-

スバンテとテナスカ、炭素回収・貯留の完全統合ソリューションで提携へ

ブリティッシュコロンビア州バンクーバー&ネブラスカ州オマハ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 炭素回収・除去技術の大手イノベーターであるスバンテ・テクノロジーズ(「スバンテ」)と、CO2の輸送・隔離サービスを提供するテナスカは、コスト効率の高い産業炭素回収・貯留(CCS)統合ソリューションの提供で提携するための基本合意書(MoU)を交わしました。この提携は、パルプ・製紙、セメント、鉄鋼、石油・ガスなどを含む多くの産業部門における、世界的な産業排出への対処と脱炭素化の推進に向けた重要な一歩となります。

この非独占的基本合意書に基づき、スバンテとテナスカはそれぞれの技術とサービスを組み合わせ、特定の顧客を対象としてエンドツーエンドのCCSバリューチェーンソリューションを提供します。スバンテの最先端の固体吸着剤を活用した炭素回収技術は、効率的で環境に配慮したCO2回収を促進し、一方でテナスカはCO2の輸送・貯留の地域プランニングとインフラを提供します。テナスカは、全米各地の戦略的拠点において初・中期段階にあるプロジェクトのプラットフォームの開発を進めており、複数の州にまたがる約20か所の圧入井についてクラスVIの許可を申請中です。

この提携を通じて両社は、世界中の産業排出事業者の脱炭素化への道の単純化を目指します。

提携の主な狙い:

  1. 統合炭素管理ソリューション:
    • スバンテはCO2の圧縮、コンディショニング、液化などの関連プロセスを含め、産業施設において排出されるCO2回収を重点としていきます。
    • テナスカは、地下深くでの安全で確実な永久保存を保証するCO2輸送・隔離管理を行います。
  2. 北米全域のアウトリーチと顧客エンゲージメント:
    • 北米全域の産業排出事業者に炭素回収・貯留を積極的に推進する共同イニシアティブを進め、多様なニーズに応えるソリューションを提供します。
  3. 革新的プロジェクト開発:
    • 今回の提携を通じて両組織の技術面および事業面での専門知識を結集し、CCSの機会の採算性を特定・評価します。

経営陣のコメント:

「今回の提携はまさに、世界中の各産業で炭素回収を利用できるようにするというスバンテの使命にふさわしいものです」とスバンテの最高収益責任者(CRO)のマット・スティーブンソンは述べています。「CO2の輸送・貯留におけるテナスカの豊富な経験と当社の技術を組み合わせることで、ネットゼロの未来への移行を加速させるエンドツーエンドのソリューションを提供できるようになります」

「テナスカのCCS開発プラットフォームとの相乗効果を踏まえ、炭素管理の革新的ソリューションの推進でスバンテと協力できることは当社の誇りです」とテナスカの開発事業部バイスプレジデントのブレット・エステップは話しています。「私たちの狙いは、各産業のお客様に脱炭素の目標を達成するためのツールと自信を共にお届けすることです」

未来へ向けたビジョン:

スバンテとテナスカの提携は、産業部門が二酸化炭素の排出量を削減する一助となるビジネスソリューションを提供するという共通のコミットメントを強調しています。両社は、効率性の高いスケーラブルな統合CCSソリューションを提供することで、産業界が高い事業性を維持しながら持続可能性の目標を達成する新たな機会が開放されることを狙っています。

スバンテについて

スバンテは、目的主導で運営される、炭素回収および除去ソリューションの代表的プロバイダーです。カナダのバンクーバーに本社を置く当社は、産業排出および大気中のCO2 を、環境に配慮した方法で回収・除去するナノ加工フィルターや、モジュール式ロータリーコンタクター機器を製造しています。スバンテは「 2024年グローバル・クリーンテック100 」、XPRIZE財団の「 XB100 – 世界のディープテック企業トップ100 」に入っており、コーポレート・ナイツの「 最も急成長している持続可能な企業50社 」では未上場企業の中で2位にランクインしました。 スバンテに関する詳細情報は、 www.svanteinc.com をご覧ください。スバンテのLinkedIn( www.linkedin.com/svantesolutions )をフォローしてください。

テナスカについて

フォーブス誌の「アメリカ最大の民間企業ランキング」上位の常連であるテナスカは、エネルギーのバリューチェーン全体に及ぶ事業を展開する大手エネルギー企業です。傘下のテナスカ・マーケティング・ベンチャーズ(TMV)とテナスカ・パワー・サービシズ(TPS)は北米最大級の天然ガス・電力販売会社です。テナスカは、総出力7,460メガワット(MW)の天然ガス・再生可能エネルギー発電設備を保有している他、これまでの歴史を通じて天然ガス燃料・再生可能燃料による発電施設の開発・管理に携わり、約22,000MWの発電施設も運営しています。同社は現在、年間5,000万トン以上のCO2の貯留が可能な10の炭素隔離事業、複数の天然ガス燃料発電事業、35,000MW以上の太陽光、風力、エネルギー貯蔵、グリーン水素事業の開発サービスポートフォリオの開発に積極的に取り組んでいます。テナスカは全米の発電資産に資本を配分する投資機会も探っています。詳細については、www.tenaska.comをご覧ください。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

