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SAPが運転資本管理大手のタウリアを買収へ

独バルドルフ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- (ビジネスワイヤ) -- SAP SE(NYSE:SAP)は本日、運転資本管理ソリューションの有力企業であるタウリアの過半数持分を取得する意図を発表しました。今回の動きは、企業の流動性へのアクセスを向上させ、キャッシュフローを改善することを目的としたものです。この買収によりSAPのビジネス・ネットワークが一段と拡張され、CFOオフィスのためのSAPのソリューションが強化されます。タウリアは、SAPグループの独立した企業として自身のブランド下で事業を継続します。セドリック・ブルーが引き続きタウリアの最高経営責任者(CEO)を務め、SAPのルカ・ムチッチ最高財務責任者(CFO)が取締役会長に就任します。

サプライチェーン・ファイナンス、ダイナミック・ディスカウント、売掛債権ファイナンスを通じて、タウリアは早期支払いを可能にします。厳しい経済環境やサプライチェーンの混乱を背景に、早期支払いに対するニーズが著しく高まっており、運転資本管理市場は力強い成長を見せています。タウリアはその優れた技術で高く評価されており、運転資本管理市場で最大規模を誇る広範なプラットフォームとソリューションを備えています。またタウリアは、J.P.モルガン、ウニクレディトをはじめ、必要資金を提供する著名な銀行を含む金融分野の提携先で構成される強力なエコシステムを築いています。

SAPのルカ・ムチッチCFOは、次のように述べています。「タウリアは当社の製品ポートフォリオを強化し、あらゆる企業にとって重要な要素である財務上の柔軟性と安定性の価値を高めます。そうすることにより、サプライチェーンをより強靭なものとすることに貢献します。タウリアの運転資本管理に関する深い専門的知見をSAPの広範なCFOソリューション・ポートフォリオに融合させ、当社の中核となるビジネス・ソフトウエアとビジネス・ネットワーク・ソリューションに統合することにより、運転資本管理分野のリーダーとなる体勢が整います。企業が財務状態を改善し、成長機会を捉えることが可能になるように、私たちはこうした製品・サービスを大規模に提供していきます。」

タウリアは以前からSAPの重要な提携先であり、SAPのソリューションへの統合で優れた実績を誇ります。タウリアの顧客の80パーセント以上がSAPのERPシステムを採用しており、共通の顧客にはエアバス、日産自動車、アストラゼネカが含まれます。SAPは、SAPビジネス・ネットワーク、一連のCFOソリューションの両面でタウリアとの統合を強化し、SAPの運転資本管理ポートフォリオの中核にします。また、タウリアのソリューションは引き続き単独でも提供され、SAPの顧客ではない企業も現在と同じようにタウリアの製品・サービス・ポートフォリオを活用できます。

タウリアのセドリック・ブルーCEOは、次のように述べています。「SAPおよびそのエコシステムと統合することにより、ますます多くの企業に製品・サービスを提供し、SAPのビジョンに貢献できることをうれしく思います。キャッシュは、企業が厳しい経済環境下で息をつないだり、事業拡大のためのダッシュのために必要となる酸素のようなものです。SAPと一体となることにより、サプライチェーンで滞っている流動性を解放することで企業の繁栄に貢献するというタウリアの使命が加速します。」

戦略的パートナーとしての大手銀行

SAPはタウリアの支配的多数持分を取得しますが、J.P.モルガンのタウリアとの関係は変わらず、同行は引き続きタウリアの戦略的提携先として活動し、タウリアの持分を維持します。

J.P.モルガンのスチュアート・ロバーツ貿易・運転資金部門グローバルヘッドは、次のように述べています。「このニュースは、成功を収めている当行の戦略的提携パートナーのタウリアと、新たにタウリアの過半数持分を保有するSAPの双方にとって、非常に心躍るものです。世界のサプライチェーンへのパンデミックの影響に対する対応が続く中、SAPが加わることによりJ.P.モルガンとタウリアとの戦略的提携は、クライアントにサービスを提供し、サプライヤーに流動性を供給・移動する新たな機会を当行にもたらします。」

SAPは、顧客の運転資本管理業務をSAPのプラットフォームで行う金融機関をさらに募る予定です。独立した企業形態を取ることにより、長期的な過半数持分保有者としてのSAPの立場は変わらないままでタウリアは新たな戦略的提携行と資本提携を結ぶことも可能な柔軟性を持つことになります。

今回の取引は、SAPのエコシステムにも恩恵をもたらします:サプライヤーとして、SAPの顧客は予測可能なオフバランスシートの資金による早期支払いを通じて流動性を改善できます。買い手としては、SAPの顧客は支払い条件をフルに活用すると同時にサプライヤーとの関係を強化することができます。銀行などの資金の出し手は、信用力のある大手企業への短期融資という魅力的な投資機会を追求することができます。SAPは、銀行や保険会社の多様化する金融サービスを同社のソリューションとプラットフォームに組み入れる計画です。これらのサービス提供に際しては、SAP Fioneerを中心とするSAPの強力なパートナーのエコシステムが重要な役割を果たすことになります。

SAPとタウリアは、本取引の金銭的な詳細を明らかにしないことで合意しています。

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SAPについて

SAPの戦略は、あらゆる企業がインテリジェント・エンタープライズになるよう支援することです。SAPはエンタープライズ・アプリケーション・ソフトウエア市場のリーダーとして、あらゆる業種・規模の企業の成功を支えており、SAPのお客さまは世界の総商取引の87%を生み出しています。当社のマシンラーニング、モノのインターネット(IoT)、高度なアナリティクス技術により、「インテリジェント・エンタープライズ」へとすべての企業が変革できるよう支援しています。さらに、人々や組織が的確なビジネス判断を行うための洞察力を深めるサポートをし、高い競争優位性を実現するための協業を促進しています。よりシンプルになったSAPの技術により、企業はボトルネックにわずらわされずに目的に沿ってソフトウエアを最大限に活用できるようになります。SAPのエンド・ツー・エンドのアプリケーション・スイートとサービスは、世界25業種における企業および公共事業のお客さまが利用し、事業で利益を上げ、絶え間ない変化に適応し、差別化を実現するサポートをしています。お客さま、パートナー、社員、ソートリーダーなどのグローバル・ネットワークを通して、SAPは世界をより良くし、人々の生活を向上させることに貢献しています。詳細情報については、www.sap.comをご覧ください。

タウリアについて

タウリアは、カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置く運転資本管理ソリューションのフィンテック・プロバイダーです。タウリアは、買掛金、売掛金、在庫に閉じ込められている価値を企業が活用できるようにします。200万社以上の企業ネットワークが、タウリアのプラットフォームを利用して支払いを行う時期や受け取る時期を判断しています。2009年に基盤を確立して以来、タウリアは運転資本管理およびサプライチェーン・ファイナンス分野の先行企業の一つとして、年間5000億ドルを超える資金処理を行っています。タウリアは非上場企業で、トリニティ・ベンチャーズ、マトリックス・パートナーズ、ズーク・キャピタルなどの投資家の出資を受けています。SAPのレオ・アポテカー元CEOは現在独立取締役を務めており、タウリアの株式を保有しています。詳細情報については、www.taulia.comをご覧ください。

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