手頃なエネルギー供給の実現に取り組んでおり、Lumiプラットフォームのようなデジタル技術が、イノベーションと効率性を促進することでその実現を支えています。

  • 米国では、SLBがヒューストンに本社を置くグローバル独立系エネルギー企業と提携し、OptiSite施設・機器・パイプライン向けソリューションを導入することになりました。AIとデジタルツインを活用したこれらのソリューションは、生産オペレーションにこれまでにない可視性をもたらし、ユーザーの役割や責任に応じた自動化されたデータドリブンなインサイトを提供します。OptiSiteソリューションは、SLBの「Operations Data Foundation」に基づき、コグナイト・データ・フュージョンによって稼働しています。この取り組みにより、顧客施設の稼働時間と安全性が即座に向上するとともに、自律運転を通じてパイプラインのスループット性能を高めるためのAI、クラウド、およびエッジ技術の統合活用に向けた道が開かれます。

ニュー・エナジー

SLBは、以下に示す革新的な技術および戦略的パートナーシップを通じて、低炭素エネルギーシステムへの世界的な移行に引き続き取り組んでいます。

  • 北海において、SLBは、BP、エクイノール、トタルエナジーズによる法人化されたジョイントベンチャー「ノーザン・エンデュランス・パートナーシップ」から、炭素貯留サイト開発に関する技術およびサービス契約を受注しました。SLBは、炭素貯留サイトの開発向けに特別に設計・認定された技術を含むSequestri™炭素貯留ソリューション群を導入し、6本の炭素貯留井を建設します。本プロジェクトの範囲には、掘削、測定、セメンチング、流体管理、坑井仕上げ、ワイヤライン、およびポンピングサービスが含まれます。

財務諸表

要約連結損益計算書

(単位:100万、1株当たり金額を除く)

 
第3四半期 9か月累計
9月30日締め

2025年

2024年

2025年

2024年

 
売上高

$8,928

$9,159

$25,963

$27,005

利息およびその他の収入(1)

78

96

408

265

費用
売上原価(1)

7,370

7,237

21,185

21,506

研究開発費

170

187

522

557

一般管理費

72

90

256

305

合併および統合関連費用(1)

143

33

226

60

リストラクチャリングその他の費用(1)

109

65

402

176

支払利息

142

136

432

381

税引き前利益(1)

$1,000

$1,507

$3,348

$4,285

税金費用(1)

226

289

697

824

純利益(1)

$774

$1,218

$2,651

$3,461

非支配持分に帰属する純利益(1)

35

32

101

95

SLBに帰属する純利益(1)

$739

$1,186

$2,550

$3,366

 
希薄化後1株当たりSLB利益(1)

$0.50

$0.83

$1.80

$2.34

 
発行済平均株式数

1,471

1,417

1,396

1,425

希薄化後発行済平均株式数

1,488

1,432

1,414

1,441

 
減価償却費および償却費(費用に含まれる)(2)

$638

$640

$1,911

$1,871

(1)

詳細は「特別費用・利益」セクションをご参照ください。

(2)

固定資産の減価償却および、無形資産、探鉱データコスト、APS投資の償却を含みます。

要約連結貸借対照表

(単位:100万)

 
2025年 2024年
資産の部

9月30日締め

12月31日締め

流動資産
現金および短期投資

$3,585

$4,669

売掛金

9,101

8,011

棚卸資産

5,321

4,375

その他の流動資産

1,461

1,515

19,468

18,570

関連会社への投資

1,691

1,635

有形固定資産

7,999

7,359

のれん

17,007

14,593

無形資産

5,089

3,012

その他の資産

3,839

3,766

$55,093

$48,935

 
負債および資本の部
流動負債
買掛金および未払金

$10,857

$10,375

法人所得税に係る引当負債

814

982

短期借入金および長期債務のうち1年以内返済分

1,923

1,051

未払配当金

443

403

14,037

12,811

長期債務

10,843

11,023

その他の負債

3,291

2,751

28,171

26,585

資本

26,922

22,350

$55,093

$48,935

流動性

(単位:100万)
流動性の内訳 2025年9月30日締め
2025年6月30日締め
2024年9月30日締め
2024年12月31日締め
現金および短期投資

$3,585

$3,747

$4,462

$4,669

短期借入金および長期債務の流動部分

(1,923)

(2,807)

(1,059)

(1,051)

長期債務

(10,843)

(10,891)

(11,864)

(11,023)

純有利子負債(1)

$(9,181)

$(9,951)

$(8,461)

$(7,405)

 
流動性の変動の詳細は以下のとおりです:
 
