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AVI、ワコムにガバナンスの改革を要請

ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- アセット・バリュー・インベスターズ(AVI)は、株式会社ワコム(ワコム)に対し、資本市場に対する意識の向上を求めるキャンペーンを開始します。また、6月に開催されるワコムの定時株主総会に先立ち、株主提案を提出したことも発表します。詳細なプレゼンテーション資料は専用ウェブサイトにて公開しています。

AVIは2021年8月にワコムへの投資を開始して以来、同社の筆頭株主として、持続的な企業価値の向上に向けて、書簡やプレゼンテーションを通じて同社と対話を模索してきました。AVIは、2022年3月期第4四半期以来100億円を超える累積赤字を計上している、ブランド製品事業の業績低迷を深く憂慮しています。中期経営計画は大幅な未達であり、同期間のTOPIX指数のパフォーマンスを大きく下回っています。

AVIはこうした状況を踏まえて、企業価値の持続的な強化を支援するための公開キャンペーンを開始し、今年の定時株主総会に株主提案を提出しました。株主提案には以下の内容が含まれます。

  • 事業構造変革監督委員会の設置
  • 資本市場の経歴を持つ社外取締役1名の選任
  • 経済産業省の「企業買収における行動指針」を踏まえた買収提案の取り扱いに関する定款の変更

AVI日本調査責任者である坂井一成は、次のように述べています。

「ワコムが投資家の期待や株主利益との整合性を高めるためには、資本市場の経験を持つ取締役を選任する、監督委員会を設置する、経産省の『企業買収における行動指針』に沿って定款を変更するという形で、現在の取締役会による監督以上の施策を実行するべきです。」

「ブランド製品事業は引き続き困難に直面していますが、エントリークラスの製品の開発サイクルの短縮や、電子商取引チャネルの強化を通して、ワコムがグローバルリーダーとしての地位をより強固なものにすることができると確信しています。」

アセット・バリュー・インベスターズ(AVI)について

AVIは、1985年に英国ロンドンに設立された投資運用会社で、40年近く日本の株式に投資してきました。AVI Global Trust(AGT)、AVI Japan Opportunities Trust(AJOT)などのファンドを運用し、日本市場に総額1,200億円を投資しています。AGTとAJOTは、ロンドン証券取引所のメイン市場に上場し、取引されている公開会社です。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

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