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Xプライズが賞金100万ドルの次世代マスク・チャレンジの受賞者を発表、バーチャル・ピッチ・スラムを経て次世代のフェイスマスクを明らかに

15〜24歳のグローバルなイノベーターを対象に、一般的な障壁を克服できるマスクデザインを作成してパンデミック対策を支援するように呼びかけた6カ月間のコンテスト

ロサンゼルス--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- (ビジネスワイヤ) -- 世界最大の課題に対するソリューションをクラウドソースするために世界的コンテストを利用する非営利組織のXプライズは、アイデアを売り込む先週のピッチ・スラムを経て、米国のLuminosity Lab次世代マスク・チャレンジの大賞に選出されたことを発表します。Luminosity Labは、そのマスクのデザイン、スタイルのXファクター、入手性と機能性の初期評価により、さまざまな業界の専門家と経営幹部を含むコンテストの審査員団から選ばれました。学生主導の受賞チームが開発したFloeMaskは、二分ろ過装置を使用して、日常的な使用や運動時のろ過性と通気性を実現し、熱を着用者の顔から逸らします。

Luminosity Labは、アリゾナ州テンペにあるアリゾナ州立大学のNikhil Dave氏(20歳)、Tarun Suresh氏(22歳)、Katie Sue Pascavis氏(19歳)、John Patterson氏(22歳)、Jerina Winter Gabriel氏(20歳)の5人で構成されています。この5人のチームは、COVID-19パンデミックがアリゾナ州の地域社会に与えた壊滅的な影響を目の当たりにして、行動を起こしたいという気持ちに突き動かされました。危機が発生して最初の数カ月間に、Luminosity Labの学生らはPPEレスポンス・ネットワークの立ち上げを支援しました。このネットワークは、アリゾナ州全域で3Dプリンターをクラウドソーシングし、1万5000個以上の個人防護具(PPE)を作成して不足している診療所に配布したほか、使い捨てのN95マスクを滅菌して再利用可能にする特許出願中の2つの技術を設計しました。Xプライズ次世代マスク・チャレンジに参加したのは、マスク着用を選ぶ人々を保護し、世界中のコミュニティーを支援するより良い方法を設計したいという強い願いが原動力になったからです。受賞チームは賞金総額50万ドルを受け取るほか、プロトタイプをさらに改善する上で必要なネットワークと知識を得てコンテストを終えることになり、設計の商品化を将来決定した場合に、ろ過要件を確実に満たせるようになります。

さらに、メリーランド州にあるジョン・ホプキンス大学のPolairと、ナイジェリアのアブジャのNaija Forceの2チームがコンテストの準優勝に選ばれ、部門受賞者として賞金50万ドルを分け合います。25人の工学学部生から成るチームPolairは、Future Forward賞の受賞者に選ばれ、25万ドルを獲得しました。このチームは、ユーザーがマスク本体を交換し、各自の環境に応じてフィルターを選択できるモジュラー設計のプロトタイプが評価されました。Naija Forceは、Mass'k Appeal賞の受賞者として、25万ドルを獲得しました。このチームがデザインした透明なフェイスマスクは、耳もしくは頭にかけて着用できるストラップがついています。これらのチームは今後、主要なろ過基準を満たすことができるように、マスクの改良プロセスに着手します。

今年の7月、COVID-19パンデミックの最中に開始したXプライズ次世代マスク・チャレンジは、セールスフォースのマーク・ベニオフ最高経営責任者(CEO)とCNBCでホストを務めるジム・クレイマー氏がスポンサーとなり、15〜24歳までの若い発明家に次世代の保護フェイスマスクを開発するように呼び掛けました。コンテスト期間中、各チームは業界パートナーと交流する機会があり、具体的には、3MオートデスクBryan Cave Leighton Paisner LLPハネウェルライダル全米製造者協会(NAM)アンダーアーマーの7社から専門技術の提供を受けました。このコンテストには、過去最高となる76カ国、992チームからの応募が2カ月以内にありました。チームは、Xプライズが実施した調査で明らかになった上位10個のマスク着用の障壁のうち、少なくとも5つの障壁を克服したフェイスマスクをデザインするように奨励されました。その一般的な障壁とは、「メガネが曇る」、「暑くなりすぎる」、「不快である」、「呼吸しづらい」、「会話がしづらい」、「装着中に運動ができない」、「痛みを感じたりフィット感が悪かったりする」、「表情の妨げになる」、「飲食ができない」、「環境にやさしくない」、「見た目が醜い、あるいはつまらない」、「入手が困難」です。

