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サウジアラビア開発基金、セルビアとの初の提携で 3件の開発プロジェクトに2億500万ドルの拠出を発表

セルビア、ベオグラード--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- サウジアラビア開発基金(SFD)はセルビア共和国と3件の開発資金貸付契約を締結し、2億500万ドルの資金を農業や教育、エネルギー分野の主要なプロジェクトに拠出します。セルビアとの間で初となる今回のパートナーシップは、同国の長期にわたる社会経済的な成長を後押しすることを目標としています。SFDの最高経営責任者(CEO)を務めるスルタン・アルマーシャドとセルビアのシニシャ・マリ副首相兼財務大臣が契約に署名し、調印式にはサウジアラビアのボスニア・ヘルツェゴビナ副大使のアリ・アルドッサリ氏が出席しました。

契約についてマリ氏は次のように述べています。「サウジアラビア開発基金との3件の重要な契約に署名できてうれしく思います。これは昨年締結した合意覚書に続く、確かな最初の一歩です。 サポートに深く感謝します。本資金の拠出が予定されているプロジェクトは、新たな雇用の創出に寄与し、我が国の経済を強化して、世界の科学コミュニティにおけるセルビア共和国の地位を向上させることが期待されています。契約はまた、セルビア共和国とサウジアラビア王国の長期的なパートナーシップを強化するとともに、我が国への重要なプロジェクトの導入と発展にも寄与します」

契約には次の3つのプロジェクト:7500万ドルを拠出する「さまざまなエリアの灌漑用インフラ強化」プロジェクト、6500万ドルを拠出する「ベオグラードへのBio4キャンパス建設」プロジェクト、そして6500万ドルを拠出する「送電事業者開発(フェーズ1)」プロジェクトが含まれます。

最初のプロジェクトは、新しい揚水場の建設、既存の水路の修復、230kmに及ぶ近代的な灌漑ネットワークの構築により、灌漑システムを強化して重要な農業地区における水管理を改善します。ノヴィ・スランカメンやヤセニッケ・カピなどの地域を対象とする同プロジェクトは、農業の生産性を大幅に高め、渇水期における効率的な配水を確実にすることを目的としています。

2番目のプロジェクトは、ベオグラードにバイオテクノロジーに特化した先駆的な科学研究センターであるBio4キャンパスを建設する資金を拠出します。Bio4キャンパスはベオグラード大学に設けられ、6つの学部、9つの科学研究機関、そしてバイオセーフティレベル3ラボを含む最先端のラボが入ります。同センターは、生物学、医学、排水に関する研究などの分野における研究者や科学者、専門家が一堂に会して、分野をまたぐイノベーションとコラボレーションを促進できるよう設計されています。

3番目のプロジェクトは、新たな400 kV送電ラインの構築と、既存の変電所の更新により、セルビアのエネルギーインフラを拡大します。これにより、セルビアにおける電力供給の信頼性が向上し、同国がトランスバルカン電力回廊を通じてヨーロッパの電力市場に統合されます。

契約について、SFDのCEOであるスルタン・アルマーシャドは次のように述べています。「私どものミッションの中核にあるのは、インフラおよび教育への戦略的な資金拠出を通じて、持続的な開発をサポートすることです。私たちは、持続可能な開発目標との整合を取りながら、イノベーションの促進、農業生産性の向上、エネルギーのセキュリティ強化に献身的に取り組んでおり、今回のセルビアとのパートナーシップもその一環です。今回資金を拠出するプロジェクトは、セルビア国民に長期的な利益をもたらし、同国の社会経済的発展に寄与するでしょう」

SFDは、世界の持続可能な開発の促進に取り組んでいます。サウジアラビア王国の公式開発部門であるSFDは、100か国以上の800件を超えるプロジェクトに総額200億ドル相当の資金を拠出してきました。2024年、SFDはグローバルの開発の促進50周年を迎え、近年ではセルビアを含む11の新たな国にサポートを拡大しています。

出典: AETOSWire

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