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モロー・ソダリの新しい調査結果:機関投資家は、投資と議決権代理行使の決定におけるESGの重要性の高まりを強調

ニューヨーク & ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- (ビジネスワイヤ) -- モロー・ソダリが本日公表した年次機関投資家調査では、総額26兆米ドルの資産を運用する機関投資家は、ESG(環境、社会、ガバナンス)のリスクと機会が過去12カ月間に投資意思決定とポートフォリオ企業の評価においてますます重要な役割を果たすようになったと一致して回答しています。

モロー・ソダリの調査は、2020年の年次株主総会において、機関投資家が議決権行使の方法を決定する際の主な重点分野を明らかにしています。調査結果から、幅広く定義されたESGの概念が、株主総会、議決権代理行使、エンゲージメント、および投資家が監督および管理責任を果たすさまざまな手段に、直接実際的影響を及ぼしていることが明らかになりました。

特筆すべき所見は以下のとおりです。

- 気候変動は投資家にとってESGの最重要課題です。セクターを問わず、すべての企業は、この問題への取り組み方について投資家の精査が厳しくなると考えるべきです。

- 投資家は取締役会の内部事情に関与することを望んでおり、取締役会/株主の関与の重要性が強調されています。

- 一般的に、成果主義は投資家にとって主要な標的として優勢ですが、企業や取締役会が株主の懸念や反対票にどう対応するかという点がますます強調されています。

- 多くの投資家は、非財務情報をより明確にする必要性があると考えています。投資家はこれを、企業文化、誠実さ、持続可能性の根底にある重要な指標と考えています。気候変動要因については、投資家にとって最も重要なことは、企業が財務上のリスクや機会との関係を明確に示していることです。

今年で5年目を迎えたモロー・ソダリの調査は、2020年1月に実施されました。世界の機関投資家41機関(総運用資産高26兆米ドル)が、この調査に回答しました。

調査では特に次のことが明らかになりました。

- 投資家は、企業のガバナンス慣行が脆弱な場合は、活動家を支援する可能性が高くなります。これは、活動家が提案する事業戦略の信用性よりもさらに重要な要因です。

- 圧倒的多数の投資家は、企業が報告において、財務リスク、機会、気候変動の関連性を実証するよう望んでいます。また、大多数は、これらのリスクと機会を特定するプロセスをより詳しく説明することで、企業の気候関連の開示情報が大幅に向上すると考えています。

- 気候変動に次ぎ、投資家は、人的資本管理を重要な持続可能性のテーマと捉えています。これは2020年に取締役会に関与する際に重点を置く要素であり、特に、強固な安全衛生指標に加え、企業文化の確立への取締役会の関与に関する開示を改善することを重視しています。

- 多くの投資家は、利害関係者の関与のアプローチと結果を企業目的の説明と共に企業の報告に含めるべきであると考えています。

- ESGと持続可能性は債券投資の意思決定においてさらに重要な役割を果たしており、ESG格付け機関は信用格付け機関に加えて、リスクと機会を分析する上で不可欠な要素となっています。

投資家エンゲージメント担当取締役のKiran Vasanthamは、次のように述べています。「ESGが投資家の間で主流になりつつある現在、企業はこれを基本的に株主と投資家との双方向コミュニケーション領域として、取締役会レベルで積極的に管理する必要があると確信しています。ESGは道程であり、目的地ではありません。リスクへの関与の必要性を十分に理解していない企業は、最も忠実な長期的資金提供者が期待することが分からなくなり、この重要な関係を弱めてしまいます。幅広い投資家がこの調査に参加したことを大変うれしく思っており、感謝しています。この調査は、資産運用会社の優先事項に関する貴重な洞察を提示し、2020年に投資と議決権行使の決定に影響を与えるESGの問題について企業に注意喚起するものです。」

モロー・ソダリの2020年機関投資家調査の全文には、こちらをクリックするとアクセスできます。過去の調査(2016年、2017年、2018年、2019年)にアクセスするには、こちらをクリックしてください。

モロー・ソダリについて

モロー・ソダリは、世界の企業顧客に戦略的アドバイスと株主向けサービスを提供するトップ企業です。当社は、企業の取締役会および経営幹部に、コーポレートガバナンス、株主・債券保有者コミュニケーションおよびエンゲージメント、資本市場情報、委任状勧誘、株主アクティビズム、合併・買収に関する戦略的アドバイスとサービスを提供しています。

モロー・ソダリは、ニューヨークとロンドンの本社や主要資本市場のオフィスとパートナーを通じて、40カ国700社以上のクライアントに対応しています。クライアントには、世界最大規模の多国籍企業が多数含まれます。当社のクライアントには上場・非上場の企業のほか、ミューチュアル・ファンド、ETF、証券取引所、会員組織が含まれます。

モロー・ソダリの詳細情報については、www.morrowsodali.comをご覧ください。

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