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ISG Index™の調査結果によると、アジア太平洋地域のクラウド支出は第4四半期に回復

第4四半期、XaaSの支出は前年同期比10%増、マネージド・サービスは34%減

ISGは2024年の全世界におけるXaaSの売上成長率を15%、マネージド・サービスの成長率を4.25%と予測

シドニー--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 世界有数の技術調査・顧問会社であるインフォメーション・サービシズ・グループ( ISG ) (Nasdaq: III)の最新の業界状況報告書によると、アジア太平洋地域の第4四半期のクラウドサービス支出が増加し、この分野で前年同期比と前四半期比ともに増加した唯一の地域となりました。

年間契約額(ACV)が500万米ドル以上の商業アウトソーシング契約を測定するアジア太平洋地域ISGインデックス(Asia Pacific ISG Index™)によると、XaaS部門の総支出額は前年同期比10%増、前四半期比2%増の36億米ドルとなりました。同セグメントのうち、サービスとしてのインフラストラクチャー(IaaS)のACVは前年同期比9%増の32億米ドル、サービスとしてのソフトウェア(SaaS)は18%増の4億4300万米ドルで推移しました。

一方、マネージド・サービスはそれほど楽観視できる状況ではありませんでした。マネージド・サービスの第4四半期のACVは前年同期比34%減の8億8500万米ドルに落ち込んでいます。ITアウトソーシング(ITO)は24%減の6億8400万米ドル、ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)は53%減の2億200万米ドルとなりました。

その結果、第4四半期におけるアジア太平洋地域の市場全体(XaaSとマネージド・サービスの合計)では、前年同期比3%減の45億米ドルとなり、6四半期連続で前年同期を下回りました。

「クラウド支出の回復は、アジア太平洋市場にとっていい兆候です」と、ISGのアジア太平洋地域担当パートナー兼リージョナル・リーダーであるマイケル・ゲイルは述べています。「市場全体の支出額は第3四半期から前四半期比で7%以上増加し、過去2年間で最高の伸び率を記録しました。マネージド・サービスが前四半期比36%増加したことが主な要因です。これは、アジア太平洋市場が底を打ち、2024年に向けて回復の兆しが見えてきたことを示しています。」

世界的に見るとインフレは急速に落ち着きをみせており、各国の中央銀行は利下げを検討しているとゲイルは言及しています。「インフレの落ち着きや利下げ期待により、2024年には企業支出や投資環境の改善が見込まれます」と、彼は述べています。ゲイルはまた、AIが今後数年間で市場にポジティブな影響を与えると指摘しています。「AI技術がより発展し、新たなユースケースが明らかにされれば、ITやビジネスサービス、ソフトウェア業界に大きな影響を与えることになるでしょう。」

通年の結果

通年では、アジア太平洋地域の市場全体のACVは177億米ドルと、前年比9%減となりました。市場全体がマイナスに転じたのは2015年以来となります。

マネージド・サービスのACVは1.5%増の35億米ドルとなり、通期のACVとしては2012年以来最高を記録しました。BPOが27%減の7億5500万米ドルとなったものの、ITOがアプリケーション・サービスの旺盛な需要に後押しされた結果13%増の28億米ドルとなり、マネージド・サービス部門を牽引しました。製造業(85%増)と通信業(13%増)を除き、ほとんどの業種で支出が減少しており、金融サービスにいたっては26%減少しています。マネージド・サービスの2023年新規契約件数は222件で、前年比20%の減少となりました。

XaaS部門のACVは11%減の142億米ドルで、通年で減少となったのは今回が初めてとなります。IaaSは12%減の126億米ドル、SaaSは10%減の16億米ドルとなりました。XaaS部門は2023年の市場全体の80%を占めており、前年の82%から減少しています。

地域別の業績

通年でみると、オーストラリア/ニュージーランド(ANZ)のマネージド・サービスのACVは12億米ドルと、前年比5%増加しました。インドのACVも87%増の12億米ドルとなり、2023年にはANZを抜いて地域最大のACV市場となっています。その他の重要な市場について、日本は29%減、東南アジアは51%減となっています。

2024年の予測

ISGは、2024年のマネージド・サービスの成長率を4.25%、XaaSの収益成長率を15%と予測しています。

「アプリケーションのモダナイゼーションとビジネス・トランスフォーメーションのプロジェクトに対する支出は2024年も高水準で推移し、生成AIが成長に大きく寄与すると予想しています。パブリッククラウドへの支出も、コスト最適化が徐々に終了していくにつれて増加すると考えています。また、小口の一任勘定取引をはじめ、金融サービス業界の支出も回復すると予想しています」と、ゲイルは述べています。

ISGインデックスについて

ISGインデックス(ISG Index™)は、世界的な技術・ビジネスサービス業界に関する市場インテリジェンスの権威ある情報源として認められています。85四半期連続で、金融アナリスト、企業バイヤー、ソフトウェア・サービスプロバイダー、法律事務所、大学、メディア向けに最新の業界データと動向を詳しく伝えてきました。

グローバルISGインデックスの2023年第4四半期における業績は、1月18日のウェブキャストを通じて発表されました。ウェブキャストの視聴とプレゼンテーションスライドのダウンロードについては、こちらの ウェブページ をご覧ください。

ISGについて

ISG(インフォメーション・サービシズ・グループ)(Nasdaq: III )は、世界有数の技術調査・顧問会社です。世界のトップ100社のうち75社以上を含む900社以上のクライアントに信頼されているビジネス・パートナーであるISGは、企業、公共部門の組織、サービス・プロバイダーと技術プロバイダーが業務の卓越性とより迅速な成長を達成できるよう支援することに尽力しています。当社はデジタル変革サービスを専門としており、これらのサービスには自動化/クラウド/データ分析、調達の助言、ガバナンスとリスクのマネージド・サービス、ネットワーク通信事業者向けサービス、戦略と運用のデザイン、変更管理、市場インテリジェンスと技術の調査・分析が含まれます。2006年に設立され、コネティカット州スタンフォードを拠点とするISGは、1,600人超のデジタル対応専門職を雇用しています。これらは20か国以上で業務を展開しており、革新的な考え方、市場への影響力、業界と技術に関する深い専門知識、業界で最も包括的な市場データに基づく世界トップクラスの調査・分析能力で知られる世界的チームです。詳細については以下をご覧ください。 www.isg-one.com

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