Contacts

Media Contacts:
Svante:
Colleen Nitta
Director of Marketing and Communications
604-970-2813
cnitta@svanteinc.com

Tenaska:
Timberly Ross
Senior Director, Community Relations
402-691-9517
tross@tenaska.com

Svante Technologies Inc.



Contacts

Media Contacts:
Svante:
Colleen Nitta
Director of Marketing and Communications
604-970-2813
cnitta@svanteinc.com

Tenaska:
Timberly Ross
Senior Director, Community Relations
402-691-9517
tross@tenaska.com

More News From Svante Technologies Inc.

スバンテとセドラ、EU域内でバイオ由来CO₂活用に向けた炭素回収実証プロジェクトを開始

スイス・ヴェロー & カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバー--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 固体吸着剤を用いた炭素回収および除去技術の世界的リーダーであるスバンテ・テクノロジーズ(以下「スバンテ」)は、スウェーデン最大の森林所有者協会であるセドラが、2026年初頭にヴェロー工業サイトでスバンテの炭素回収技術を試験導入し、将来的な大規模導入の可能性を検討すると発表しました。 この実証プロジェクトは、スバンテにとってEU域内の林業分野で初めての導入事例となり、パルプ・製紙産業におけるバイオ由来CO₂の回収拡大に向けた重要な一歩です。プロジェクトでは、セドラのパルプ生産工程から発生するバイオ由来CO₂排出を対象に、スバンテ独自の固体吸着フィルターの性能を検証し、循環型バリューチェーンの構築とスウェーデンの気候目標の達成を支援することを目指します。 循環型バイオエコノミーへの戦略的ステップ セドラのパルプ生産ではバイオ由来CO₂が発生します。これは再生可能な炭素源であり、食品、水処理、化学品製造、合成燃料など幅広い分野での活用が期待されています。本実証...

スバンテ、2025年に歴史的な節目となる炭素管理イノベーション18周年を祝う

加ブリティッシュコロンビア州バンクーバー--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 炭素回収・除去ソリューションの世界的リーダーであるSvante Technologies Inc.(スバンテ)は、産業用カーボンマネジメント技術の先駆者として今月で創業18周年を迎えました。今年は大胆なイノベーション、戦略的パートナーシップ、そして固体吸着剤ベースの炭素回収・除去フィルター向け世界初の商業生産施設を稼働開始するなど、スバンテの歴史において最も変革的な一年となりました。 二酸化炭素排出管理のあり方を革新するというビジョンを掲げ2007年に設立されたスバンテは、今や世界の炭素管理産業の要へと成長しました。そのビジョンは2025年、ブリティッシュコロンビア州バーナビーに建設されたレッドウッド工場(14万1000平方フィートの炭素回収・除去技術研究拠点)の稼働により、飛躍的な進歩を遂げました。この世界初の製造工場は、年間最大1000万トンのCO₂を回収可能な固体吸着剤ベースのフィルターを生産するよう設計されており、これは270万台以上のガソリン車の排出量を相殺する量に相当し...

スバンテ、ノーベル化学賞を称賛し、商業的炭素回収における金属有機構造体技術の重要性を強調

加ブリティッシュコロンビア州バーナビー--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 固体吸着剤を用いた炭素回収・除去フィルター技術のリーダーであるスバンテは、先週発表された2025年のノーベル化学賞受賞者を祝福しました。同賞は、金属有機構造体(MOF)分野における画期的な研究で功績を上げた北川進氏、リチャード・ロブソン氏、オマール・ヤギ氏の各科学者に授与されました。スウェーデン王立科学アカデミーは、MOFの開発に対して、その「計り知れない可能性」と二酸化炭素を含む特定の物質を捕捉・貯蔵できる高い比表面積を持つ多孔質材料を生み出す独自の分子構造を評価し、本賞を授与しました。 スバンテのCOO兼スバンテOEM&Dの社長であるリチャード・ラリベルテは、「まさに当社が活用している種類の材料がノーベル委員会に認められたことは、炭素回収・除去分野全体に深い確証を与えてくれました。MOF分野における最先端研究は、この業界における当社の成功基盤の1つとなっています」と述べています。 ノーベル賞の発表では、スバンテ独自のフィルター技術の中核を成す、ガス分離および高容量捕捉にお...
Back to Newsroom