ポジトロンAI、エネルギー効率に優れたAI推論の拡大に向けシリーズBで2億3000万ドルを調達、評価額10億ドル超
ポジトロンAI、エネルギー効率に優れたAI推論の拡大に向けシリーズBで2億3000万ドルを調達、評価額10億ドル超
ARENA Private Wealth、ジャンプ・トレーディング、Unlessによる共同主導と、カタール投資庁(QIA)、Arm、Helenaによる戦略的出資
本資金調達により、現在出荷中のAtlasシステムから次世代Asimovシリコンに至るポジトロンのロードマップを加速し、2026年後半のテープアウトおよび2027年初頭の量産を目標とすることを、ウェブサミット・カタールで発表
ネバダ州リノ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- エネルギー効率に優れたAI推論ハードウエア分野をリードするポジトロンAI(Positron AI)は、需要超過となる2億3000万ドルのシリーズB資金調達を実施し、資金調達後評価額が10億ドルを超えたことを発表しました。
本投資ラウンドは、ARENA Private Wealth、ジャンプ・トレーディング、およびUnlessが共同主導し、カタール投資庁(QIA)、Arm、Helenaからの新規および戦略的投資を含む形で実施されました。既存投資家であるバロー・エクイティ・パートナーズ、Atreides Management、DFJ Growth、Resilience Reserve、Flume Ventures、1517も参加しました。今回の資金調達は、Positronが掲げる、AI推論を大規模に低コスト化し、かつエネルギー効率を大幅に高めるというミッションの妥当性を示すものです。
「今回の投資家の高い関心に感謝しています。これは、市場が何を求めているのかを反映したものでもあります」と、ポジトロンAIの最高経営責任者(CEO)であるミテシュ・アグラワルは述べました。「電力供給能力は、AI導入における主要なボトルネックとして顕在化しています。当社の次世代チップは、主要なワークロードにおいて、NVIDIAの次期Rubin GPUと比べて、ワット当たりのトークン数を5倍に高めます。推論におけるもう1つの大きなボトルネックはメモリであり、当社の次世代Asimovのカスタム・シリコンは、来年、1デバイス当たり2304GB超のRAMを搭載して出荷される予定です。これは、Rubinの384GBと比べて大幅に上回る容量です。この点は、動画、トレーディング、数兆パラメータ規模のモデル、ならびに極めて大きなコンテキスト・ウィンドウを必要とするワークロードにおいて、決定的な差別化要因となります。また、特定のメモリ集約型ワークロードでは、コスト効率においてもRubinを上回ると見込んでいます。」
ポジトロンは、最新モデルの実行に必要なコストと消費電力を低減することで、AIを大規模に活用可能にするインフラ層を構築しています。同社が現在出荷している製品であるAtlasは、迅速な導入とスケーリングを目的として設計された推論システムです。Atlasは、米国内で製造されたシリコンおよびシステムであり、迅速な生産立ち上げを可能にし、迅速なキャパシティ確保を必要とする顧客に対して信頼性の高い安定供給を実現します。
「メモリ帯域幅と容量は、次世代モデルにおけるAI推論ワークロードの拡張を制約する主する要因の2つとなっています」と、セミアナリシスの創業者兼CEOであり、ポジトロンのアドバイザー兼投資家でもあるディラン・パテル氏は述べました。セミアナリシスは、半導体およびAIインフラに特化し、コンピュート・スタック全体にわたる詳細な洞察を提供する業界有数のリサーチ企業です。「ポジトロンは、メモリ拡張の課題に対して独自のアプローチを採用しており、次世代Asimovチップによって、既存および新興の半導体ベンダーと比べ、チップ当たりの高速メモリ容量を10倍超の水準で提供します。」
ジャンプ・トレーディング、Atlas導入後に共同主導
今回の資金調達における重要な要素の1つは、ジャンプ・トレーディングが最初に顧客としてAtlasを導入した後、共同主導することを決定したことです。
「当社が重視するワークロードにおいては、ボトルネックは理論上の演算性能ではなく、メモリと電力になりつつあります」と、ジャンプ・トレーディングの最高技術責任者(CTO)であるアレックス・デイビス氏は述べました。「当社の検証では、評価した推論ワークロードにおいて、Positron Atlasは、同等のH100ベースのシステムと比べて、エンドツーエンドのレイテンシーを約3分の1に抑える性能を示しました。また、空冷の本番対応フットプリントで、調達計画を立てやすいサプライチェーンを備えています。検討を深める中で、将来のワークロードに向けて設計されたメモリ・ファーストのプラットフォームとしてのポジトロンのロードマップであるAsimovおよびTitanシステムにより一層賛同するようになりました。ポジトロンは、現在の確かな実績と、推論におけるコストカーブと能力を再定義し得るロードマップを兼ね備えていることから、投資を決定しました。」
