「LUMI AI Factory」、ハイブリッドHPCとAIの開発を加速する先進的な量子コンピューターの導入に向けIQMを選定
「LUMI AI Factory」、ハイブリッドHPCとAIの開発を加速する先進的な量子コンピューターの導入に向けIQMを選定
- 「LUMI-IQ」と名付けられた「Halocene H4」量子コンピューター、2027年に納入・設置予定
- 同システムはフィンランドのCSC – IT Center for Scienceに設置・運用され、LUMI AI Factoryに統合される予定
- 同システムは、欧州全域の研究者、産業界のイノベーター、開発者に対し、量子コンピューティングと人工知能が融合する独自の先進的な実験プラットフォームを提供する予定
フィンランド・エスポー--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- CSC – IT Center for Scienceが主導するLUMI AI Factoryは、ハイブリッド高性能コンピューティング(HPC)、人工知能、量子コンピューティングの能力強化を加速させることを目的とした先進的な量子コンピューター、IQM Halocene H4の納入企業として、IQMクオンタム・コンピューターズ(IQM Quantum Computers、ナスダック:IQMX)を選定しました。
IQM Halocene H4は、量子誤り訂正とNISQ量子ビットを組み合わせた、同種のオンプレミス型超伝導量子コンピューターとして初となる最先端のシステムです。同システムは2027年に納入され、その後、論理量子ビット数を段階的に増やす一連のアップグレードが複数段階にわたって実施される予定です。
IQM Halocene H4およびそのアップグレード後のシステムにより、LUMIコンソーシアムのユーザーは初めて、世界最高水準のシステム上で量子誤り訂正(QEC)の概念を開発・実装できるようになります。
同システムは、フォールト・トレラント量子コンピューティングの実現とハイブリッド・コンピューティングの進展に向けた共同研究開発(R&D)に使用されます。これにより、フォールト・トレラント量子コンピューティングの実現に不可欠な道筋における新たな発明を支えるとともに、新たな商業化機会の創出にもつながります。
この将来を見据えた開発ロードマップにより、欧州のユーザーは、完全なスケーラビリティーを備えた将来の量子プラットフォームに備えつつ、今から実験に取り組むことができます。同システムはまた、研究・イノベーションと、各国レベルのノウハウおよび専門知識の構築に必要な高性能な量子コンピューティング・リソースを、欧州のエンドユーザーに提供します。
IQMクオンタム・コンピューターズのCEO兼共同創業者であるヤン・ゲッツは、次のように述べました。「CSCとLUMI AI Factoryは、実運用における量子コンピューティングのあり方をまさに形作るパートナーです。世界最高水準のHPCインフラ、研究の卓越性への深い取り組み、そして追随するのではなく先導するという意欲を備えています。IQM HaloceneのCSCへの納入は、欧州で最も強力な量子コンピューターが、世界有数の研究用コンピューティング環境の中心に置かれることを意味します。これは、IQM、CSC、フィンランド、そして欧州の量子エコシステムにとって重要な節目です。」
LUMI-IQと名付けられた同システムは、CSC – IT Center for ScienceのLUMI AI Factoryに統合されます。CSCは、フィンランドの情報技術分野における国家的な専門拠点であり、世界で最も強力なスーパーコンピューターの1つであるLUMIスーパーコンピューターを擁しています。
量子技術をAIおよび高性能コンピューティングと統合することで、古典コンピューティングだけでは実現できないブレークスルーへの道が開かれます。LUMI-IQはハードウェアとソフトウエア双方のソリューションで構成され、研究、開発、教育向けの機能を提供します。
「LUMI AI Factoryの一部として、LUMI-IQは、世界をリードするAI、データ、高性能コンピューティング、量子アクセラレーションを1つの強力なハイブリッド環境に集約します。量子の概念やアルゴリズムをインテリジェントなソフトウエア・ツールや実世界のアプリケーションと結び付けることで、材料や医療・健康からエネルギー、基礎科学に至るまで、科学的発見と研究・開発・イノベーション(RDI)に新たな可能性を開きます。同時に、フォールト・トレラント量子コンピューティングへの道筋を含め、次世代のイノベーションに必要な知識を欧州が蓄積し、スキルと能力を強化することを支援します」と、CSC – IT Center for Scienceのマネージング・ディレクターであるキンモ・コスキ氏は述べました。
「2027年に納入される最初のシステムには、すでに150量子ビットを備えた最先端の量子処理ユニット(QPU)が搭載されます。しかし、これは始まりにすぎません。今後数年間で、LUMI-IQは量子ビット数と性能の両方を高める一連のアップグレードを通じて、フォールト・トレラント量子コンピューターへと進化します。これにより、LUMI AI Factoryは、AIと量子コンピューティングを組み合わせた、世界をリードする欧州のハイブリッド・プラットフォームとなります」と、CSC – IT Center for Scienceの量子技術担当マネジャー、ミカエル・ヨハンソン氏は説明しています。
LUMI-IQ量子コンピューターの資金は、EuroHPC共同事業(EuroHPC Joint Undertaking)、フィンランド、チェコ共和国、ノルウェー、ポーランドにより共同で拠出されます。
IQMが2026年7月1日付の目論見書で開示したとおり、本契約の総額は、IQMの2025年12月31日に終了した会計年度の総売上高とほぼ同額です。
今回の発表に先立ち、IQMは米国のナスダックとフィンランドのヘルシンキ証券取引所に画期的な二重上場を果たし、公開市場で取引される欧州初の量子コンピューティング企業となりました。
IQMは世界で23台の量子システムを販売しており、この販売台数は量子ハードウェア・メーカーの中で最多です。また、同社のシステムは世界有数のスーパーコンピューティング・センター4か所に組み込まれています。
CSC – IT Center for Scienceについて
CSCはフィンランドのICT分野の専門機関であり、研究、教育、文化、行政、企業の発展を支援し、社会全体に貢献するため、世界最高水準のサービスを提供しています。www.csc.fi
IQMクオンタム・コンピューターズについて
IQMクオンタム・コンピューターズ(ナスダック:IQMX)は、超伝導量子コンピュータの分野におけるグローバルリーダーであり、世界中の企業、研究機関、大学、高性能コンピューティングセンター、国立研究所に、フルスタックの量子システムおよびクラウドプラットフォームへのアクセスを提供しています。IQMのオンプレミス導入モデルにより、顧客は自社の量子インフラを直接所有・管理することができます。2018年に設立され、フィンランドに本社を置き、ミュンヘンに主要拠点を構えるIQMは、400名以上の従業員を擁し、ヨーロッパ、アジア、北米で事業を展開しています。IQMは、ナスダック市場に上場した欧州初の量子コンピュータ企業です。
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