9月30日締め

2025年 9か月 累計

2025年 第三 四半期

2024年 9か月 累計

 
純利益

$2,651

$774

$3,461

棚卸資産の購入に関する公正価値調整の償却

66

66

-

APSプロジェクト売却益

(149)

-

-

持分法適用会社投資の減損

121

52

-

減価償却費および償却費

1,911

638

1,871

株式報酬費用

257

89

244

運転資本の変動

(1,273)

128

(1,495)

その他

(100)

(65)

131

営業活動によるキャッシュフロー

$3,484

$1,682

$4,212

 
設備投資

(1,178)

(409)

(1,322)

APS投資

(312)

(87)

(390)

探鉱データ資産計上

(168)

(85)

(141)

フリーキャッシュフロー(3)

1,826

1,101

2,359

 
配当金の支払い

(1,176)

(403)

(1,144)

自社株買いプログラム

(2,414)

(114)

(1,236)

従業員持株プランからの収入

230

117

244

APSプロジェクト売却による収入

338

-

-

チャンピオンXの掘削技術事業売却による収入

286

286

-

事業買収および投資(取得現金控除後)

(144)

(97)

(552)

チャンピオンX買収に伴い引き受けた純有利子負債

(133)

(133)

-

Blue Chipスワップ証券の購入

(167)

(44)

(136)

Blue Chipスワップ証券の売却による収入

144

42

92

株式報酬の純決済に伴う納税額

(61)

(6)

(86)

その他

(34)

(3)

27

外国為替変動の影響を除く純有利子負債の(増加)減少

(1,305)

746

(432)

純有利子負債に対する為替変動の影響

(471)

24

(53)

純有利子負債の(増加)減少

(1,776)

770

(485)

期首の純有利子負債

(7,405)

(9,951)

(7,976)

期末の純有利子負債

$(9,181)

$(9,181)

$(8,461)

(1)

「純有利子負債(Net Debt)」は、総有利子負債から現金および短期投資を差し引いたものです。経営陣は、純有利子負債が、債務返済に充てることが可能な現金および投資を反映することで、SLBの債務水準に関して投資家および経営陣に有用な情報を提供すると考えています。純有利子負債は、GAAP(一般に認められた会計原則)に基づかない財務指標であり、総負債の代替または優越するものとしてではなく、加えて考慮されるべきものです。

(2)

この項目には、有形固定資産の減価償却費、無形資産の償却費、探鉱データ費用およびAPS投資の償却が含まれます。

(3)

「フリーキャッシュフロー(Free cash flow)」は、営業活動によるキャッシュフローから設備投資、APS投資、探鉱データ費用の資産計上額を差し引いたものです。経営陣は、フリーキャッシュフローを会社の重要な流動性指標と見なしており、SLBがキャッシュを創出する能力を測る指標として、投資家および経営陣にとって有用であると考えています。事業上の必要性および義務が満たされた後、このキャッシュは、将来の成長のための再投資や、配当金の支払いまたは自社株買いによって株主に還元するために使用される可能性があります。なお、フリーキャッシュフローは、裁量的支出に利用可能な残余キャッシュフローを表すものではありません。フリーキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローと併せて考慮すべき非GAAP財務指標です。フリーキャッシュフローは非GAAP財務指標であり、営業活動によるキャッシュフローの代替やそれに優先するものではなく、補足的に考慮すべき指標です。

特別費用・利益

米国会計基準(GAAP)に基づく財務実績に加え、本2025年第3・四半期決算発表には、米国証券取引委員会(SEC)の規則Gに定義される非GAAP財務指標も含まれています。「流動性」で説明した非GAAP財務指標に加え、特別費用・利益を除いたSLBの純利益およびそこから派生した指標(特別費用・利益を除いた希薄化後EPS、特別費用・利益を除いた実効税率、調整後EBITDAおよび調整後EBITDA利益率)も、非GAAP財務指標に該当します。経営陣は、これらの財務指標から特別費用・利益を除外することにより、SLBの本質的な事業実績および業績動向を把握するうえで有用な視点が得られ、期間をまたいだ業績を評価する手段となると考えています。これらの指標は、経営陣によって、特定インセンティブ報酬決定時の業績評価指標としても使用されています。上記の非GAAP財務指標は、GAAPに準拠して作成された他の財務業績指標の代替やそれらに優先するものではなく、併せて考慮すべきものです。以下に、これらの非GAAP指標の一部と対応するGAAP指標との調整表を示します。調整後EBITDAと対応するGAAP指標との調整については、「補足情報」(質問9)セクションをご参照ください。

