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ザイード・サステナビリティ賞、世界にインパクトを与える2026年のファイナリストを発表

  • 173か国から寄せられた7,761件の応募の中から33組のファイナリストを選出
  • 今年のファイナリストは、包括的で技術を活用した地域適応型ソリューションを開拓し、緊急の地球規模課題に取り組み、数百万人にクリーンエネルギー、安全な水、栄養価の高い食料、質の高い医療、そして気候変動へのレジリエンスを提供
  • 同賞の世界的な影響力は4億人以上に及び、イノベーションの力が地域社会を変革し、持続可能な未来を形作ることを実証

アラブ首長国連邦アブダビ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- アラブ首長国連邦の地球規模課題に対する革新的な解決策を表彰する先駆的な賞であるザイード・サステナビリティ賞は、権威ある審査員団による厳格な評価を経て、今年のファイナリストを発表しました。

受賞者は、2026年1月13日にアブダビ・サステナビリティ・ウィークの開催中のザイード・サステナビリティ賞授賞式で発表されます。

ザイード・サステナビリティ賞の審査員団は、健康、食料、エネルギー、水、気候変動対策、そしてグローバル高校の6部門に寄せられた、前年比30%増となる7,761件の応募の中から33組のファイナリストを選出しました。

UAE産業・先端技術大臣兼ザイード・サステナビリティ賞事務局長のスルタン・アーメド・アル・ジャベール博士は、今年のファイナリストが持つ変革の可能性を強調しました。

「今年のファイナリストは、持続可能性と繁栄がもはや別々の目標ではなく、同じ道を進む両輪であることを示しています。AIを活用した健康診断や循環型の食料システムから、防災や気候変動へのレジリエンスに至るまで、彼らは技術、金融、そしてコミュニティのリーダーシップを活用し、手頃で信頼性が高く、拡張可能で、彼らが支える地域社会に社会経済的価値を生み出すソリューションを提供しています。

こうした取り組みは、持続可能な開発と人道主義というシェイク・ザイードの不朽の遺産を体現しており、その精神はいまもUAEの進歩への取り組みにインスピレーションを与え続けています。若者や起業家、地域社会に力を与えることで、大きな志は包摂的で実践的、そしてグローバルな行動へと転換できることを改めて示しています。」

これまでに128の受賞者を通じて、1,140万人が安全な飲料水を、5,410万世帯が安定したエネルギーを、1,700万人がより栄養価の高い食料を得られるようになり、さらに120万人以上が手頃な医療を受けられるようになっています。

審査員団議長のオラフール・ラグナー・グリムソン氏は次のように述べました。「今年のファイナリストは重要な事実を明らかにしています。それは、持続可能性がもはや遠い将来の目標ではなく、世界中の地域社会や若者、イノベーターたちによって形作られている現実であるということです。彼らのソリューションは、急速に変化する環境的・社会経済的現実への対応の緊急性に世界が目覚めていることを反映しています。そして、この賞は、大胆なアイデアが人々の生活を変え、地球を回復させることができることを示す希望の灯であり続けています。」

今年のヘルスケア部門のファイナリストは、世界で最もサービスが行き届いていない地域社会において、基礎的な医療サービスへのアクセスを拡大する変革的なヘルスケアを提供しています。彼らのイノベーションは、AI診断、太陽光発電を利用したワクチン冷蔵、そしてゲーム要素を取り入れた認知ツールに及びます。

ヘルスケア部門のファイナリストは以下のとおりです。

  • ケニアの中小企業Drop Accessは、太陽光発電式医療用冷蔵装置「Vaccibox」を提供し、250万回分以上のワクチン、医薬品、血液バッグの安全な輸送と保管を可能にし、100万人以上に恩恵をもたらしています。
  • ザンビアの非営利団体Healthy Learnersは、教師をヘルスワーカーとして訓練することで学校を最前線のヘルス拠点へと変革。100万人以上の子どもたちに対してリアルタイムでの疾病検知と治療を可能にしています。
  • アラブ首長国連邦の中小企業Jade Autismは、神経多様性のある子どもたちを対象にスクリーニングと支援を行うAIを活用しゲーム要素を取り入れた認知ツールを開発しており、179か国450以上の機関で採用されています。

今年のフード部門のファイナリストは、持続可能な農業、栄養、そして循環型の食料システムにおける革新的な取り組みを開拓しています。彼らのソリューションは、アグリテック、作物のレジリエンス、そして気候に配慮した生産モデルに及びます。

フード部門のファイナリストは以下のとおりです。

  • 韓国の中小企業E Green Globalは、室内植物工場でマイクロチューバー技術を用いて無病原の種ジャガイモを生産し、1,500万人に恩恵をもたらすとともに、年間1,000万個以上の種ジャガイモを供給しています。
  • 南アフリカの非営利団体INMED South Africaは、魚の養殖と水耕栽培による野菜生産を統合したアクアポニックス・システムを学校や家庭に導入し、15万8,000人以上に恩恵をもたらしています。
  • シンガポールの中小企業N&E Innovationsは、食品の保存期間を延ばし廃棄を削減するアップサイクル型の生分解性抗菌スプレーと包装を開発。2トン以上の食品廃棄物を40万ユニット超にアップサイクルし、7か国で8万人に届けています。

