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ファラシス・エナジーがESIのバーチャルプロトタイピングのおかげで電気自動車市場にブレークスルーをもたらす

パリ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- -(ビジネスワイヤ) -- 製造業界向けのバーチャルプロトタイピングのソフトウエアおよびサービスにおける一流革新企業であるESIグループ(Paris:ESI)は、バッテリーを提供する中国系米国企業ファラシス・エナジーが、ドイツの高級自動車OEMによる入札を記録的な速さで落札するよう支援しました。ESIの専門力のおかげで、ファラシスの新しいバッテリーモデルのバーチャルプロトタイプの信頼性が「ゼロ・リアル・プロトタイプ」プロセスで決定的なものとなり、物理的プロトタイプの排除が規定化したからです。

自動車業界の電化への動きは止まりそうにありません。メーカー各社は電気自動車(EV)生産の積極的な計画を発表しており、国際エネルギー機関はEVの数が300万台から2030年までに1億2500万台に増えると指摘しています。したがって、リチウムイオンバッテリーメーカーのファラシス・エナジーのような新規参入者が市場に参入して、従来の製品設計のルールを破っても不思議ではありません。この急成長市場において勝利を積み重ねようとしているファラシスのチームは、ESIの専門力に頼りながら、自社がバーチャルプロトタイプのみに依拠する最高のサプライヤーであることを、ドイツの大手自動車メーカーに証明しました。ESIのバーチャル・パフォーマンス・ソリューション(VPS)を中心に据えた今回の協業により、振動・車両衝突状況でのバッテリー挙動を仮想化し、安全性を確保することが可能になりました。

ファラシス・エナジーの先進的R&D ディレクターであるマット・クライン博士は、ESIが本プロジェクトで果たした重要な役割を強調しました。「入札プロセスの途中で、このメーカーは実際に物理的プロトタイプの段階を止めることに決定しました。仮想プロトタイプをベースに判断することにしたのです。私たちはわずか8カ月で、限定的なバーチャルプロトタイピング機能に着手してから入札を勝ち取るに至りました。入札プロセスを実施するプログラム全体の統括者は、当社が設計承認を得る上で機械的シミュレーションが重要な役割を果たすことを、わざわざ説明してくれました。ESIなしで落札はなし得ませんでした。ESIとのパートナーシップは、当社のシミュレーション能力を世界一流の水準にする上で真に戦略的です。」

本プロジェクトにおいてESIのVPSを差別化した2つの基本的な要素は下記の通りです。

  • バッテリー内部の複雑な物理現象を考慮に入れたため、結果の信頼性が確保され、実物のプロトタイプの検証が不要になる。
  • 振動および衝突のさまざまな仮想試験を1つのソリューションに統合したことで、繰り返しループと迅速な決定を実現する。

ファラシスは、ESIの自動車産業についての確かな知識と、バーチャルプロトタイピングによって実際の結果をバーチャルに提供する能力に依拠しました。幾つかのエンジニアリング分野に及ぶグローバルモデルを構築する同社の能力により、非常に効率的なワークフローが実現し、最終的にはファラシスにとって費用対効果の高いソリューションにつながりました。

ファラシスは落札後、ドイツの自動車メーカー向けにバッテリーの研究開発を専門とする新しい工場をドイツ現地に開設しました。ESIは現在、ファラシスの国際的なシミュレーションエンジニアチーム向けにプラットフォームを導入しているところです。完全自動化され、作業方法に合わせてカスタマイズを施した本プラットフォームのおかげで、ファラシスのチームは今後、世界のどの大陸で業務しているかに関係なく、共通のバーチャルプロトタイピングモデル上で優れた効率性と透明性が確保しながら連携することができます。そして、2社間のパートナーシップとして始まった提携は、EV市場への参入に意欲的な大手3社(ファラシス、ESIグループ、この自動車メーカー)によるエコシステムへと急速に発展しました。

ファラシスについて

2002年にカリフォルニア州で設立されたファラシス・エネジーは、バッテリーの発明と販売を専門とする企業です。中国(本社)、シリコンバレー(R&Dセンター)、欧州に拠点を置く当グループは、当分野における世界有数のリーダー企業です。ファラシスの大目標は、高いレベルの信頼性と安全性を維持しながら、市場投入期間の短縮と生産コストの削減を実現することにより、産業分野のクライアントの課題によりよく応える中軸的存在としての地位を確立することにあります。

ESIとファラシスは、ラスベガスで開催中のCES 2020において、両社の専門性とパートナーシップを共同で紹介します。場所は、ESIの9020番ブース(LVCC、ノースホール、自動車セクション)です。

ESIグループについて

ESIグループは、バーチャルプロトタイピングのソフトウエアおよびサービスにおける一流革新企業です。材料物理学のスペシャリストであるESIは、産業分野のメーカーが物理的プロトタイプをバーチャルプロトタイプに置き換えることを支援できる独自の能力を確立しました。これにより、メーカーは将来の製品の製造・組み立て・試験・事前認証をバーチャルに実行できます。バーチャルプロトタイピングは現在、最新技術と併用して、より幅広いプロダクト・パフォーマンス・ライフサイクル(Product Performance Lifecycle™)のコンセプトの中に組み込まれています。このプロダクト・パフォーマンス・ライフサイクルでは、発売から廃棄までのライフサイクル全般にわたる製品の運用パフォーマンスを検討します。シミュレーション、物理学、データ分析を活用したハイブリッド・ツイン(Hybrid Twin™)の作成により、メーカーは製品パフォーマンスを予測して保守ニーズを見込むための、よりスマートなコネクテッド製品を提供できるようにしました。

ESIは、NYSEユーロネクスト・パリのコンパートメントBに上場しているフランスの企業です。40カ国以上に展開し、すべての主要産業分野に対応しているESIグループは、世界中で約1200人のハイレベルな専門家を雇用しており、2018年には年間売上高1億3900万ユーロを計上しています。詳細については、www.esi-group.comをご覧ください。

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