-

Ciriumが航空会社のCO2排出量算出の世界基準の確立に向けて前進

  • Cirium(シリウム)は、フライトにおける業界で最も正確な「過去の実績」と「将来の予測」のCO2排出量算出方法を開発しました。
  • アメリカン航空とヴァージン・アトランティック航空は、Ciriumが算出する推定燃料消費量と、旅客別CO2排出量の正確性を高く評価しています。
  • 世界的な保険会社チューリッヒはCiriumと提携し、出張者のCO2排出量を測定し、そのデータを自社の出張戦略に生かしています。

英ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 航空データと分析の会社であるCiriumは、1フライトおよび座席1席あたりのCO2排出量と燃料消費量について、標準的かつ正確な状況を予測するための最先端の手法を開発しました。

CiriumのCEOであるJeremy Bowenは次のように述べました。「CiriumがCO2排出量を算出する精度と正確性は、現在広く使われているCO2排出量算出方法の水準をはるかに上回っています」

アメリカン航空 ヴァージン・アトランティック航空 はそれぞれ、精細な分析に基づくCiriumの推定燃料消費量の卓越した正確性を高く評価しています。

アメリカン航空のESG推進統括であるJill Blickstein氏は次のように述べました。「Ciriumは、高品質のデータおよび精度を高める手法を用い、CO2の排出量算出の水準を引き上げました。Ciriumの手法は、航空機材とその運航状況にまつわる数多くの変数を考慮に入れています」

「アメリカン航空は、自社の温室効果ガス(GHG)排出削減目標について、科学的根拠に基づく目標(Science-Based Targets initiative=SBTi)の認定を受けた初の航空会社です。当社が詳しく分析したところ、Ciriumのデータは燃焼消費に対する正確で中立的かつ信頼度の高い評価を提供するという点で、重要な役割を担うことになるでしょう。このデータによって、航空業界はCO2削減の目標を達成できるようになるのです」

ヴァージン・アトランティック航空の経営企画担当バイスプレジデントであるHolly Boyd-Boland氏は次のように述べました。「ヴァージン・アトランティック航空は、大西洋エリアで特に若い機齢で、かつ燃費の良いフリートを運航しています。2050年までにネットゼロを達成するという目標に取り組み、その進捗を管理には、正確な測定、モニタリング、CO2排出量の予測は非常に重要となります。これにより、当社が環境に与えている影響をより深く理解することができます。そして何といっても、お客様に最もカーボンフットプリントの低い航空会社を選択するためのツールを提供することにもなります。Ciriumはこの分野で先頭に立っており、データとその予測能力を強化し続けています。Ciriumのデータは、当社の過去の燃料消費量およびCO2排出量に関するデータと比較しても、私たちがこれまでに見た中で最も正確です」

Ciriumは、機材とエンジンの仕様、航空会社の運航スケジュール、フライトの現況、実際のフライトの運航内容を組み合わせて、排出量の総合的な評価を行っています。これにより、Ciriumのクライアントは、航空会社や機種、地域ごとに、履歴または予測に基づいた排出量評価を行うことができるようになり、さまざまなユースケースに対する解決策を見出しています。

「当社の使命は、航空業界がサステナビリティの目標を達成できるよう、燃料消費量とCO2排出量の正確なデータ作成の世界基準を確立することです。2005年時点のCO2排出量を2050年までに半減させるという航空会社の目標を達成するためには、明確な算出方法が必要なのです」と、Bowenは述べました。「私たちは、当社の手法の有効性が、世界の代表的な航空会社によって裏付けられたことを嬉しく思います」

この排出量データは、企業・団体に各々のカーボンフットプリントを把握するため、フライトの予約情報と統合させることができます。これにより、企業は自社の排出量についての詳細な洞察的知見を得て、排出削減の機会がどこに存在するのかを把握できます。また、旅行者が、自分たちが搭乗するフライトに関するカーボンフットプリントについて理解する一助にもなります。

Ciriumの精度の高い算出手法は、世界的な保険会社であるチューリッヒ保険など、著名企業の出張担当部署から高い評価を受けています。チューリッヒは、出張による排出量を測定するCiriumの算出法を使用して排出量を削減する機会を模索し、自社の従業員が出張に対してよりよい判断を下せるようにしました。

チューリッヒの出張管理担当長であるKara Brayton氏は次のように述べました。「Ciriumとの提携は概念実証を重視したもので、非常に有意義でした。データを活用することによって洞察的知見を得ることができ、従業員はフライト予約時、自分の意思決定がどれだけ排出量に影響を与えるのかについて把握できるようになりました」

「出張がCO2排出という点で非常に重要なカテゴリーになっている以上、この提携が、将来に向けたサステナブルな出張計画を立てる上で大きなカギとなります。Ciriumが当社とともに、個別化されたソリューションの開発と活用に意欲的に取り組んでくれたことに感謝しています」