(単位:100万、1株当たり金額を除く)

 
2025年第3四半期
税引前 税金 非支配 持分
純利益 希薄化後
EPS*
SLB純利益(GAAPベース)

$1,000

$226

$35

$739

$0.50

棚卸資産の購入に関する公正価値調整の償却(1)

66

15

-

51

0.03

買収関連の専門業務費用(2)

61

-

-

61

0.04

従業員削減(3)

57

4

-

53

0.03

買収関連の従業員給付費用(2)

54

2

-

52

0.03

持分法投資の減損(3)

52

4

-

48

0.03

その他の合併・統合関連費用(2)

28

2

3

23

0.02

SLB純利益(特別費用・利益を除く)

$1,318

$253

$38

$1,027

$0.69

 
2025年第2四半期
税引前 税金 非支配持分
純利益 希薄化後
EPS
SLB純利益(GAAPベース)

$1,285

$237

$34

$1,014

$0.74

持分法投資の減損(3)

69

12

-

57

0.04

従業員削減(3)

66

3

-

63

0.05

買収関連の専門業務費用(2)

7

-

-

7

0.01

その他の合併・統合関連費用(2)

28

4

4

20

0.01

パリサーAPSプロジェクト売却益(4)

(149)

(4)

-

(145)

(0.11)

SLB純利益(特別費用・利益を除く)

$1,306

$252

$38

$1,016

$0.74

(単位:100万、1株当たり金額を除く)

 
 
2024年第3四半期
税引前 税金

非支配持分

 

純利益 希薄化後
EPS
SLB純利益(GAAPベース)

$1,507

$289

$32

$1,186

$0.83

従業員削減(3)

65

10

-

55

0.04

棚卸資産の購入に関する公正価値調整の償却(1)

14

4

3

7

-

その他の合併・統合関連費用(2)

33

6

4

23

0.02

SLB純利益(特別費用・利益を除く)

$1,619

$309

$39

$1,271

$0.89

 
2025年9か月累計
税引前 税金 非支配 持分
純利益 希薄化後
EPS *
SLB純利益(GAAPベース)

$3,348

$697

$101

$2,550

$1.80

従業員削減(3)

281

19

-

262

0.19

持分法投資の減損(3)

121

16

-

105

0.07

買収関連の専門業務費用(2)

80

5

-

75

0.05

棚卸資産の購入に関する公正価値調整の償却(1)

66

15

-

51

0.04

買収関連の従業員給付費用(2)

54

2

-

52

0.04

その他の合併・統合関連費用(2)

93

-

12

81

0.06

パリサーAPSプロジェクト売却益(4)

(149)

(4)

-

(145)

(0.10)

SLB純利益(特別費用・利益を除く)

$3,894

$750

$113

$3,031

$2.14

 
2024年9か月累計
税引前 税金 非支配持分
純利益 希薄化後
EPS *
SLB純利益(GAAPベース)

$4,285

$824

$95

$3,366

$2.34

従業員削減(3)

176

27

-

149

0.10

棚卸資産の購入に関する公正価値調整の償却(1)

43

12

9

22

0.02

その他の合併・統合関連費用(2)

60

9

11

40

0.03

SLB純利益(特別費用・利益を除く)

$4,564

$872

$115

$3,577

$2.48

*小数点以下の端数調整により、合計値が一致しない場合があります。

 

(1)

要約連結損益計算書の売上原価に分類されています。

(2)

要約連結損益計算書の合併および統合関連費用に分類されています。

(3)

要約連結損益計算書のリストラクチャリングその他の費用に分類されています。

(4)

要約連結損益計算書の利息およびその他の収入に分類されています。

部門別

(単位:100万)
 
四半期
2025年9月30日締め 2025年6月30日締め 2024年9月30日締め
売上高 税引前利益

売上高 税引前利益

売上高 税引前利益

デジタル

$658

$187

$591

$153

$638

$190

貯留層挙動

1,682

312

1,691

314

1,823

367

坑井建設

2,967

558

2,963

551

3,312

714

生産システム

3,474

559

2,932

491

3,037

518

その他

397

96

583

155

554

188

消去など

(250)

(86)

(214)

(80)

(205)

(75)

税引き前セグメント営業利益

1,626

1,584

1,902

全社など

(203)

(169)

(187)

受取利息(1)

37

30

36

支払利息(1)

(142)

(139)

(132)

特別費用・利益(2)

(318)

(21)

(112)

$8,928

$1,000

$8,546

$1,285

$9,159

$1,507

(単位:100万)
 
