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ザイード・サステナビリティ賞、グローバルな解決策を切り拓く2025年のファイナリストを発表

  • 156ヵ国からの5980通の応募の中から33名のファイナリストが選ばれました
  • 最終選考に残った候補者は、AIや最先端技術を活用して、二酸化炭素の排出を抑制・除去し、環境の持続可能性を促進し、クリーンエネルギー、水、食料、医療への必要不可欠なアクセスを確保することを目的としています

UAE、アブダビ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 世界的な課題に対する革新的な解決策を表彰するUAEの先駆的な賞であるザイード・サステイナビリティ賞は、すぐれた評判を持っている審査員による審議の結果、今年のファイナリストを発表しました。

受賞者は、アブダビ・サステナビリティ・ウィークの一環として2025年1月14日に開催されるザイード・サステナビリティ賞授賞式で発表されます。

ザイード・サステイナビリティ賞の審査委員会は、健康、食糧、エネルギー、水、気候変動対策、グローバル・ハイスクールの6つのカテゴリーに分けられた5980件の応募の中から、33件のファイナリストを選出しました。今年の応募数は昨年より15%増加しました。

UAE産業・先端技術大臣、ザイード・サステイナビリティ賞事務局長、COP28議長であるスルタン・アーメド・アル・ジャベール博士は、最終選考に残った企業は、卓越した革新性と影響力を示していると強調しました。

「ザイード・サステイナビリティ賞は、シェイク・ザイードの不朽の遺産を称え続けるものです。シェイク・ザイードは、持続可能性と人道主義における先見的なリーダーシップにより、最も脆弱な地域の開発を促進することによって、世界中の人々の生活を向上させるというUAEの使命を導いています。

今回は、これまでにない数の応募があり、特にグローバルサウスと若者の参加が目立ちました。実際、今年の応募作品には、私たちの未来を形作る3つのメガトレンド、すなわち「グローバルサウス」の台頭、クリーンエネルギー転換の進展、AIの成長が反映されています。

これらのチェンジメーカーたちは、喫緊の環境問題に真正面から取り組むと同時に、革新的なソリューションを通じて経済的進歩も進めています。AI、炭素回収・除去、潮力エネルギー、精密農業、バイオミミクリー、気候分析などの新たなテクノロジーを活用することで、彼らは現在のニーズに取り組むと同時に、次世代に革新を促し、インパクトのある方法で持続可能性を推進しています。」

これまでの117の受賞者のおかげで、1135万人が安全な飲料水を確保でき、5400万世帯が信頼できるエネルギーを使え、360万人がより栄養価の高い食品を仕入れ、74万4600人以上が安価な医療を利用できるようになりました。

審査委員長のオラファー・ラグナル・グリームソン閣下は、次のように述べています:「本年度の最終選考に残った候補者たちは、創造性と決断力をもって緊急のニーズに取り組むために世界中で行われている目覚ましい活動を紹介し、より持続可能な未来のビジョンを提示しています。革新的な技術によって生物多様性や食糧安全保障を強化することから、十分なサービスを受けていない人々に重要なエネルギーやヘルスケアのソリューションを提供することまで、これらの先駆者たちは私たちの世界を再形成しています。

今年の「健康」のカテゴリーの最終選考では、十分なサービスを受けていない遠隔地のコミュニティに質の高い医療サービスを提供することに重点が置かれました。

ヘルスのファイナリストは以下の通り:

  • Periwinkle Technologies社・インドの中小企業・ポータブルでAIを活用する30秒で結果が出る子宮頸がん検診装置を展開しています。
  • Rology社・エジプトの中小企業・病院のシステムと統合して迅速かつ正確な診断を可能にする、24時間365日稼働のAI支援テレラジオロジー・プラットフォームを構築しました。
  • Telemedan社・チャドの中小企業・遠隔地に住む人々に手ごろな価格で医療を提供する太陽光発電でインターネットに接続された医療キオスクを配備しています。

「食品」のカテゴリーの最終選考に残ったのは、小規模生産者に力を与えること、持続可能な食品保存を促進すること、乾燥地を生産性の高い農場に変えることに焦点を当てたものでした。

食品のファイナリストは以下の通り:

  • ABALOBI社・南アフリカのNPO・小規模漁業者が漁獲量を記録し、消費者に直接販売できるようにするモバイルアプリとマーケットプレイスを開発しました。
  • Nafarm Foods社・ナイジェリアの中小企業・食品を保存し二酸化炭素の排出量を削減する、スケーラブルなハイブリッド・ソーラー食品乾燥機を開発しています。
  • Xinjiang Shawan Oasis持続可能な開発研究所・中国のNPO・砂漠の土地を農場に変える太陽光発電のスマート温室を専門としています。

