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アーサー・D・リトルの報告書 通信業界の成長加速に必要なのは 新サービスの投入とネットワーク資産の再構成

ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- アーサー・D・リトル(ADL)は本日、通信業界に関する報告書を発表しました。本報告書では、ネットワーク資産の価値を引き出し、提供する商品・サービスを多様化し、第5世代移動通信システム(5G)の世界で成功を収めるための鍵となる戦略を明らかにしています。「Time to accelerate growth(成長を加速させる時)」と題した本報告書は、100人余りの経営幹部を対象としたグローバル調査に基づき作成されたもので、通信業界が従来のコネクティビティやレガシーサービスの提供にとどまらず、急増するデータトラフィック需要の課題に対応する方法を考察しています。

本報告書は、通信業界が今後注力すべき3つの重要分野を明らかにしています。

  • 5Gの持つ可能性を最大限引き出す。B2Cでカスタマーエクスペリエンスを一層向上させるためには、各通信・メディア企業が互いに連携して、心躍る斬新な方法でコンテンツ、エクスペリエンス、デバイスを組み合わせたプレミアム商品を提供するなど、消費者に訴求する新商品を作り出す手段として5Gを活用する必要があります。一方、B2Bで顧客にコネクティビティにとどまらないソリューションを提供するためには、モバイルプライベートネットワーク(MPN)やネットワークスライシングが5Gを収益化する重要な機会となります。また、通信業界はホールセールインフラストラクチャのビジネスチャンスを捉えるために、通信事業者(ComCo)と設備提供事業者(NetCo)の構造分離を検討する必要もあります。
  • 中核サービスの提供にとどまらない。通信業界はこれまで数十年にわたって、提供する商品やサービスの多様化に取り組んできましたが、投資利益率の大幅な向上はほとんど実現していません。本報告書は、「中核サービスの提供にとどまらない」各種選択肢を検討して、多様化を成功させる方法を明らかにし、4つの重要課題に優先的に取り組むことを提言しています。その課題とは、大きな成長と収益が見込める市場に狙いを定めること、社内外の資源を組み合わせたマルチモデル手法を構築すること、「スタートアップ」の考え方とプライベートエクイティ方式で事業に取り組むこと、段階的かつ機動的な手法を採用し、主要コンセプトを順次優先して展開していくことの4つです。
  • ネットワーク資産を再構成する。B2CとB2Bの中核事業で5Gの持つ可能性を最大限引き出し、新たにホールセールインフラストラクチャ事業を始動させ、中核サービスの提供にとどまらない活動を展開するには、基盤となる資産と所有構造を適切に再構成する必要があります。資産の再構成自体は目新しいことではありませんが、通信業界が検討すべき機会は増え続けています。例えば、通信インフラ専門事業者(TowerCo)モデルは収益化の更なる選択肢として有望です。資産を再構成すれば、資金調達の制約解消、資産活用の向上、投資リスクの低減、ホールセールバリュープロポジションの強化、独自の中核事業への経営集中、規制上の不利な決定の回避が見込めるため、価値創造を促進する可能性があります。

ADLのTIME(通信・IT・メディア・エレクトロニクス)プラクティスのマネージングパートナーであるKarim Tagaは、次のように述べています。「収益と投資額の差が拡大する『はさみ効果(scissor effect)』は、通信業界のキャッシュフローがかつてないほど圧迫されていることを意味しています。経営者は、設備投資の増加と減配を望まない投資家の両方にうまく対応しつつ、会社を成長させなければなりません。そのことに新型コロナウイルスのパンデミックが役立たないことは明らかです」

「しかし、目の前にある機会をしっかり捉え、これまでの安全地帯から一歩踏み出す気持ちがあれば、通信業界には依然として非常に明るい未来が待ち受けています。当社の最新主力報告書が、現在、自社を前進させる経営戦略を練っている経営者の皆様にとって刺激と指針になれば幸甚です」

本報告書は、 www.adlittle.com/TimeToAccelerateGrowthからダウンロードできます。

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Arthur D. Little



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