9か月累計
2025年9月30日締め 2024年9月30日締め
売上高 税引前利益

売上高 税引前利益

デジタル

$1,836

$465

$1,734

$370

貯留層挙動

5,072

908

5,368

1,082

坑井建設

8,908

1,698

10,090

2,145

生産システム

9,247

1,520

8,808

1,390

その他

1,542

414

1,535

588

消去など

(642)

(239)

(530)

(171)

税引き前セグメント営業利益

4,766

5,404

全社など

(550)

(568)

受取利息(1)

103

98

支払利息(1)

(425)

(370)

特別費用・利益(2)

(546)

(279)

$25,963

$3,348

$27,005

$4,285

(1)

セグメントの業績に含まれる額を除きます。

(2)

詳細は「特別費用・利益」の項をご覧ください。

(単位:100万)

2025年9月30日に終了した3か月間
売上高 税引前営業利益


減価償却費および償却費(1)

受取利息純額(2)
調整後
EBITDA
デジタル

$658

$187

$28

$-

$215

貯留層挙動

$1,682

$312

$110

$-

$422

坑井建設

$2,967

$558

$170

$-

$728

生産システム

$3,474

$559

$131

$-

$690

2025年6月30日に終了した3か月間
売上高 税引前営業利益


減価償却費および償却費(1)

受取利息純額(2)
調整後
EBITDA
デジタル

$591

$153

$33

$-

$186

貯留層挙動

$1,691

$314

$107

$-

$421

坑井建設

$2,963

$551

$169

$-

$720

生産システム

$2,932

$491

$91

$-

$582

2024年9月30日に終了した3か月間
売上高 税引前営業利益


減価償却費および償却費(1)

受取利息純額(2)
調整後
EBITDA
デジタル

$638

$190

$39

$-

$229

貯留層挙動

$1,823

$367

$102

$(5)

$464

坑井建設

$3,312

$714

$166

$(5)

$875

生産システム

$3,037

$518

$92

$(1)

$610

(1)

固定資産の減価償却費、無形資産の償却費、APSおよび探鉱データ費用を含みます。

(2)

企業レベルで計上される受取利息および支払利息は含まれません。

補足情報

よくある質問

1)

2025年通期の資本投資の指針はどうなっていますか?

2025年度通期の資本投資額(設備投資、探鉱データ費用、APS投資)は、チャンピオンXの買収の影響を反映し、引き続き約24億ドルとなる見込みです。2024年度通期の資本投資額は26億ドルでした。

 

2)

2025年第3四半期の営業活動によるキャッシュフローとフリーキャッシュフローはどうなっていますか?

2025年第3四半期の営業活動によるキャッシュフローは16億8,000万ドル、フリーキャッシュフローは11億ドルであり、この中には1億5,300万ドルの買収関連支払いが含まれます。

 

3)

2025年第3四半期の「利息およびその他の収入」には何が含まれていましたか?

2025年第3四半期の「利息およびその他の収入」は7,800万ドルで、その内訳は受取利息3,700万ドルおよび持分法適用投資による収益4,100万ドルでした。

 

4)

2025年第3四半期に受取利息と支払利息はどのように変化しましたか?

2025年第3四半期の受取利息は3,700万ドルで、前四半期比で700万ドル増加しました。支払利息は1億4,200万ドルで、前四半期比で横ばいでした。

 

5)

SLBの税引き前連結利益と税引き前セグメント営業利益の違いは何ですか?

この差異は、セグメントに配分されていないコーポレート項目、特別費用・利益、受取利息および支払利息、ならびに株式報酬費用、特定の無形資産に関連する償却費、集中管理されている一部のイニシアティブ、およびその他の営業外項目によるものです。

 

6)

2025年第3四半期の実効税率(ETR)は、どの程度でしたか?

2025年第3四半期のGAAPベースのETRは22.6%で、第2四半期の18.4%から上昇しました。特別費用・利益を除いた場合の2025年第3四半期のETRは19.2%で、第2四半期の19.3%とほぼ横ばいとなりました。

 

7)

2025年9月30日時点の普通株式発行済株式数はどのくらいで、前四半期末からどのように変化しましたか?

2025年9月30日時点の普通株式発行済株式数は14億9,400万株でした。2025年6月30日時点では13億5,100万株でした。

(単位:100万)
発行済株式数(2025年6月30日時点)

1,351

チャンピオンX株主向けに発行された新株

141

従業員持株購入制度に基づき発行された株式

4

ストックオプション行使による株式発行(株式交換分控除後)

-

制限付株式の権利確定

1

自己株式取得プログラム

(3)

2025年9月30日時点での流通株式数

1,494

8)

2025年第3四半期および第2四半期の加重平均発行済株式数はそれぞれいくらで、1株当たり希薄化後利益の算出に用いられた希薄化後発行済株式数とはどのように一致するのですか?

