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ひびき・パース・アドバイザーズは、株式会社巴コーポレーション(1921)の取締役会に対し、中期経営計画の抜本的な見直し及び特別委員会設置を要請しました

東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- ひびき・パース・アドバイザーズ(以下、「ひびき」または「私ども」)はシンガポールを拠点とする資産運用会社であり、日本国内外の顧客の資金を長期の視点で運用しております。ひびきは、かかる顧客資金の運用の目的で、株式会社巴コーポレーション(以下、「同社」)の株式について、昨年より取得を開始し、運用をして参りました。私どもは企業価値向上及び株主共同利益の最大化の観点から、本年の株主総会にて株主提案を実施しましたが、同社が依然として企業価値向上に対する本質的な課題解決の姿勢を示していないため、同社取締役会に対して、以下を要請いたしました。

  • 中期経営計画の抜本的な見直し
  • 上場維持・非公開化の検討を目的とする、社外取締役及び第三者による特別委員会の設置
  • 上場を維持する場合には、ノンコア資産・過剰資本への抜本的な対応
    (具体的には、賃貸用不動産・政策保有株式の早期売却及び大規模な自己株買いと配当)

私どもの以前の投稿にて指摘の通り、当社は「ダイヤモンドトラスの巴」として、優れた技術で建築業界に広く認知され、高く評価されておりますが、経営陣において企業価値向上のインセンティブが薄いためか、資本政策に対する課題に手当てがなされないまま、PBRは長年1倍を割れて推移しております。加えて、同社には、バランスシート上で計上されていない保有不動産の含み益が税引き後ベースで399億円程度存在しており(25/3期有価証券報告書記載の鑑定評価ベース)、その価値を加えた修正PBRは0.6倍と極めて低い水準です(9/30の終値1,522円を前提)。

このような状況に対し、同社は昨年11月に公表した「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」において、同社の現状認識と評価を以下のように示しております。

1) ROEの分母である自己資本は年々上昇傾向にある
2) PBR分母の純資産(=自己資本)が株価以上の上昇傾向にあることから、株価アップに向けた対策が大きな課題

しかし、同社が本年5月に公表した「修正中期経営計画」では、ROE目標を従来の10%から半分の5%に大幅に引き下げました。自ら上記のような課題を把握しているにもかかわらず、本質的な企業価値向上に対する課題解決の手立てを講じることなく、株主にとって極めて重要なKPIであるROEの目標を安易に引き下げる姿勢に一株主として遺憾の意を表明した上で、経営姿勢の見直しを強く希望しております。

私どもは基本的に建設的な対話を望みますが、同社取締役との面談要請を断られている状況にも鑑み、企業価値向上及び株主共同の利益の最大化の観点で、上記各要請をいたしました。今年度の中間決算発表時に、私どもの当該要請に係るご検討状況につき、プレスリリース等の方法により何等かの意志表示をしていただくことを強く申し入れます。

(株式会社巴コーポレーション 取締役会への送付書簡)
https://www.hibiki-path-advisors.com/engagement/post-5081/

以上

※本コメントの英語版と本日本語版との間で齟齬・抵触等が生じた場合、別段の表記がない限り、日本語版の意味が優先されます。
※なお、今回の資料等の公開については、特定の有価証券の取得の申込みの勧誘若しくは売買の推奨又は投資、法務、税務、会計その他いかなる事項に関する助言を行うものではありません。

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ひびき・パース・アドバイザーズ
代表取締役
清水雄也
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