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FluxSwissとSwissAI、エネルギーインフラ向けAIシステムモデリングで業務提携

エネルギーインフラのモデリングにおけるAIの活用について、FluxSwissとSwissAIが業務提携契約を締結。エネルギー転換に向けたAI活用システムモデリングへの第一歩を踏み出す。

チューリッヒ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- FluxSwissは、過去数年、エネルギー市場の将来を予測するため、様々なシナリオとネットワークへの影響をシミュレートするツール開発に注力してきました。今回、SwissAIと提携することで、AI技術を活用した分析と予測機能を導入し、提携範囲をヨーロッパ全体に拡大することを目指します。AIの統合により、供給と需要の変遷、政策の方向性、そして人間の行動の影響をシミュレーションする新たな可能性が拓かれ、より多角的なアプローチが可能になることが期待されます。さらに、AIを統合することで、エネルギーシステム全体における複雑な相互作用を詳細にモデル化できるようになる可能性があります。

FluxSwissでCEOを務めるエリック・ヴェネケンスは、次のように述べています。「経済や地政学的な出来事がエネルギーシステム全体に与える影響を理解し、最適なコストでエネルギー転換を計画・実行することは、エネルギー供給の安全保障を確保するために極めて重要です。SwissAIは、最先端のAI能力を備えた素晴らしいパートナーです。彼らの技術を活用することで、エネルギーシステムの未来を共に築くことができると確信しています。」

SwissAIでCEOを務めるアンナ・ガブリコフスカは、次のように述べています。「FluxSwissとのパートナーシップ締結を大変嬉しく思います。SwissAIのプラットフォームは、過去14年間にわたって開発されてきた世界で最も強力なAIシステムの一つです。大規模なインフラの進化に対応するために特別に設計されており、エネルギーシステムの変革という未曾有の課題に積極的に取り組むための強力なツールとなります。」

SwissAIのプラットフォームは、電力・ガスインフラに関する膨大なデータベースと、全体論的なエージェントベースのシミュレーション フレームワークを組み合わせた包括的な統合システムであり、技術、商業、規制の各側面における意思決定を支援する、他に類を見ない柔軟性を備えています。

FluxSwissは、スイスのTransitgasパイプラインの約90%の容量を管理しており、完全に独立したインフラグループであるFluxysの傘下に入っています。ベルギーに本社を置くFluxysは、ガス輸送・貯蔵、液化天然ガスターミナル事業を展開しており、従業員数は1,300人にのぼります。世界中の関連会社を通じて、28,000キロメートルのパイプラインと、年間450 TWhの再ガス化能力を備えた液化天然ガスターミナルを運営しています。

Fluxysは、目的意識を持った企業として、ステークホルダーと協力し、明るいエネルギーの未来を築くことで社会に貢献しています。独自のインフラ資産と商業・技術専門性を活かし、水素、バイオメタン、その他あらゆるカーボンニュートラルなエネルギーキャリア、CO2の輸送に取り組んでいます。さらに、CO2の回収、利用、貯蔵にも対応しています。

SwissAIは、エネルギー、モビリティ、不動産業界の未来をリードするSaaS(Software as a Service)プロバイダーです。今回発表されたFluxSwissとの業務提携では、SwissAIのエネルギー部門向けフレームワークが活用されます。このフレームワークは、匿名化された専用のデータとアルゴリズムを数千レイヤーにわたって活用することで、インフラ投資の包括的かつボトムアップな動的運用・経済評価、さらにリアルタイムでの運用状況も把握することが可能になります。SwissAIのプラットフォームは、電力とガスのインフラを個々の需要と組み合わせることで、ヨーロッパ大陸全体のさまざまなシナリオを実行し、相互接続されたエネルギーシステムの運用への影響を分析することができます。

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