2025年第3四半期の加重平均発行済株式数は14億7,100万株で、第2四半期では13億5,200万株でした。以下は、1株当たり希薄化後利益の計算に使用した「希薄化後発行済株式数」と、加重平均発行済株式数との調整を示したものです。

(単位:100万)
2025年第3四半期
2025年第2四半期
加重平均発行済株式数

1,471

1,352

権利未確定の制限付き株式

17

14

想定されるストックオプションの行使

-

-

希薄化後平均流通株式数

1,488

1,366

9 )

SLBの2025年第3四半期、第2四半期、2024年第3四半期、2025年および2024年の最初の9か月間における調整後EBITDAはそれぞれいくらでしたか?また、それぞれの期間のSLBの調整後EBITDA利益率はどのくらいでしたか?

SLBの調整後EBITDAは、2025年第3四半期が20億6,100万ドル、第2四半期が20億5,100万ドル、2024年第3四半期が23億4,300万ドルでした。調整後EBITDA利益率は、2025年第3四半期が23.1%、第2四半期が24.0%、2024年第3四半期が25.6%で、以下の方法で算出されました。

(単位:100万)
2025年第3四半期
2025
2025年第2四半期
2025
2024年第3四半期
2024
SLBに帰属する純利益

$739

$1,014

$1,186

非支配持分に帰属する純利益

35

34

32

税金費用

226

237

289

税引前利益

$1,000

$1,285

$1,507

特別費用・利益

318

21

112

減価償却および償却費用

638

633

640

支払利息

142

142

136

受取利息

(37)

(30)

(52)

調整後EBITDA

$2,061

$2,051

$2,343

売上高

$8,928

$8,546

$9,159

調整後EBITDA利益率

23.1%

24.0%

25.6%

SLBの調整後EBITDAは、2025年の最初の9か月間が61億3,300万ドル、2024年の最初の9か月間が66億8,700万ドルでした。調整後EBITDA利益率は、2025年の最初の9か月間が23.6%、2024年の最初の9か月間が24.8%で、以下の方法で算出されました。

(単位:100万)
2025年9か月累計
2024年9か月累計
変化率
SLBに帰属する純利益

$2,550

$3,366

非支配持分に帰属する純利益

101

95

税金費用

697

824

税引前利益

$3,348

$4,285

特別費用・利益

546

279

減価償却および償却費用

1,911

1,871

支払利息

432

381

受取利息

(104)

(129)

調整後EBITDA

$6,133

$6,687

-8%

 
 
売上高

$25,963

27,005

-4%

調整後EBITDA利益率

23.6%

24.8%

-114 bps

10)

2025年第3四半期、第2四半期、2024年第3四半期、2025年の最初の9か月間、そして2024年の最初の9か月間における減価償却および償却費用の内訳は何でしたか?

2025年第3四半期、第2四半期、および2024年第3四半期における減価償却および償却費用の内訳は以下のとおりでした。

(単位:100万)
2025年第3四半期
2025年第2四半期
2024年第3四半期
固定資産の減価償却

$453

$408

$394

無形資産の償却

101

82

87

APS投資の償却

60

115

124

資産計上された探査データコストの償却

24

28

35

$638

$633

$640

2025年および2024年の最初の9か月間における減価償却および償却費用の内訳は以下のとおりでした。

(単位:100万)
2025年9か月累計
2024年9か月累計
固定資産の減価償却

$1,258

$1,155

無形資産の償却

265

250

APS投資の償却

285

355

資産計上された探査データコストの償却

103

111

$1,911

$1,871

11)

SLBのデジタル部門で、顧客にソリューションを提供している収益カテゴリは何ですか?

デジタル部門では、収益は主に「プラットフォーム&アプリケーション」「デジタル・オペレーション」「デジタル・エクスプロレーション」「プロフェッショナル・サービス」の4つの主要ソリューションから生み出されています。

 

プラットフォーム&アプリケーションには、Delfi™やLumiなどのSLBのクラウド技術に加え、Petrel™やTechlog™といった専門分野に特化したアプリケーション群が含まれており、SaaS型サブスクリプションまたは永続ライセンスとして提供されています。これらのプラットフォームおよびアプリケーションは、複雑なモデルを自動化して貯留層開発計画の影響をシミュレーションし、掘削、仕上げ、生産設計などの主要なオペレーションの計画を支援します。さらに、これらのプラットフォームとアプリケーションはデータを解放し、AIや機械学習を活用してサイクルタイムを短縮し、ワークフローの効率を高めることで、顧客がより迅速かつ的確な意思決定を行い、プロジェクトの経済性と貯留層の性能を向上させられるよう支援します。