CiriumによるCO2排出量予測は、進化する市場のニーズに応えるものであり、Ciriumの既存サービス内や新たなサービスを通して利用可能です。

以上

Ciriumについて

Ciriumは、詳細なデータと精緻な分析を組み合わせて、世界の最新情勢を読み解きます。航空業界における数十年の経験から培ったインサイトを提供し、特に旅行会社、 航空機メーカー、空港、航空会社、金融機関が論理的で十分な情報に基づいた意思決定を行えるよう支援します。そのような意思決定こそが旅行の未来像を形作り、収益の増大や顧客体験の向上を促進するのです。Ciriumは、世界中の専門家やビジネス顧客向けに情報をベースとした分析と意思決定ツールを提供する企業であるRELXの一部です。RELX PLCの株式は、ロンドン、アムステルダム、ニューヨークの各株式市場において、以下のティッカーシンボルを使用して取引されています。ロンドン:REL、アムステルダム:REN、ニューヨーク:RELX

詳しくは、LinkedInまたはTwitterでCiriumの更新情報をフォローしていただくか、Ciriumのウェブサイト(www.cirium.com/jp)をご覧ください。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

Contacts

メディア関係のお問い合わせ先
Cirium PR:media@cirium.com
TrainTracks(日本)cirium@traintracks.com
The PC Agency(ヨーロッパ・中東・アフリカ)cirium@pc.agency
Juliett Alpha Media Relations(南北アメリカ)cirium@juliettalpha.com

Cirium

LSE:REL


Contacts

メディア関係のお問い合わせ先
Cirium PR:media@cirium.com
TrainTracks(日本)cirium@traintracks.com
The PC Agency(ヨーロッパ・中東・アフリカ)cirium@pc.agency
Juliett Alpha Media Relations(南北アメリカ)cirium@juliettalpha.com

More News From Cirium

シリウム分析:10月の世界航空会社の運航信頼性が向上、アジア太平洋地域が牽引する一方、北米は運航面での課題に直面

ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 世界で最も信頼される航空分析を提供しているシリウムは、世界の99.8%を網羅する37万便以上のフライトを対象にした、2025年10月の定時運航率(OTP)レポートを発表しました。データによると、9月と比較して世界全体の欠航率が26%減少しており、商業航空ネットワーク全体で運航の安定性が向上していることが示されています。また、この結果は、世界各地域における航空会社の業績を左右する各地域特有の明確な動向も浮き彫りにしています。 アジア太平洋地域の航空会社が回復を主導し、日本、韓国、フィリピンの各航空会社がネットワークの運航実績と輸送能力を強化したことで、欠航率が43%削減されました。注目すべき点として、10月に世界で最も高い運航実績を示した空港である中国のハルビン太平国際空港と長春龍嘉国際空港、そして台湾の高雄国際空港はいずれもこの地域に位置しており、アジア太平洋地域が引き続き運航面で成果を上げ、着実に勢いを回復していることを示しています。 北米の運航では負担が増し、月次で約12.6%の欠航増加が見られました。この増...

シリウム、Cirium Ascend Consultancyの新しいグローバルヘッドを発表

ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 世界で最も信頼される航空分析を提供しているシリウムは、2025年9月30日付けで、スティーブン・バーンサイド氏をCirium Ascend Consultancyのグローバルヘッドに任命したことを発表しました。 バーンサイド氏はロールス・ロイスからシリウムに加わります。彼は、ロールス・ロイスでチーフエコノミスト兼戦略インテリジェンス担当副社長を務め、幅広い戦略的・リアルタイムデータと分析を活用し、意思決定を支援してきました。彼の豊富な経験とデジタル化へのフォーカスに加え、航空業界における重要なインサイトとソリューションを提供してきた実績を持つバーンサイド氏は、Ascend Consultancyを成長とイノベーションの次の段階へと導きます。 今回の経営陣の交代は、Cirium Ascend Consultancyのグローバルヘッドとして広く尊敬を集めてきたロブ・モリスが2025年8月31日をもって引退するのにともなうものです。同氏の長年にわたる多大な貢献は、Ascend Consultancyが航空コンサルティン...

ウィズエアーが主要航空会社の排出量ランキングで首位に

ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 航空分析会社のシリウムが発表した最新のランキングで、世界で最も排出効率の高い航空会社にウィズエアーが選ばれました。シリウム・フライト・エミッションズ・レビュー は、航空会社の排出量に関する一貫したベンチマークに基づき、世界の航空会社のトップ20をランキングしています。 同レポートによると、ハンガリーを拠点とする超格安航空会社ウィズエアーの有効座席キロメートル(ASK)*当たりのCO₂排出量は、53.9グラムと業界最低で、フロンティア航空(54.4グラム)、ペガサス航空(57.1グラム)が続きました。 航空業界が2050年までに排出量ネットゼロを目指す中、このランキングは、公平な条件で比較できる検証済みのデータを提供します。ランキングのパフォーマンス評価は、プライスウォーターハウスクーパース(PwC)のISAE 3000「合理的保証」と、ロッキーマウンテン研究所(RMI)の公式認定を取得した、シリウムのEmeraldSkyプラットフォームに基づいています。 CO₂/ASK排出量による主要航空会社トップ20のうち、上...
Back to Newsroom