今年のエネルギー部門のファイナリストは、持続可能なエネルギーに対する包摂的かつ拡張可能なアプローチを推進し、アクセスと効率の課題に取り組んでいます。彼らのソリューションは、遠隔地コミュニティへのエネルギー供給、クリーン冷却、そして水を利用した電池リサイクルに及びます。

エネルギー部門のファイナリストは以下のとおりです。

  • スイスの非営利団体BASE Foundationは、従量制の仕組みによりクリーン冷却技術をより身近にする「Cooling as a Service」モデルを推進しています。68か国で16万人に恩恵をもたらし、2,500の雇用を創出し、8万1,000トン以上のCO₂を削減しています。
  • 中国(香港)の中小企業GRSTは、水を利用したリサイクルを可能にするPFASフリーのリチウム電池バインダーを開発し、200万個以上の電池セルを製造。200以上の雇用を創出し、電池製造に伴う排出を最大40%削減しています。
  • グアテマラの非営利団体Poder y Luz Mayaは、先住民の学校に太陽光発電システムとデジタル学習ツールを提供し、49,000人以上に恩恵をもたらしています。さらに、4,700MWh超のエネルギー使用を削減し、1,200トン以上のCO₂を削減しています。

今年の水部門のファイナリストは、清浄な飲料水へのアクセスを拡大し、水インフラを強化し、さらに高度な水管理を推進する画期的なソリューションを提供しています。彼らのイノベーションは、太陽光発電を利用した浄水システム、プラスチック汚染防止、AIによる漏水検知に及びます。

水部門のファイナリストは以下のとおりです。

  • ルワンダの中小企業IRIBA Water Groupは、UVおよびRO浄化機能、モバイル決済、デジタル監視を備えた太陽光発電を利用したスマート給水ATMを提供し、安全な飲料水へのアクセスを拡大します。203台の給水ATMを通じて51万7,000人以上に恩恵をもたらし、194の雇用を創出しています。
  • ブラジルの中小企業Stattus4は、水道網における漏水を検知するAI搭載IoTソリューションを開発し、250の自治体で毎日5億4,000万リットルの水を節約しています。これにより、およそ400万人の水供給改善に貢献しています。
  • オランダの中小企業The Great Bubble Barrierは、気泡のカーテンを用いて水生生物に害を与えることなく廃棄物を回収システムへ導くことで河川のプラスチック汚染を防止します。200万人に恩恵をもたらし、水路から180トンの汚染物を除去しています。

今年の気候変動対策部門のファイナリストは、気候変動へのレジリエンス、防災、そして循環型イノベーションにおける変革的な取り組みを主導しています。彼らのソリューションは、エコブリック、バイオガスシステム、廃棄物から価値を生み出す技術に及びます。

気候変動対策部門のファイナリストは以下のとおりです。

  • ネパールの非営利団体Build Up Nepalは、地震に強いエコブリックを開発し、持続可能な建設を支援。5万8,000人以上に恩恵をもたらし、200人の起業家を支援し、11万トン以上のCO₂削減に貢献しています。
  • スペインの中小企業CLIC RECYCLEは、人毛廃棄物を生分解性のマルチ材や海洋フィルターに転換します。7,000人以上のユーザーが参加し、180トンの汚染物を除去し、土壌の保水力を最大40%向上させています。
  • 中国(香港)の中小企業GREE Energyは、農村部の食品加工業者向けにモジュール型バイオガスシステムを提供します。4,000人の農家に恩恵をもたらし、9.3GWhのクリーンエネルギーを生み出し、14万トンのCO₂を削減しています。

グローバル高等学校部門のファイナリストは、生徒主体のプロジェクト型の持続可能性ソリューションを発表しました。ファイナリストは6つの地域に分かれています。地域別のファイナリストは以下のとおりです。

アメリカ大陸: セントロ・デ・エンサイーニョ・メディオ111レカント・ダス・エマス(ブラジル)、エスクエラ・セクンダリア・テクニカ117ギジェルモ・ゴンザレス・カマレナ中等学校(メキシコ)、ママウィ・アトスケタン先住民学校(カナダ)

サブサハラ・アフリカ: リクニ男子中等学校(マラウイ)、カラミノ特別高等学校(エチオピア)、キャンジャ高等学校(ウガンダ・ムピギ)

中東&北アフリカ: ファワキル応用技術高等学校(エジプト)、アル・ラジャ聴覚障害者学校(ヨルダン)、ラシャヤ高等学校(レバノン)

欧州&中央アジア: ボドルム・アナドル高等学校(トルコ)、アンゴル特別学校(ウズベキスタン)、イステダド高等学校(アゼルバイジャン)

南アジア: カディル・ナガル高等学校(パキスタン)、ファーフ・アトール教育センター(モルディブ)、キカニ・ヴィディヤ・マンディル(インド)

東アジア&太平洋: カマリネス・ノルテ高等学校(フィリピン)、トゥルー・ノース・インターナショナル・スクール(ベトナム)、ルアムルディー・インターナショナル・スクール(タイ)

ヘルスケア、フード、エネルギー、水、気候変動対策の各部門の受賞者には100万米ドルが授与され、グローバル高等学校部門の受賞6校には、それぞれ最大15万米ドルが授与されます。

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*出典: AETOSWire

Contacts

Thomas Hagan
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