 

収益は(一度限りのライセンス販売を除き)継続的に発生しており、世界中に導入された基盤から得られる多額の年間経常収益(ARR)によって支えられています。これに加えて、クラウドベースの新機能やIoT対応ソリューションの採用拡大も収益を後押ししています。

 

このカテゴリは、業界最高水準の顧客維持率を誇り、解約率も極めて低いです。

 

デジタル・オペレーションは、SLBの油田サービスが持つ独自の強みと先進的なデジタル技術を融合し、より信頼性が高く、効率的で自律的な現場オペレーションを実現します。接続型ソリューションをPerformance Live™デジタルサービス・デリバリー・センターと統合することで、顧客は自律型掘削から自動化された坑井介入まで、ワークフロー全体でリアルタイム監視、遠隔での意思決定、自動実行を行うことができ、コスト削減とプロジェクトの経済性向上を実現します。

 

収益は中核事業部門と同じ顧客基盤から得られており、そのため繰り返し発生する性質を持っています。さらに、収益の一部は継続的に発生する性質のものです。

 

中核事業部門(坑井建設、貯留層挙動、生産システム)およびデジタル部門がこのカテゴリの開発と推進に取り組むよう促すため、得られた収益はそれぞれの中核事業部門とデジタル部門の両方で計上されます。ただし、この重複効果は連結時に消去されます。

 

デジタル・エクスプロレーションは、SLBの探査データ事業を指します。探査データライブラリは、地震探査データやその他の地下データで構成された独自の資産群であり、顧客がより優れた探査および開発の意思決定を行うために活用しています。これらのライセンス提供データセットは、炭素貯留の設計およびモニタリングにも活用されています。このライブラリは、世界各地の主要な探査および生産盆地を網羅しており、データセットは最新のイメージング・アルゴリズムやAI技術を活用できるよう、高性能クラウドコンピューティングによって随時更新・再処理されています。

 

収益は一度限りの譲渡不可なライセンス販売によって得られるため、継続的ではなく一過性の性質を持っています。

 

プロフェッショナル・サービスには、顧客のデジタル・トランスフォーメーションを支援するために必要なコンサルティングやその他のサービスが含まれます。これらのサービスには、オンプレミスからクラウドベースのデジタル・ソリューションへの移行支援、データの整理および移行、ワークフローの自動化(SLBのグローバル・ネットワークにあるInnovation Factoriワークスペースで構築されたワークフロー・ソリューションの導入を含む)、そして顧客のデジタル・トランスフォーメーションをさらに推進するためのトレーニングが含まれます。

 

このカテゴリの収益は主にプロジェクトベースであり、同一顧客との継続的な取引も一般的です。これらのサービスは、他のデジタル収益源にも波及効果をもたらす機会を生み出します。

 

12)

2025年および2024年の最初の9か月間において、デジタル部門を構成する各カテゴリからそれぞれどのくらいの収益が得られましたか?また、同期間におけるデジタル部門の税引前営業利益および調整後EBITDAはそれぞれいくらでしたか?

2025年および2024年の最初の9か月間におけるデジタル部門の収益、税引前営業利益、および調整後EBITDAの詳細は以下のとおりです。

9か月累計 変化率
2025年9月30日締め 2024年9月30日締め 前年同期比
売上高
プラットフォーム&アプリケーション

$775

$722

7%

デジタル・オペレーション

302

211

43%

デジタル・エクスプロレーション

253

296

-15%

プロフェッショナル・サービス

506

505

0%

$1,836

$1,734

6%

 

税引前営業利益

$465

$370

26%

税引前営業利益率

25.3%

21.3%

399 bps

 

調整後EBITDA*

$582

$495

17%

調整後EBITDA利益率*

31.7%

28.6%

313 bps

13)

デジタル部門における年間経常収益(ARR)の定義は何ですか?また、2025年9月30日時点のARRはいくらですか?

ARR(年間経常収益)とは、プラットフォーム&アプリケーションから得られるサブスクリプションおよび保守契約による継続収益に加え、デジタル・オペレーションにおける継続的な収益部分を年換算したもので、今後12か月間に見込まれる安定した収益を示す指標です。これは直近12か月間(TTM)の収益に基づいて算出され、一度限りのライセンス販売や変動制の使用料は含まれません。

 

2025年9月30日時点のARRは9億2,600万ドルで、前年同期の8億6,900万ドルから増加しました。

 

14)

データセンター・ソリューション事業とは何ですか?それはどこに計上されていますか?

