-

MPEG LAがATSC 3.0のワンストップライセンスを提供

ATSC 3.0 規格のライセンスには世界13組織の必須特許が含まれる

デンバー--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- (ビジネスワイヤ) -- MPEG LAは本日、ATSC 3.0特許ポートフォリオライセンス(「ATSC 3.0ライセンス」または「ライセンス」)を提供することで、高度テレビジョンシステム委員会(ATSC)が開発した次世代放送規格に不可欠な特許にワンストップでアクセスできるようになったと発表しました。ATSC 3.0は、既に韓国と多くの米国テレビ市場で提供されており、オーディオ/ビデオ品質の向上、ビデオ圧縮効率の向上、固定デジタルテレビやコンバーターボックスさらにはモバイル機器で受信できる安定した伝送、アクセシビリティー・個別化・双方向性の強化、高度な緊急通報サービス機能によって、テレビの視聴体験を向上させます。

MPEG LAの社長兼最高経営責任者(CEO)を務めるラリー・ホーンは、次のように述べています。「MPEG LAは、ATSC1.0規格とATSC1.0で使用されているMPEG-2ビデオ圧縮規格のライセンスを皮切りに、放送業界の次世代地上波放送システムを支える役割を担い続けることを誇りに思います。MPEG LAは単一のライセンスで多くの異なる組織が所有する必要な知的財産権へアクセスできるよう、取引の効率性と予測可能性を求める市場ニーズに応えるという、豊かで信頼できる伝統を持っていますが、当社のATSC 3.0ライセンスはATSC 3.0実装者にとっての利便性とATSC 3.0が市場にもたらす可能性を備えており、当社のこうした伝統を継承するものです。私たちは、世界中の有力なATSC 3.0開発者がこの取り組みに参加することを特に誇りに思います。」

MPEG LAのATSC 3.0ライセンスの当初の特許権者は、ケーブルテレビジョン・ラボラトリーズ、Cerinet USA Inc、カナダ革新・科学・経済開発省の一部門である通信研究センター(CRC)、ドルビーラボラトリーズ・ライセンシング・コーポレーション、フラウンホーファー研究機構、コーニンクレッカKPN、コーニンクレッカ・フィリップス、NEC、日本放送協会、ONE Media, LLC、パナソニック株式会社、Shanghai National Engineering Research Center of Digital Television Co, Ltd.(NERC-DTV、上海数字電視国家工程研究中心)、Sun Patent Trustです。

ATSC 3.0特許ポートフォリオライセンスとライセンス条項の概要は、こちらで入手可能です。

MPEG LAの目標は、可能な限り多くのATSC 3.0の必須特許を世界規模で誰もが1つのライセンスによる同じ条件で利用できるようにすることです。従ってMPEG LAは、ATSC 3.0に必須の特許をを所有すると考えるすべての関係者が必須性の評価を受けるために特許を提出することを歓迎します。MPEG LAの特許専門家が必須かどうかについて評価し、必須と判断されればライセンスに含められます。ATSC 3.0特許の保有者で関心のある方は、こちらから特許提出についての条件と手順書のコピーをご請求いただけます。

MPEG LAについて

MPEG LAは、規格とその他の技術プラットフォームのライセンスをワンストップで提供する世界的大手です。1990年代より、現代の特許プールを先駆的に形成し、史上最高の普及度を誇る消費者向け電子機器の規格を生み出す上で貢献してきました。そして、その他の画期的技術へのアクセスを拡大しています。MPEG LAは、さまざまな技術を対象に2万5000件以上の特許から構成されたライセンシングプログラムを94カ国で運営してきました。特許保有者は270、ライセンシーは約7300あります。ユーザーが選択した技術の導入支援に当たるMPEG LAは、基本的な知的財産へのアクセスと運用の自由を提供し、訴訟のリスクを低減し、事業計画のプロセスに予測可能性をもたらしています。詳しい情報については、www.mpegla.comをご覧ください。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

Contacts

Tom O’Reilly
MPEG LA, LLC
Tel: 303.200.1710
toreilly@mpegla.com

More News From MPEG LA, LLC

HEVC特許の権利行使に関する和解成立

デンバー--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- MPEG LA, LLCは本日、2022年3月28日公表された、サムスン・エレクトロニクス GmbH(以下、サムスン)に対するドイツのデュッセルドルフ地方裁判所で起こされたHEVC権利行使訴訟(https://www.mpegla.com/wp-content/uploads/FINAL-Samsung-HEVC-PrsRls-2022-03-28-.pdf参照)が、ライセンス取得をもって解決したことを発表しました。これにより、当該特許権行使訴訟に関連する法的紛争はすべて解決されたことになります。 MPEG LA, LLC MPEG LAは、標準規格やその他の技術プラットフォームのライセンスをワンストップで提供する世界的大手のプロバイダーです。1990年代から、現代の特許プールのパイオニアとして、家電の歴史上最も広く使われてきた規格作成に貢献し、他の画期的な技術へのアクセスも拡大しています。同社は、約120カ国、27,000件以上の特許からなる様々な技術のライセンスプログラムを運営し、285の特許保有者と約7,3...

MPEG LAのEV充電ライセンスが電動輸送への世界的移行を促進

デンバー--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- MPEG LAは本日、EV充電特許ポートフォリオ・ライセンス(EV充電ライセンス)を進化するEV充電インフラストラクチャーに更に適合したものにしたと発表しました。これは、現在と将来の市場のニーズに対応する上でのライセンスの有効性を更に高めることを目的としています。 MPEG LA社長兼最高経営責任者(CEO)のラリー・ホーンは、このように述べています。「世界は電動輸送へと急速に移行し、世界各地の自動車、幹線道路やコミュニティーに配置された標準ベースの電気自動車充電器の便利で信頼できる手頃なネットワークが用意される中で、MPEG LAのEV充電特許プールは、実装者が基盤的な知的財産を合理的な条件で利用できるように保証します。これは、運用の自由、訴訟リスクの低減、事業計画の予測可能性を市場に提供する秩序ある移行に必要な要素です。」 世界的なEV充電展開を支えるため、MPEG LAのMPEG LA充電ライセンスは、複数の地域・業界の基準に対応し、商用充電器の大電力や重要性が増しているハイレベル通信(HLC)にも対応して...

MPEG LAがVVC導入の支援策を実施

デンバー--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ)-- MPEG LAは本日、多用途ビデオコーディング(VVC)の当社プールライセンス(2022年1月27日に市場導入)を市場の現実に適合させ、導入者が負担を軽減してVVCの採用に投資できるようにする措置を発表しました。 第1に、MPEG LAのVVCライセンスのライセンサーになることを約束したすべてのVVCライセンシーは、自組織ないしその関連組織が現在または将来においてVVC必須特許をライセンスないしサブライセンスできる権利を有している場合、エンドユーザーに(有償・無償を問わず)販売されたスタンドアロン(ハードウエアに組み込まれていないか、ハードウエアと一体化していない)型VVCソフトウエア製品に対するロイヤルティーの免除を受けられます。免除が適用される製品は引き続き、VVCライセンスに基づくライセンス製品としての適用範囲に基づく利点が得られます。 第2に、MPEG LAのAVC特許ポートフォリオライセンス、HEVC特許ポートフォリオライセンス、VVC特許ポートフォリオライセンスを締結し、これらを順守するすべてのVVCラ...
Back to Newsroom