「ジャンプ・トレーディングは、顧客としてポジトロンと取引を開始しました」と、アグラワルは述べました。「Asimovに関する当社のロードマップ、当社独自のカスタム・シリコン、そして次世代システムであるTitanを確認する中で、ジャンプ・トレーディングは共同主導投資家として参画することを決断しました。顧客が投資家になることは、当社にとって得られる最も強力な裏付けの1つです。これは、技術に対する確信と実際の需要の双方を示しています。」
AsimovとTitanに向けた構築:次世代AI推論のためのメモリ中心プラットフォーム
ポジトロンの次世代カスタム・シリコンであるAsimovは、現代のAIワークロードが、演算性能だけでなく、メモリ帯域幅およびメモリ容量によってますます制約を受けているという現実を踏まえて設計されています。Asimovは、アクセラレーターあたり2テラバイト、Titanシステムあたり8テラバイトのメモリをサポートする設計となっており、NVIDIAの次世代Rubin GPUと同等水準の実効メモリ帯域幅を想定しています。ラック規模では、メモリ容量は100テラバイトを大きく超える規模となります。
「AI推論がスケールするにつれて、単なるベンチマーク性能よりも、効率性とシステム設計の重要性が高まっています」と、Arm クラウドAIビジネスユニットのGo-to-Market担当バイスプレジデントであるエディ・ラミレス氏は述べました。「Armテクノロジーを基盤としたポジトロンのメモリ中心のアプローチは、緊密に結合されたシステムと幅広いエコシステムが連携することで、次世代AIインフラにおいてスケーラブルなワット当たり性能の向上を実現する方法を反映しています。」
このメモリ・ファーストのアーキテクチャにより、長文コンテキスト対応の大規模言語モデル、エージェント型ワークフロー、次世代のメディアおよびビデオモデルなどを含む、高付加価値の推論ワークロードを可能にします。ポジトロンは、6月のシリーズA資金調達で設計プロセスを本格始動するためのリソースを得てから16か月後にAsimovチップのテープアウトを行う予定であり、現在計画どおりに進んでいます。また同社は、今後のチップ開発においてもこの開発スピードを維持する方針です。「当社にとって、開発スピードは不可欠な競争優位性です。NVIDIAと競争するには、同社と同等のペースで製品を出荷する必要があります。私たちは、その目標を中心に組織を設計しています」と、ミテシュ・アグラワルは述べました。
「ポジトロンは、現実の電力およびコスト制約の中で推論を大規模に提供するという、AI分野における最も重要なボトルネックの1つを解決することに取り組んでいます」と、ARENA Private Wealthのオルタナティブ投資責任者であるアリ・ショッテンスタイン氏は述べました。「Atlasですでに商業的トラクションを得ていることに加え、Asimovへと至る信頼性の高い道筋が示されていることで、AIインフラにおける新たなカテゴリーを定義し得る稀有な機会が生まれています。」
ポジトロンは、ArmやSupermicroなどの業界リーダーを含む、主要なテクノロジー、サプライチェーン・パートナーからなるエコシステムと連携し、このプラットフォームを構築しています。
勢いと成長軌道
ポジトロンは、2026年に力強い売上成長を見込んでおり、創業から約2.5年で大規模な商業的トラクションを獲得することで、史上最速クラスで成長するシリコン企業の1社となる可能性があります。同社は、クラウド、先端コンピューティング、性能要件の厳しい業界にわたる複数のフロンティア顧客と協業しており、導入の拡大および顧客向けプログラムの拡充を継続しています。
ポジトロンAIについて
ポジトロンAI(Positron AI)は、AI推論の大幅な低コスト化とエネルギー効率の向上を実現することを目的に、用途特化型のハードウエアおよびソフトウエアを開発しています。ポジトロンの現在出荷中の製品「Atlas」は、迅速かつスケーラブルな導入を想定して設計されています。また、同社の次世代カスタムシリコンである「Asimov」は、2026年末のテープアウトを目標に、2027年初頭の生産開始を予定しています。ポジトロンのシステムは、長文コンテキスト対応および次世代AIワークロードを対象に、優れた経済性を提供するよう設計されています。詳細はpositron.ai をご覧ください。
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