グーグルとエナジー・ドーム、アイルランドで初の商業プロジェクトを開始――複数大陸にまたがるエネルギー貯蔵展開を推進
グーグルとエナジー・ドーム、アイルランドで初の商業プロジェクトを開始――複数大陸にまたがるエネルギー貯蔵展開を推進
23MW/200MWhのCO2バッテリープロジェクトで初の商業契約を締結――送電網の混雑緩和、エネルギー安全保障の強化、アイルランドおよび世界における24時間365日カーボンフリー電力の実現を加速
ダブリン/ミラノ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 長時間エネルギー貯蔵技術の大手開発企業であるエナジー・ドームとグーグルは、アイルランド・オファリー州において、出力23MW、容量200MWhのCO2バッテリープロジェクトに関する両社間で初となる商業契約を締結したと発表しました。本プロジェクトは、両社が昨年発表した長期的パートナーシップの一環として実施されるもので、エナジー・ドームのCO2バッテリー技術を大規模展開するとともに、世界各地の電力網において、手頃な価格で安全かつ24時間365日利用可能なクリーンエネルギーへのアクセス拡大を目指すグーグルの取り組みを推進します。今回の発表は、エナジー・ドーム、グーグル、および現地電力会社ソルト・リバー・プロジェクト(SRP)が今月発表した米アリゾナ州での19MW/200MWhプロジェクトに続くものです。
本プロジェクトは、エナジー・ドーム独自のCO2バッテリー技術を用いて、同社が開発・所有・運営します。この技術は、電力網から供給される電力を利用してCO2を圧縮・貯蔵し、電力需要が発生した際にはCO2をタービンで膨張させて発電し、その電力を再び送電網へ供給する仕組みです。
アイルランドの送電網の信頼性と持続可能性を強化
アイルランド政府は、電力供給の安定確保、システムコストの削減、および2030年までに再生可能エネルギー由来電力比率80%を達成するという意欲的な政策目標の実現に向けて、長時間エネルギー貯蔵を重要なソリューションとして位置付けています。
今回の商業プロジェクトを通じて、グーグルとエナジー・ドームは、長時間エネルギー貯蔵技術がアイルランドにおける手頃な価格で安全かつクリーンな電力システムの構築にどのように貢献できるかを示すモデルケースの確立を目指します。エナジー・ドームのCO2バッテリーは、電力供給が過剰な時間帯に余剰電力を吸収し、系統負荷が高まる時間帯に安定した電力を供給することで、再生可能エネルギー資源を効率的かつ経済的に活用しながら、系統の需給バランスを維持し、地域の送電網混雑を緩和します。
プロジェクトは、アイルランド中部のオファリー州、ロード近郊に位置し、ダブリン都市圏へ送電する高圧送電線が集まるアイルランド電力網の重要拠点に立地しています。この地域でのエネルギー供給能力の拡大は、国内主要需要地における経済成長を支えるうえで不可欠とされています。
本プロジェクトは、中部地域を拠点とする有力な地元開発企業ルームクルーン・エナジーと連携して開発されており、先進技術の導入を通じて雇用創出と地域社会への長期的な利益をもたらします。建設予定地はかつて泥炭火力発電所として利用されていた場所であり、本プロジェクトにより産業跡地をクリーンエネルギー移行の拠点として再活用します。また、近隣のロード・グリーン・エナジー・パーク周辺には太陽光や風力など豊富な再生可能エネルギー資源が存在する一方、地域送電網の混雑により出力抑制が発生しています。本プロジェクトは電力を貯蔵し、必要な時点で供給することで送電網の混雑を緩和し、高額な送電線増設を回避することで、利用者全体の電力コスト低減にも貢献します。
エナジー・ドームの創業者兼最高経営責任者であるクラウディオ・スパダチーニは次のように述べています。「私たちは、アイルランドの送電網のレジリエンスを強化し、24時間365日カーボンフリー電力の実現への道を切り開く本プロジェクトで、グーグルと協力できることを誇りに思います。本案件は、欧州、北米、アジア太平洋地域におけるCO2バッテリープロジェクトの開発を目指す両社の戦略的パートナーシップのもとで実現する、初の商業導入案件です」
リチウムイオン電池やその他の重要鉱物に依存する多くの蓄電池サプライチェーンと比較して、エナジー・ドームのCO2バッテリーは容易に調達可能な市販部材を使用しています。同技術のアイルランドでの導入は、制御可能な長時間エネルギー貯蔵が、増加する電力需要に対応しながら、同国のエネルギー安全保障、レジリエンス、供給信頼性を強化できることを示しています。
グーグル・アイルランドの責任者であるヴァネッサ・ハートリーは次のように述べています。「グーグルは、送電網のレジリエンス向上と重要な蓄電容量の導入を促進する次世代エネルギー技術の普及に取り組んでいます。今回のマイルストーンは、エナジー・ドームとの長期的なパートナーシップにおける次の一歩であり、有望な長時間エネルギー貯蔵技術の拡大を後押しし、手頃な価格で安全かつクリーンなエネルギーの未来の実現に貢献します」
本プロジェクトはすでに用地確保、開発許可、系統接続契約を完了しています。また、国有送電系統運用事業者であるエアグリッド(EirGrid)から10年間の容量契約を獲得しており、2028年の運転開始が見込まれています。エナジー・ドームは同サイトにおいて、さらに200MWh規模の第2ユニットを開発する計画であり、アイルランド中部に長時間エネルギー貯蔵ハブを構築する方針です。
エナジー・ドームについて
エナジー・ドームは、特許取得済みのCO2バッテリー技術を基盤とし、電力事業者およびAIインフラ向けに革新的な電力供給ソリューションを提供する企業です。同社独自のシステムは、調達しやすい材料を用いて、コスト競争力のある安定した電力供給と24時間365日のクリーンで信頼性の高い電力を実現し、送電網の信頼性向上、エネルギー安全保障の強化、および産業競争力の向上を支援します。AIワークロード、ハイパースケールコンピューティング、データセンターインフラの急速な拡大により世界の電力需要が増加するなか、同社は電力事業者、エネルギープロバイダー、ハイパースケーラー、大口需要家向けに、手頃な価格で信頼性が高く、拡張性に優れ、低炭素電力ソリューションの商業展開を推進しています。
グーグルについて
グーグルの使命は、世界中の情報を整理し、誰もがアクセスできて活用できるようにすることです。検索、Googleマップ、Gmail、Android、Google Play、Google Cloud、Chrome、YouTubeなどの製品やプラットフォームを通じて、グーグルは世界中の何十億人もの日常生活において重要な役割を果たしており、世界で最も広く知られた企業の一つとなっています。グーグルは、Alphabet Inc.の子会社です。
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