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スペイシャル、2026 1.0の提供開始を発表:CAD変換、モデル簡略化、メッシュ準備の機能強化

堅牢性とパフォーマンスの向上により、設計・製造・シミュレーションのワークフローを効率化

コロラド州ブルームフィールド--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 設計・製造・エンジニアリング向けのソフトウェア開発キットを提供するリーディング企業であり、ダッソー・システムズの子会社であるスペイシャル(Spatial Corp.)は、2026 1.0の提供開始と複数の製品ラインにわたるアップデートを発表し、革新的なソリューションの提供に向けた取り組みを改めて示しました。

2026 1.0では、スペイシャルの各SDKに大幅な強化が施され、CAD変換、データ準備、メッシングの各ワークフローが向上しています。3D InterOpではPMI、MBD、CADフォーマットのサポートが拡充され、隠体除去(HBR)機能も新たにParasolidベースの変換に対応しました。さらに、3D ACIS ModelerとCGM Modelerの双方において、シミュレーション用メッシュの作成を簡素化する新機能「Mesh Prep for ACIS」を含むさまざまな強化が加えられています。これらのアップデートにより、設計から製造、シミュレーションまで、相互運用性、自動化、全体的な効率性が向上します。

強化内容は次のとおりです。

3D InterOp

  • SOLIDWORKSリーダーの改善
    • 製品の粗さに関する製造情報(PMI):部品の表面粗さ要件に基づき、加工品質を管理・最適化するために不可欠です。
    • 3Dビューおよびキャプチャ:注釈付きビューにより設計意図が明確になり、エンジニアリングのコラボレーションが促進されます。ビューやキャプチャ内の情報は、CAMソフトウェアやCNCマシンが加工・検査プログラムに直接利用できます。
  • Creo ReaderのアセンブリPMIサポートアセンブリ環境で定義されたPMIにより、すべてのコンポーネントが互いのサイズと位置関係を正確に保つことが確実になります。
  • STEP AP242サポートSTEP AP242でのモデルベース定義(MBD)エクスポートにより、設計者とエンジニアは製品設計と製造・品質管理方法を同時に策定でき、長期アーカイブを生成するとともに、サプライチェーン連携を効率化できます。
  • CADフォーマットの対応バージョン更新:
    • Creo Version 12
    • SOLIDWORKS 2026
    • NX 2506
    • AutoCAD® 2026
    • Inventor 2026
    • JT 10.10
    • Parasolid 38

Data Prep

  • 隠体除去(HBR)機能がサポートする主要フォーマット:
    • STEP
    • IGES
    • JT
    • 3DXML
    • SOLIDWORKS
    • CATIA V5
    • NX
    • Creo
    • Inventor
    • 3D ACIS Modeler
    • CGM Modeler
    • Parasolid

本リリースでは、Parasolidベースの変換にもサポートが拡張されています。

3D ACIS Modeler

  • モデル比較:モデル間の差異を容易に確認できるようになりました。また、アルゴリズムも性能と堅牢性の面で改善されています。
  • CGM隠線除去(HLR):新しいAPIにより、同じ3D入力データから複数の2Dビューを生成する際の性能を大幅に向上させるため、隠れた形状を除去できます。
  • 新製品「Mesh Prep for ACIS」:Mesh Prep for ACISは、3D ACIS Modeler向けのアドオンで、シミュレーション用ワークフローにおけるCADジオメトリの前処理を簡素化するツールを提供します。Mesh Prep for ACISの新機能には次が含まれます。
    • エンティティスナッピング:ほぼ一致しているジオメトリ間のわずかなずれを補正し、メッシュ生成に用いる後続のブーリアン演算の堅牢性を高めます。
    • センターライン計算:3Dのチューブ状形状を1Dのワイヤボディに単純化し、1Dメッシュ要素の使用を可能にすることで計算複雑性を低減します。
    • ミッドシート生成:ミッドシート生成機能もMesh Prep for ACISに追加されています。Mesh Prep for 3D ACISを使用するには追加ライセンスが必要です。
  • 3D ACIS Modeler向け CVM/CSM:CSMを使用してサーフェスメッシュを生成するアルゴリズムが、複雑なジオメトリ(不適切な面の交差を含む)に対しても性能と堅牢性の両面で改善されています。

CGM Modeler

  • 中立繊維からの半径取得:円筒形のチューブまたはパイプにおいて、外縁から中立繊維までの半径を取得できます。
    • 多面体ワイヤボディ:開放形状・閉じた形状のいずれにも、点の集合から多面体ボディを生成できます。
    • リミティングボディ生成:チェーン状のフィレットを部分的に除去する際のガイドとなるリミティングボディを作成できます。
    • CGM Modeler向けCVM/CSM:CSMによるサーフェスメッシュおよびCVMによるボリュームメッシュでの適応メッシュ細分化(AMR)を示すため、詳細な記事付きのサンプルコードが追加されています。
  • CSMサーフェスメッシャーおよびCVMボリューメトリックメッシャー:CSMとCVMは、3D ACIS ModelerおよびCGM Modelerの双方と高い互換性を備えており、機能改善が加えられています。
    • CSMと3D ACIS Modeler:不適切な面の交差を含む3Dジオメトリへの対応において、堅牢性が向上しています。
    • CSM、CVM、およびCGM Modeler:複雑な3D入力ジオメトリから細かなメッシュを生成する際の性能が改善されており、適応メッシュ細分化(AMR)の実装を示す新しいサンプルコードも提供されています。

スペイシャルについて

ダッソー・システムズの子会社であるスペイシャル(Spatial Corp.)は、幅広い産業分野の技術用途向けに3Dソフトウェア開発ツールキットを提供するリーディングプロバイダーです。当社の3Dモデリング、CAD変換、メッシング、3Dビジュアライゼーション向けのソフトウェア開発ツールキットは、アプリケーション開発者が市場をリードする製品を提供し、コア領域への集中を維持し、製品化までの期間を短縮できるよう支援します。スペイシャルの3Dソフトウェア開発ツールキットは35年以上にわたり、世界中の著名なソフトウェア開発企業、製造企業、研究機関、大学に採用されています。コロラド州ブルームフィールドに本社を置き、米国、フランス、ドイツ、日本、中国、英国に拠点を構えています。最新情報および製品ラインアップについては、www.spatial.com をご覧ください。

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