「エネルギー」のカテゴリーの最終選考に残った企業は、エネルギー効率を改善し、クリーンエネルギーと輸送へのアクセスを強化するソリューションを提供しています。

エネルギーのファイナリストは以下の通り:

  • D-Olivette Global Enterprise社・ナイジェリアの中小企業・収集効率を40%向上させるIoTとAIを活用したスマート廃棄物管理ソリューションを開発しています。
  • Palki Motors社・中小企業であるパルキ・モーターズ社は、太陽光発電によるバッテリー交換ステーションを備えた低価格の電気自動車を地元で製造しています。
  • Turbulent社・ベルギーの中小企業・費用対効果の高い環境に優しい効率60%の渦水力タービンを開発しています。

「水」のカテゴリーの最終選考に残った企業は、水利用を最適化し、清潔な飲料水へのアクセスを改善するソリューションを実施しています。

水のファイナリストは以下の通り:

  • Elman Teknoloji社・トルコの中小企業・灌漑と農業における水の使用を最適化するためにセンサーを採用し、人件費を80%削減しています。
  • High Atlas Foundation社・モロッコのNPO・地下水の汲み上げを最適化するため、太陽熱を利用した揚水システムを提供しています。
  • SkyJuice Foundation社・オーストラリアのNPO・化学薬品やポンプ、外部エネルギー源を必要とせず、清潔な飲料水を提供する低コストで導入しやすい浄水器を開発しています。

「気候変動対策」のカテゴリーの最終選考に残った企業は、炭素回収、生態系の回復、気候変動に対する回復力の構築に重点を置いています。

気候変動対策のファイナリストは以下の通り:

  • Distant Imagery社・アラブ首長国連邦の中小企業・環境監視、種子植え、生息地回復のためのAI搭載ドローンの開発に特化しています。
  • Hyera Inc社・米国の中小企業・農業廃棄物や森林廃棄物を活性炭に変換して水中の汚染物質を除去する炭素捕捉プロセスを開発しました。
  • OpenMap Development Tanzania社・タンザニアのNPO・土着の知識と地理空間データを組み合わせた洪水管理ソリューションを展開しています。

グローバル高校ファイナリストは、6つの地域に分かれ、生徒主導でプロジェクに基づいた持続可能性に関する解決策を発表しました。各地域のファイナリストは以下の通り:

アメリカ大陸:Centro de Estudios Tecnológicos del Mar 07(メキシコ)・ Institución Educativa San Nicolás de Tolentino(コロンビア)・ Mulgrave School(カナダ)

サハラ以南のアフリカ:Mpesa Foundation Academy(ケニア)・ Sakafia Islamic Senior High School(ガーナ)・ St Kizito High School Namugongo(ウガンダ)

中東・北アフリカ:Benlahrech Said High School(アルジェリア)・ Merryland International School Abu Dhabi(アラブ首長国連邦)・ Obour STEM School(エジプト)

ヨーロッパと中央アジア:Baku Modern Educational Complex(アゼルバイジャン)・ Gebze Bahçeehr Science & Technology High School(トルコ)・ Presidential School in Tashkent(ウズベキスタン )

南アジア:Faafu Atoll Education Centre(モルディブ)・ Girls Higher Secondary School Khaplu(パキスタン)・ Janamaitri Multiple Campus(ネパール)

東アジア・太平洋地域:Beijing World Youth Academy(中国)・ Te Pā o Rākaihautū(ニュージーランド)・ Votualevu College(フィジー )

健康、食糧、エネルギー、水、気候変動対策のカテゴリーでは、各受賞者に100万米ドルが贈られます。受賞した6校のグローバル高校は、それぞれ最高1万5000米ドルを受け取ります。

ザイード・サステナビリティ賞について

ザイード・サステナビリティ賞は、世界的な課題に対する革新的な解決策を表彰するUAEの先駆的な賞です。

UAE建国の父であるシェイク・ザイード・ビン・スルタン・アル・ナヒヤンの遺産とビジョンに敬意を表し、この賞は世界的な持続可能な開発を推進することを目的としています。

毎年、「健康」「食糧」「エネルギー」「水」「気候変動対策」「グローバル高校」の各カテゴリーにおいて、地球にとって最も差し迫ったニーズに対する画期的な解決策を提示した団体や高校に賞が贈られます。

16年間で117の受賞者を輩出した同賞は、世界中の3億8400万人以上の人々の生活にプラスの影響を与え、イノベーターたちに影響を拡大し、すべての人のための持続可能な未来を描くよう鼓舞してきました。

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