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村田製作所:世界初、1005Mサイズで静電容量47μFの積層セラミックコンデンサを量産開始

主な特長

  • 1005Mサイズで静電容量47µFの積層セラミックコンデンサの量産を世界で初めて開始
  • 最大105℃の高温環境下でも使用可能なため、IC近傍にコンデンサを配置可能
  • AIサーバーを含むデータセンターで使用される高性能IT機器などの民生機器で使用可能

京都--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 株式会社村田製作所(東京:6981)(以下、「当社」)は、1005Mサイズ(1.0×0.5mm)において最大となる静電容量47µFの積層セラミックコンデンサ(以下、「当製品」)を世界で初めて量産開始しました。
※ 当社調べ。2025年7月9日時点。

近年、AIサーバーを含むデータセンターで使用される高性能IT機器の普及が急速に進んでいます。これらの機器には多くの部品が搭載されることから、限られた回路基板内での効率的な部品配置が求められています。そのためコンデンサにおいては、小型化と大容量化が求められると同時に、回路基板やICの発熱に伴う高温環境下でも使用可能な高信頼性へのニーズも高まっています。

そこで当社は、独自のセラミック素子および内部電極の薄層化技術の確立により、1005Mサイズにおいて最大となる静電容量47µFの当製品を世界で初めて量産開始しました。当製品は、同じ47µFの静電容量を持つ当社従来製品(1608Mサイズ)に比べて実装面積を約60%削減しました。また、同じ1005Mサイズの当社従来製品(22μF)と比べて約2.1倍の静電容量を実現しています。さらに、最大105℃の高温環境下でも使用可能なため、IC近傍にコンデンサを配置でき、お客様の製品・機器の性能向上に貢献します。

当社は、今後も積層セラミックコンデンサの小型化や静電容量の拡大、高温保証対応を進め、市場ニーズに対応したラインアップの拡充に取り組み、電子機器の小型化・高性能化・多機能化に貢献していきます。また、電子部品の小型化を通じて、使用する部資材の削減や、個数当たりの生産効率向上による当社工場の電力使用量削減など、環境負荷低減にも貢献していきます。

主な特長

  • 1005Mサイズで静電容量47µFの積層セラミックコンデンサの量産を世界で初めて開始
  • 最大105℃の高温環境下でも使用可能なため、IC近傍にコンデンサを配置可能
  • AIサーバーを含むデータセンターで使用される高性能IT機器などの民生機器で使用可能

主な仕様

製品名

GRM158C80E476ME01

GRM158R60E476ME01

サイズ(L×W×T)

1.0mm×0.5mm×0.8mm

静電容量

47μF

静電容量許容差

±20%

使用温度範囲

-55~105℃

-55~85℃

温度特性

X6S (EIA)

X5R (EIA)

定格電圧

2.5Vdc

製品サイト

最高使用温度105℃、温度特性X6S:GRM158C80E476ME01
最高使用温度85℃、温度特性X5R:GRM158R60E476ME01

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村田製作所について

村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。

Contacts

株式会社村田製作所
広報部 荒山 赳
prsec_mmc@murata.com

Murata Manufacturing Co., Ltd.

TOKYO:6981

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