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三菱造船、アンモニア分解水素の船舶利用に関するフィージビリティ・スタディを完了 アンモニア発電ソリューション技術を有する米国アモジー社と共同実施

  • 三菱造船のアンモニアハンドリングとアモジー社のアンモニア分解技術を組み合わせ、水素活用の可能性を検証
  • アンモニア分解から得られる水素を船舶の動力源に利用できるソリューションを提供し、海事産業の脱炭素化に貢献

東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 三菱重工グループの三菱造船株式会社(社長:上田 伸、本社:横浜市西区、以下、三菱造船)はこのほど、アンモニア分解装置と水素燃料電池を組み合わせたカーボンフリーな船舶用発電設備と、アンモニア分解水素をアンモニア燃料主機関のパイロット燃料として供給する設備の2つのアンモニアソリューションコンセプトについて、米国スタートアップのアモジー社(AMOGY Inc.、本社:ニューヨーク州ブルックリン)と共同でフィージビリティ・スタディ(実現可能性調査)を完了しました。

アモジー社は、拡張性・効率性に優れたアンモニア発電ソリューションを提供しており、触媒などでアンモニアを分解して水素を取り出す「アンモニア分解」技術を有しています。今回のフィージビリティ・スタディでは、アモジー社のアンモニア分解技術を活用した船上水素製造利用設備と、三菱造船の舶用アンモニアハンドリングシステム「MAmmoSS®(Mitsubishi Ammonia Supply and Safety System)」を組み合わせ、アンモニア分解技術で取り出した水素(アンモニア分解水素)を水素燃料電池へ適用する可能性について検証しました。また、アンモニア燃料に必要となるパイロット油を従来の重油・軽油からアンモニア分解水素に代替することで、アンモニア燃料船を完全カーボンフリー化する可能性についても検証しました。

三菱造船とアモジー社は、国際海事機関(IMO:International Maritime Organization)が掲げる海運のGHG(温室効果ガス)排出量を2050年頃までにネット排出ゼロとする新たな目標達成に貢献するべく、アンモニア燃料供給装置の協業可能性に関する検討を開始するMOU(Memorandum of Understanding:覚書)を締結しています。

アンモニアは、海運のGHG排出削減に大きく寄与する燃料として注目されており、安定的なクリーンエネルギーや水素キャリアとしての将来的な活用が見込まれています。三菱造船は、今回のアンモニア分解設備およびアンモニア焚きエンジン向けをはじめとする、さまざまなアンモニア消費機器向けのアンモニア供給装置、アンモニア除害装置などの舶用アンモニアハンドリングシステムの開発を引き続き進めていきます。また、アンモニア燃料船および主機関、発電機関、ボイラー、アンモニア分解設備といった複数のアンモニア燃料燃焼装置で構成される船内プラントの設計エンジニアリングも併せて提案することで、海事産業の脱炭素化を推進してカーボンニュートラル社会を実現するとともに、世界規模での環境負荷低減に貢献していきます。

「MAmmoSS®」について、詳しくは以下URLをご覧ください。
https://www.mhi.com/jp/products/ship/mammoss.html

アモジー社について

2020年に設立されたアモジー社は、自社開発したアンモニア発電システムにより、海運・電力・陸上輸送などCO2削減が難しい分野の低脱炭素化へ貢献することを目指しています。三菱重工のほか、AmazonのClimate Pledge Fund、AP Ventures、Aramco Ventures、SKI、三菱商事などが出資参画しています。

詳しくは、https://amogy.co/をご覧ください。

アンモニア燃料ハンドリングシステム(MAmmoSS®)動画
https://youtu.be/dB1TUlmnyD4?si=ls1CU9k9-YXd2kt

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