受賞チームが選ばれ、最終審査は以下のような専門家を含む審査員団が行いました。

  • Ashish Diwanji氏、ライダル・パフォーマンス・マテリアルズ、社長
  • ブライアン・ハビー氏、ハネウェル、マーケティングおよび商業エクセレンス担当バイスプレジデント
  • デニス・ラザフォード氏、3M、総務担当シニアバイスプレジデント
  • Erik Viirre博士、カリフォルニア大学サンディエゴ校神経科学部の教授、Arthur C. Clarke Center for Human Imaginationディレクター
  • ギャレット・ガーソン氏、カラミゴス牧場のCEO
  • ヘザー・ヒューズ氏、ウォルグリーン、グループバイスプレジデント、季節品・雑貨・写真担当総合商品マネジャー
  • ジューン・アンブローズ氏、受賞歴のあるクリエイティブ・ディレクター、作家、コスチューム・デザイナー、セレブリティー・スタイリスト
  • Kimberly Prather博士、カリフォルニア大学サンディエゴ校、大気化学教授および特別チェアー
  • サマー・シャンブリン氏、Z世代の起業家、コンテンツ・クリエイター、ジューン・アンブローズ氏の娘。
  • スザンヌ・ディビアンカ氏、セールスフォース、最高インパクト責任者

さらにXプライズは、次世代マスク・チャレンジの上位25チームすべてが参加できる1万ドルのPeople’s Vote Bonus賞を、チームNovusが受賞したことを発表します。このソーシャルメディアを用いたコンテストでは、チームはそれぞれのデザインを擁護し、ソーシャルメディアの友達、家族、フォロワーに、最高のエレベーター・ピッチで売り込むことが求められました。インドのチームNovusは、自分たちのデザインを説明するエレベーター・ピッチを取り上げた投稿で、3000以上のリアクションとインタラクションがあり、ソーシャルメディアのチャネル全体で最も多くのエンゲージメントを獲得しました。

Luminosity LabのNikhil Dave氏は、次のように述べています。「次世代マスク・チャレンジの受賞者になることができ、大変嬉しく思います。またXプライズのほか、このイベントの素晴らしいスポンサーおよびパートナー企業の皆さまに大変感謝しています。COVID-19が3月に私たちの地域社会に打撃を与えて以来、3DプリントしたPPEのクラウドソーシング、N95マスクの滅菌システムの開発、さらには独自の次世代マスクの設計など、あらゆる支援の方法を模索してきました。これからも、できる限りの方法でグローバル・コミュニティーを支援するために、たゆまぬ努力を続けていきます。Xプライズの支援と励ましを受けて、この活動を続ける機会を得られたことに、大きな期待を感じています。」

CNBC「マッド・マネー」の司会者ジム・クレイマー氏は、次のように語っています。「コンテストの受賞者にお祝い申し上げます。この取り組みを開始したのは、マスク着用の必要性について、若者の間で認識を高めたいと考えたからです。世界中から多数の応募があったことに感謝しています。若き受賞者は今後これらのマスクの開発に着手しますが、効果があることを実証してCOVID-19の感染拡大を止めるために世界中で着用できるようにするという、大きな仕事が待ち受けています。」

マーク・ベニオフ氏は、次のように述べています。「マスク着用は、このパンデミックに打ち勝つための最も重要な手段の1つです。Xプライズ次世代マスク・チャレンジにより、あらゆる人々のためにより健全な未来を築くことに熱意がある最も素晴らしい若いイノベーターの才能を解き放つことができました。」

各チームは60日以内に賞金を受け取り、コンテスト期間中に提供された洞察と、審査員団からの最終フィードバックを活用し、自分たちのプロトタイプを最終的に完成させるべく、独立的に作業します。今後の過程に関心がある人は、xprize.org/masktheluminositylab.comteampolair.comteamnaijaforce.com.ngでフォローしてください。Xプライズの詳細情報については、www.xprize.orgをご覧ください。

Xプライズについて

Xプライズは、第501(c)3条非営利団体であり、世界の最重要課題の解決に向けた革新的コンテストモデルの考案・実施における世界的リーダーです。現在実施中のコンテストには、賞金2000万ドルのNRG COSIAカーボンXプライズ、賞金1000万ドルの雨林Xプライズ、賞金1000万ドルのANAアバターXプライズ、賞金500万ドルのIBMワトソンAI Xプライズ、賞金500万ドルのXプライズ・ラピッド・リスキリングがあります。詳細情報については、xprize.orgをご覧ください。

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