データセンター・ソリューション事業は、ハイパースケーラーや企業向けに、モジュラー型データセンター・エンクロージャー、冷却システムなどのハードウェアを含む重要なインフラ構成要素を設計・製造しています。スケーラブルで標準化された生産体制、短納期対応、そして厳格な品質保証を活用することで、SLBはコスト効率、信頼性、カスタマイズ性のバランスを取った構成可能なソリューションを提供し、急増するデータセンター需要に対応しています。

AIによって駆動されるデータ需要が急速な成長を促しており、この事業は将来的にSLBの事業ポートフォリオにおいて重要で有意義な貢献を果たす見込みです。この事業は「その他」のカテゴリで報告されています。

 

15)

データセンター・ソリューション事業から発生した売上高はいくらですか?

データセンター・ソリューション事業の収益は、2025年の最初の9か月間で3億3,100万ドル、2024年の最初の9か月間で1億3,800万ドルとなり、前年比140%の成長を記録しました。

 

16)

SLBの中核事業を構成する部門はどれで、2025年第3四半期、2025年第2四半期、2024年第3四半期におけるそれぞれの売上高および税引前営業利益はいくらでしたか?

SLBの中核事業は、貯留層挙動事業、坑井建設事業、および生産システム事業で構成されています。2025年第3四半期、第2四半期、2024年第3四半期における中核事業の売上高および税引前営業利益は、以下のとおり算出されています。

(単位:100万)
 
四半期 変化率

2025年9月30日締め

2025年6月30日締め

2024年9月30日締め

前期比

前年同期比

売上高
貯留層挙動

$1,682

 

$1,691

 

$1,823

坑井建設

2,967

 

2,963

 

3,312

生産システム

3,474

 

2,932

 

3,037

$8,123

 

$7,586

 

$8,172

7%

-1%

 
税引前営業利益
貯留層挙動

$312

$314

$367

坑井建設

558

551

714

生産システム

559

491

518

$1,429

$1,356

$1,599

5%

-11%

 
税引前営業利益率
貯留層挙動

18.5%

18.6%

20.1%

坑井建設

18.8%

18.6%

21.5%

生産システム

16.1%

16.7%

17.1%

17.6%

17.9%

19.6%

-29 bps -197 bps

生産システム事業の2025年第3四半期の業績には、チャンピオンXの買収後2か月分の業績が反映されており、中核事業の売上高を5億7,500万ドル押し上げました。この買収の影響を除くと、中核事業の売上高は前四半期比で横ばい、前年同期比で8%減少しました。

SLBについて

SLB(NYSE:SLB)は、バランスのとれた地球のためにエネルギー革新を推進するグローバル・テクノロジー企業です。世界100を超える国で事業を展開し、その約2倍の国籍の従業員を擁する当社は、石油・ガスの革新、大規模なデジタルの提供、産業の脱炭素化、エネルギー転換を加速する新たなエネルギーシステムの開発と拡大に日々取り組んでいます。詳しくはslb.comをご覧ください。

電話会議情報

SLBは、2025年10月17日(金)に電話会議を開催し、決算発表および事業見通しについて説明します。会議は米国東部時間午前9時30分に開始予定です。一般公開されているこの電話会議に参加するには、開始予定時刻のおよそ10分前までに、北米からは+1 (833) 470-1428、北米以外からは+1 (646) 844-6383に連絡し、アクセスコード「188290」をお伝えください。電話会議終了後、北米からは+1 (866) 813-9403、北米以外からは+1 (929) 458-6194にダイヤルし、アクセスコード「405384」を入力することで、2025年10月24日まで録音を再生できます。電話会議は、聴取専用形式でhttps://events.q4inc.com/attendee/686550547にて同時配信されます。ウェブキャストの録音再生は、同ウェブサイトで2025年10月24日まで視聴可能です。

