-

イートンの車両グループがCOVID-19パンデミック対応にインダストリー4.0技術を活用

米ミシガン州ゲールズバーグ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- (ビジネスワイヤ) -- パワー・マネジメント企業のイートンは本日、進行中のCOVID-19の危機を安全に切り抜けてお客さま対応を継続するために、当社車両グループの世界的事業において高度なインダストリー4.0技術が活用されていると発表しました。

イートンの車両グループは、インダストリー4.0を運用技術でもあり情報技術でもあると見ており、接続性、最適化、透明性、先見性、機敏さを備えた自立的生産システムを可能にするものと考えています。統合エコシステムによってサポートされるこのテクノロジーは、拡張現実、迅速アプリケーション開発、自律ロボット、デジタル・シミュレーション、付加製造で構成されています。

車両グループ・プレジデントのジョアン・ファリアは次のように述べています。「COVID-19のパンデミックが起きている現在、とりわけ車両グループ・チームとその才覚に誇りを感じています。拡張現実を活用することで操業支援をリモートで継続することができ、新製品の開発を継続できますので、私たち全員が直面している世界規模の課題がある中でも、お客さまへの納期を確実に満たすことができています。」

車両グループによるインダストリー4.0の活用例を以下にご紹介します。

安全性を高めるための3D画像の表示とリモート接続

車両グループ・チームは遠隔支援と必須の活動を可能にするため、物理的な空間に3D画像を表示してリモートで接続する機能を備えたマイクロソフトのHoloLens 2拡張現実ゴーグルを使用しています。この遠隔支援テクノロジーにより、従業員全員を安全に保ちながら、継続的に作業を行うことができます。

拡張現実によるトレーニングの強化とレビュー・プロセスの迅速化

拡張現実は知識の維持と継続的なトレーニングにも有効です。例えばオペレーターやエンジニアが新しい機器についてトレーニングを受ける際、従来はさまざまな遠隔地へインストラクターが移動して実施していたトレーニングを、代わりにこのテクノロジーを活用して行う可能性を見出しました。また、このテクノロジーは最近の顧客レビューと承認プロセスにおいて非常に重要であることが証明されています。

データ分析によりコスト削減、品質向上、リードタイムの短縮を実現

イートンの車両グループは、プラントのシステムと機械を相互接続してリアルタイムの情報を収集、分析、報告しています。これにより、製造フロア管理が最適化され、リアルタイムに生産問題が可視化されて俊敏な対応が実現しています。こういった取り組みは、リードタイム、保守・修理・運用(MRO)コスト、在庫コスト、間接労働および直接労働の費用を削減し、パフォーマンスと品質の改善をもたらすように考えられています。

安全な距離を促進し、生産性を高めるためのロボットの実装

製造フローを最適化し、フォークリフトやその他人間によって操作される輸送機械の必要性を排除するため、車両グループは自律自動搬送車(AGV)や自律移動ロボット(AMR)を使用しています。AMRと自律AGVは、製造施設全体における物資の流れを改善するだけでなく、コストを削減しながら社会的距離を保ち、安全性を高めます。

共有スペースで人間に接したり、近接して安全に作業したりすることを目的としたロボットであるCOBOTが、複雑で反復的なタスクを安全に処理するために使用されています。これにより製造プロセスの一貫性と精度が向上します。

デジタル・シミュレーションを使用して生産効率を改善

車両グループが生産性を向上させるために実施しているもう1つの方法として、デジタル・シミュレーション・アプリケーションを使用して生産を最大化できるソリューションや要素の組み合わせを決定するという手法があります。こういったアプリケーションは、オペレーターの数、仕掛品、サイクルタイム、標準化されたオペレーターの作業などのパラメーターを変更することで複数のシナリオを実行することができます。これらのアプリケーションは新しい製造セルと組立ラインを決定したり、既存のものを再設計したりするために使用されています。車両グループでは、生産量の増加か必要投資額の減少により、ほとんどのケースで生産性を10%~30%改善しています。

自社で3Dプリントツールを活用してプロセスを迅速化

付加製造を活用し、ポリマーと金属素材の両方を用いてツール、ポカヨケ、ゲージを自社で設計、製造することにより、安全性、品質、効率を向上させています。これにより、迅速な対応(リードタイムの短縮)、購入コストの削減、高度にカスタマイズされたソリューションが可能になります。例えば、リードタイムは数週間から数日に短縮でき、コストは数千から数百に削減できます。

