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カーギルとハフニア、船用燃料調達サービスの共同事業を開始

新たな合弁事業により、世界中の顧客ニーズに効率的に対応し、高品質な船用燃料を競争力のある価格で安定供給します

シンガポール--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- Cargill, Incorporated(本社:アメリカ合衆国ミネソタ州、代表:ブライアン・サイクス、以下「カーギル」)の海上輸送事業と、大手タンカー海運会社であるHafnia Limited(本社:シンガポール、CEO:ミカエル・スコウ、以下「ハフニア」)は、カーギルの既存の船用燃料事Pure Marine Fuels(ピュア・マリン・フューエルズ)と、ハフニアのBunker Alliance (バンカー・アライアンス)を統合した合弁事業、Seascale Energy(以下「シースケール・エナジー」)の立ち上げのために提携しました。この新たな事業では、両社のグローバルな強みを結集することで、大幅なコストの効率化、透明性の向上、持続可能な燃料イノベーションの実現をより確実なものとし、船用燃料調達の新たな指針を確立することを目指します。

燃料の購買量を集約することで、本事業はさらに競争力のある価格・条件を確保するとともに、顧客の多様なニーズに対応した調達ソリューションを提供します。また、グローバルな港湾ネットワークを拡大し、世界中で一貫した高品質な燃料を安定的に供給します。

カーギルの海上輸送事業部門社長のヤン・ディールマン氏は、「カーギルとハフニアのグローバルな事業展開と取引実績に加え、海上運航に関する卓越した知見が組み合わされることで、燃料管理における最適なソリューションが実現しました。当社のビジョンは、海運業界におけるエネルギー転換を主導し、透明性、品質、脱炭素化といった業界の課題に対応しながら、ステークホルダーの価値を最大限に引き出すことです。私たちは共に、船用燃料調達におけるより持続可能な未来を築いていきます。」とコメントしています。

この合弁事業により、船主および用船者は、より高い透明性の確保とより大きな規模でのビジネスが可能となり、これにより競争力のある取引の確保とパフォーマンスのベンチマークを可能にします。顧客のニーズに応じた調達サービスを提供することで、社内コストを削減し、リソースを本来の業務に集中できるよう支援します。

ハフニアのCEOミカエル・スコウ氏は、「シースケール・エナジーは、複雑化が進む船用燃料供給分野において、簡素化と革新を実現するという私たちの共通のビジョンを体現しています。この分野のサービスとしては最大規模を誇り、大手燃料ユーザー2社が主導する本取り組みにおいて、当社は効率性の向上と業界の課題解決に努め、海事分野のステークホルダーの利益に貢献してまいります。」とコメントしています。

この合弁事業は、最適な意思決定を行うためにデータに基づく資料を活用し、変容する燃料規制や進化する技術への対応を支援するための重要な役割を果たしていきます。シースケール・エナジーは、当初約800万トンの燃料補給量を見込み、さらなる規模拡大に向けて成長を加速しています。

シースケール・エナジーは、カーギルとハフニアが均等な割合で共同所有します。新会社は共同経営のもと、2名の最高経営責任者(カーギルのOlivier Josse氏、ハフニアのPeter Grünwaldt氏)の体制で運営されます。事業運営は、規制当局の承認を得られ次第、2025年4月~6月に開始される予定です。

シースケール・エナジーの業務は、カーギルとハフニアの25名以上のチームメンバーが、シンガポール、ジュネーブ、コペンハーゲン、ヒューストンの各拠点で行います。

【カーギルについて】

カーギルは、安全で責任ある持続可能な方法により、世界をより豊かにするために、食品、食材、農業ソリューション、工業製品を提供することに尽力しています。当社はサプライチェーンの中心に位置し、農家やお客様と連携しながら、生活に欠かせない製品の調達、製造、配送を行っています。

当社の約16万人の従業員は、目的を持って革新に取り組み、お客様に生活必需品を提供することで、企業の成長、地域社会の発展、そして消費者のより豊かな暮らしを支えています。当社は、家族経営の企業として160年の歴史を持ち、価値観を大切にしながら、未来を見据えています。私たちは、人を第一に考え、より高い目標に挑み、今日、そして未来の世代のために最善を尽くします。詳細については、Cargill.com(英語)およびニュースセンター(英語)をご覧ください。

【ハフニアについて】

ハフニアは、石油および化学製品の輸送を専門とする、世界有数のタンカー会社です。タンカーの保有・運航会社として最大規模のひとつであるハフニアは、200隻を超える最新の船舶を所有し、商業管理することで、安全で効率的かつ責任ある船舶輸送ソリューションを提供しています。また、技術管理、商業およびチャーターサービス、プール運営、大規模な燃料供給デスクを含む、完全統合型の海運プラットフォームを展開しています。

ハフニアは、海上運航に関する卓越した知見、持続可能性、そして革新への取り組みを掲げ、国内外の大手石油会社、化学会社、貿易会社、公益事業会社など、多岐にわたる顧客にサービスを提供しています。シンガポールに本社を置くハフニアは、「協働」「野心」「信頼性」「永続性」という企業理念を基に、業界の新たなスタンダードを確立することを目指し、先見性のあるビジョンのもとで事業を展開しています。

本プレスリリースは、日本語への翻訳版です。必要に応じて、オリジナル版をご参照下さい。

Contacts

メディア対応窓口(英語のみ)

Cargill: Nicole Marlor (Director, Media Relations & Crisis, APAC, EMEA and LATAM), nicole_marlor@cargill.com

Hafnia: Sheena Williamson-Holt (Head of Communications & Branding), swh@hafnia.co

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