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エゴンゼンダーの新たな調査で、持続可能性のスチュワードシップのために取締役会が必要とする4つの主要要素が明らかに

世界の大企業100社の調査から、取締役会の80%が持続可能性委員会を有している一方で意図を行動に移す上で最も重要な要素が欠けていることが判明

チューリヒ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- (ビジネスワイヤ) -- 世界有数の経営陣アドバイザリー会社のエゴンゼンダーが本日公表した報告書によれば、取締役会は持続可能性を優先しているものの、改善の余地が多くあります。適切な構成、文化、考え方、スキルを用意することが環境・社会・ガバナンス(ESG)アジェンダを推進する上で鍵となります。

本調査「取締役会:持続可能性のスチュワードとしてのステップアップ」は、「2022年持続可能性取締役会報告書」の洞察を活用し、取締役の4分の1強が関係委員会に所属していることや、委員会の45%が環境・社会・ガバナンス(ESG)問題に関わっていると判断できることを明らかにしました。

COP 27を控えて、この調査は取締役会に道筋を示し、勇気の文化、多様性のあるスキル、柔軟な考え方を持つ多様な取締役会がESGを事業遂行方法の中心に据える努力を拡大できることを明らかにしました。

本報告書は、企業が持続可能性への関与を高める支援となる4つの提言を行っています。

  1. ESGを取締役会の活動の中核にすること。これには、会長が導く取締役会が柔軟性なアプローチを採用し、活動の進展に伴って計画の変更が必要になることを意識しておくことが必要です。
  2. ESGについての取締役会の教育と自己見直しを取り入れること。トレーニング・セッションとエキスパートのコンサルティングは持続可能性の歩みの最初の時点で有効なツールとなりますが、取締役は、関係するESGの問題に興味を持って最新情報を得ることに努める必要があります。
  3. 年齢と性別の多様性を確保して考え方を見直すこと。本調査では、多様性のある取締役会の方が同質的な組織よりも優れた活動ができる傾向が明らかになりました。性別構成では改善が見られますが、企業は幅広い視点を得るために若い人材を加えることがメリットとなるでしょう。
  4. 文化と取締役会のダイナミクスを揺さぶること。多様性、勇気、先見性のある取締役会の潜在能力を認識することは、持続可能性への道のりの重要な一歩です。取締役会は現状の慣習を見直し、ESGを中核に据えた新たな経営方法についてブレインストーミングを行うべきです。

エゴンゼンダー会長のジル・エイダーは、次のように述べています。「漸進主義を受け入れないことには、勇気が必要です。取締役会が前に進むための選択肢を与え、そして更に前に進む選択肢を与えれば、おそらく取締役会はその選択肢を採用するでしょう。」

エゴンゼンダーの「取締役会:持続可能性のスチュワードとしてのステップアップ」の詳細情報については、https://www.egonzehnder.com/stewards-of-sustainabilityをご覧ください。

エゴンゼンダーについて

エゴンゼンダーは世界的に著名な経営陣コンサルティング会社として、リーダーらが複雑な問題を人間的な答えで乗り切ることができるよう元気づけています。当社は組織がリーダーシップの課題の核心に迫り、リーダーらが本当の自分と目的を実現することに役立つ正直な意見と洞察的知見を提供できるよう支えます。37カ国63カ所のオフィスに在籍する560人のコンサルタントは業界リーダーや職能リーダーを経験した方々であり、地域、業界、職務を超えてシームレスに連携して、いつでもあらゆるクライアントに当社の持てる力をすべて提供します。私たちは、力を合わせることで、リーダーシップを通じて人々、組織、世界を変革できると信じています。

詳細については、egonzehnder.comをご覧になり、リンクトインツイッターで当社をフォローしてください。

TSBRについて

サステナビリティ・ボード・レポート(TSBR)は、独立非営利プロジェクトです。私たちは、持続可能な経営とコーポレートガバナンスの多様な次元を示すことを目指しています。ベストプラクティスとソートリーダーシップを開発することで、私たちの報告書は、経営陣、組織、投資家が環境・社会・ガバナンス(ESG)の準備態勢、意識、能力の変化する状況を理解する支援をしています。

私たちは、企業経営陣、社外取締役、取締役会顧問、研究者と協業することで、意味のある実用的で効果的な説明を作り上げています。TSBRはまた、世界の最大手公開企業の取締役会におけるESG準備態勢について年次報告書を公表しています。私たちの活動は、主要なビジネス出版物や学術文献で取り上げられ、持続可能な経営とガバナンスの情報を得るための信頼できるリソースと見なされています。

詳細については、www.boardreport.orgをご覧ください。

詳細:本調査の主な発見事項

  1. 大半の取締役会は持続可能性の課題を意識しており、ESGインテグレーションの推進におけるスチュワードシップの役割にさまざまな段階で関与しています。しかし、取締役会には、その活動と責任に持続可能性を完全に組み込むスキルと知識が欠けています。取締役の機能の仕方に飛躍的変化を引き起こすには、ビジョンと勇気が必要です。
  2. このような発見事項は、多様性とESGエンゲージメントの間にある繋がりを明らかにしています。特に、女性や若年層の取締役は企業持続可能性にプラスの影響を与えます。持続可能性に取り組む取締役会には、多様な人材の適切な構成も必要です。
  3. 持続可能性に関する取締役会の成熟度を高めるための4つの行動が明らかにされています。それは、ESGを副次的な活動ではなく取締役会の中心的活動にすること、教育と経験を通じて取締役を育成すること、多様性の拡大を通じて考え方を見直すこと、取締役会における多様な人材の適切な構成を確保することで取締役会のダイナミクスと文化を揺さぶることです。
  4. 持続可能性についての理解や関与には、個人によって違いがあります。取締役の中には、持続可能性に個人的に関心や情熱を持っていても行動を推進する可能性は高くない人材、個別の持続可能性の話題や解決策に一定の関心を持っている人材、組織の中で変革を推進する意思を持っている人材、そして、システマティックな課題として持続可能性に関わっている人材がいるかもしれません。取締役会は、持続可能性を意味ある形で行動や意思決定に組み込むために、この「影響力の範囲」を先に広げたところにいる人々をますます必要とするようになっています。エゴンゼンダーのスチュワードシップ評価枠組みは、個人が取締役会に価値をもたらし得る方法を特定するために役立つ可能性があります。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

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martin.klusmann@egonzehnder.com | T: +49 170 236 0101

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