イートンのミッションは、パワー・マネジメント技術とサービスを使用して生活の質と環境を改善することです。当社は、顧客による電気・油圧・機械式動力の効果的な管理を支援できる安全で効率的で信頼性のある持続可能なソリューションを提供しています。イートンの2019年の売上高は214億ドルで、175カ国を超えるお客さまに製品を販売しています。従業員数は約9万5000人です。詳細情報については、www.eaton.comをご覧ください。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

Contacts

Thomas Nellenbach
thomasjnellenbach@eaton.com
(248) 226-6852 (office)
(216) 333-2876 (cell)

Eaton



Contacts

Thomas Nellenbach
thomasjnellenbach@eaton.com
(248) 226-6852 (office)
(216) 333-2876 (cell)

More News From Eaton

イートンが商用車向けトランスミッション製品ラインをパワートレイン・スペクトルに展開

ドイツ ハノーバー--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- スマート電力管理会社のイートンは、ドイツのハノーバーで9月17日から22日まで開催されるIAAトランスポーテーションにおいて、従来の商用車と電動商用車の両方に対応するトランスミッションを多数展示することを発表しました。 内燃機関バスおよびトラック向けの新しい自動マニュアル・トランスミッション 今年前半にブラジル市場で紹介された新しいAdvantor™シリーズの自動マニュアル・トランスミッション(AMT)は、内燃エンジン(ICE)を持つ商用車両向けに設計されています。Advantor AMTは、自動トランスミッション技術におけるイートンの改革と信頼性の長い歴史に基づいています。 イートンのモビリティ グループ商用パワートレイン事業部長のマルコス・ジャナシーさんはこう言います。「Advantorシリーズは、世界中のバスやトラックメーカーが魅力的と感じるような製品特性を多数備えています。特に南米やアジア太平洋地域のような新興国ではなおさらです。」「私たちの新しいトランスミッションシリーズは、様々な車両の負荷サ...

イートン、IAA Transportation 2024で水素駆動型商用車向け技術の披露へ

ドイツ、ハノーファー--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- インテリジェントな電力管理企業であるイートンは、2024年9月17日から22日にかけてドイツのハノーファーで開催されるIAA Transportation 2024で、水素駆動型商用車向けの広範な革新的ソリューションを展示予定であることを発表しました。 イートンのモビリティ・グループのグローバルプロダクト担当上級副社長であるスコット・アダムスは、次のように述べています。「イートンは、商用車の脱炭素化において水素が重要な役割を果たす可能性があると信じています。イートンの幅広い革新的なソリューションによって、車両が水素燃料電池式であっても、水素内燃機関式であっても、私たちは価値あるサプライヤーパートナーとなっています。」 イートンのTVS技術で燃料電池の性能を向上 燃料電池で高い効率を達成するためには、余剰の水素を燃料電池スタック内で循環させることが重要です。イートンのTVS技術に基づく水素再循環ブロワーは、余剰の水素をスタックの入口に再循環させ、アノードパージによってシステムの寿命を延ばし、水の管理やコ...

イートン、アウトメカニカ・フランクフルトで商用車向けクラッチの包括的なポートフォリオを展示

ドイツ、フランクフルト--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- インテリジェント パワー マネージメント企業のイートンは、アウトメカニカ・フランクフルト(ホール 3、ブースD11)にヨーロッパ、中東、アフリカ(EMEA)市場向けのアフターマーケット向けクラッチソリューションを展示することを発表しました。イートンは、商用車向けのアングル スプリング クラッチ、ダイヤフラム スプリング クラッチ、同心空気圧クラッチ アクチュエーター、ServiceRanger診断ソリューションのラインナップを展示します。 イートンのモビリティ・グループ、アフターマーケット担当副社長のティム・バウアーは、「当社は、世界市場の変化するニーズに対応し、あらゆる市場チャネルにおいてお客様との関係を強化するため、製品ポートフォリオの拡大に取り組んでいます」と述べています。 アングル スプリング クラッチはマニュアル トランスミッションに使用され、2つのシリーズで展開されています。 Advantageシリーズは、中間プレートの連結を改善し、ラグのガタつきや劣化を排除しつつ、より信頼性の高いパフ...
Back to Newsroom