将来の見通しに関する記述

この2025年第3・四半期の決算発表資料および当社が行うその他の声明には、連邦証券法の定義における「将来の見通しに関する記述」が含まれており、これには歴史的事実でないすべての記述が含まれます。このような記述にはしばしば、「予想する」「〜かもしれない」「〜することができる」「信じる」「予測する」「計画する」「可能性」「予測された」「展望」「予測」「前兆」「見通し」「期待」「見積もる」「意図する」「予期する」「野心」「目標」「目的」「予定されている」「考える」「〜すべき」「〜する可能性がある」「〜だろう」「〜するだろう」「見る」「〜しそうである」などの言葉、またはこれらに類似した表現が含まれることがよくあります。将来の見通しに関する記述は、当社の財務および業績目標、ならびに当社の事業見通し、SLB全体および各事業部門(ならびに各部門内の特定の事業分野、地域、または技術)における成長、SLBがチャンピオンXの事業を円滑に統合し、買収によって見込まれる相乗効果および価値創出を実現できる能力を含むチャンピオンX買収による効果、石油および天然ガスの需要と生産の成長、石油および天然ガスの価格、エネルギー転換および地球規模の気候変動に関する予測や期待、業務手順および技術の改善、SLBおよび石油・ガス業界による設備投資、デジタル戦略や「フィット・フォー・ベイスン(fit for basin)」を含む当社の事業戦略、ならびに顧客の戦略、配当方針や自社株買いプログラムを含む当社の資本配分計画、当社のAPSプロジェクト、ジョイントベンチャー、その他のアライアンス、継続中または激化する紛争が世界のエネルギー供給に及ぼす影響、原材料へのアクセス、将来の世界経済および地政学的情勢、将来の流動性(フリーキャッシュフローを含む)、およびマージン水準などの将来の業績に関連または依存するその他の予測や期待など、程度の差こそあれ不確実な事柄を扱っています。これらの記述は、変化する世界経済および地政学的情勢、顧客による探鉱・生産投資の変動、および石油・天然ガスの探鉱・開発活動水準の変化、顧客およびサプライヤーの経営成績および財務状況、当社の財務および業績目標、ならびにその他の予測や期待を達成できない可能性、当社のネットゼロ・カーボンエミッション目標や中間的な排出削減目標を達成できない可能性、世界各地の主要地域における一般的な経済、地政学的、および事業環境、外国為替リスク、インフレ、政府による金融政策の変更、関税、価格圧力、天候および季節要因、健康に関するパンデミックの悪影響、原材料の入手状況およびそのコスト、業務上の変更、遅延または中止、サプライチェーン上の課題、生産量の減少、将来的な費用計上の規模、デジタル化や新エネルギーなどの事業戦略・取り組み、ならびにコスト削減戦略から、効率化やその他の想定される効果を得られない可能性、政府の規制および規制要件の変更(海洋石油・ガス探査、放射性物質、爆発物、化学物質、気候関連の取り組みに関するものを含む)、探査分野において新たな課題に技術が対応できない可能性、代替エネルギー源や代替製品の競争力、本プレスリリースおよび当社が米国証券取引委員会(SEC)に提出または提出済みの最新のForm 10-K、10-Q、8-Kに記載されているその他のリスクおよび不確実性を含むがそれらに限定されない、リスクおよび不確実性の影響を受けます。

これらのリスクや不確実性の1つまたは複数あるいは他のリスクや不確実性が実際に起こった場合(またはこのような状況の変化の結果)、あるいは基礎となる前提が誤りであった場合、実際の結果や成果は将来予想に関する記述に示されたものとは大きく異なる場合があります。当社の環境、社会、その他の持続可能性に関する計画や目標について本プレスリリースに記載されている将来予想に関する記述やその他の記述は、それらの記述が必ずしも投資家にとって重要であることやSECへの提出物の中で開示が求められていることを示すものではありません。また、過去、現在、将来の環境、社会、持続可能性に関連する記述は、進展中の進捗を測定する際の基準、進化し続ける内部統制とプロセス、将来変化する可能性のある前提に基づいている可能性があります。本プレスリリースの記述は、本リリース発表時点での内容であり、SLBは新たな情報、将来の出来事、その他の理由にかかわらず、そのような記述を公式に更新または改訂する一切の意図および義務を否認します。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

Contacts

Investors
James R. McDonald — SVP, Investor Relations & Industry Affairs, SLB
Joy V. Domingo — Director of Investor Relations, SLB
Tel: +1 (713) 375-3535
investor-relations@slb.com

Media
Josh Byerly — SVP of Global Communications, SLB
Moira Duff — Director of External Communications, SLB
Tel: +1 (713) 375-3407
media@slb.com

SLB

NYSE:SLB
Details
Headquarters: Paris, Houston, London, and The Hague, ..
Website: www.slb.com
CEO: Olivier Le Peuch
Employees: 96,000
Organization: PUB
Revenues: 36.29 Billion (2024)
Net Income: 4.46 Billion (2024)


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Joy V. Domingo — Director of Investor Relations, SLB
Tel: +1 (713) 375-3535
investor-relations@slb.com

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