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カナメ・キャピタル、フクダ電子の2025年6月定時株主総会において株主提案を提出

東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- カナメ・キャピタル(以下「弊社」)は、4月25日付けでフクダ電子株式会社(以下「フクダ電子」または「当社」)が2025年6月に予定している第78回定時株主総会において、定款の定めによる指名・報酬諮問委員会を設置し、独立性と権限を確保した上で、従業員の待遇見直しや後継者計画に関する諮問を行うよう求める株主提案を提出しました。

弊社はフクダ電子の株式を2019年1月以来6年超保有する株主です。弊社は一昨年、昨年と、当社のガバナンス改善や従業員の待遇見直しを求める株主提案を行って参りました。しかしながら、当社は、このような株主や従業員の声に耳を傾けていないことから、弊社は、今年も再度株主提案を行う意義があると判断をしました。

株主提案書

本株主提案は以下の四項目から成ります。

  1. 定款一部変更の件(指名・報酬諮問委員会の設置)
  2. 定款一部変更の件(指名・報酬諮問委員会の構成)
  3. 定款一部変更の件(指名・報酬諮問委員会への従業員報酬に関する諮問)
  4. 定款一部変更の件(指名・報酬諮問委員会への後継者計画に関する諮問)

詳細は本文の通りですが、弊社の主張は次の二点に要約されます。

①フクダ電子は優れた収益力を持つ有力企業でありながら、利益を上げても福田会長と福田会長を取り巻く一部の人々の報酬ばかりが引き上げられ、従業員に対して適正な還元がなされていません。弊社はこうした待遇格差が従業員のモチベーション低下を招き、当社の中長期的な競争力低下に繋がりかねないことを憂慮しています。したがって、福田会長から独立した指名・報酬諮問委員会が経営トップと従業員の報酬格差を見直し、従業員の待遇改善に繋げることを求めます。なお、当社は、昨年弊社が行った従業員の待遇改善を求める株主提案を法的拘束力がないという理由で上程せずに却下しており、この点について触れられることを避けようとする姿勢が見受けられます。

②福田会長は今年80歳を迎えます。昨年には当社の自社株買いに応じて100億円規模の株式を売り抜ける一方、自身の名前を冠するスポーツ振興財団を設立し、昨年公益認定を取得(公益法人には相続税の優遇制度があります)、更には自身の資産管理会社と見られる法人において富士山麓にクラシックカーの整備工場兼展示施設を設立したり、栃木県那須町に合計約17,000㎡もの広大な土地を取得するなどしています。この通り、福田会長は社外の活動に注力している様子であり、そのような人物が代表取締役会長に留まっていることは当社の持続的な成長の妨げるものです。延いては若い役職員が将来を不安に感じ、流出することにも繋がりかねません。したがって、指名・報酬諮問委員会が福田会長の後継者計画策定をリードし、将来に希望を持てる経営体制を築くことを求めます。

弊社カナメ・キャピタルは、投資先企業が一部の者の利益を優先するのではなく、従業員、顧客、株主など幅広いステークホルダーにとって持続的に価値を創出する存在になることを望んでいます。 現在フクダ電子において福田会長は、従業員の貢献に報いるよりも自身の高額報酬を確保することに執心しており、患者や医療従事者の役に立つよりもクラシックカー業界の発展に関心を向けているのではないかとの疑義があります。フクダ電子はガバナンス体制を整えることにより、上場企業として正常化を図る必要があります。

フクダ電子の経営についてお気づきの点がある方はぜひcontact@kanamecapital.comまでご意見をお寄せください(匿名可)。

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