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VeritasChain、「VAP」アーキテクチャを発表——監査可能性に関する新研究の公開および世界58の規制当局への情報提供を完了

東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- VeritasChainは本日、Verifiable AI Provenance Framework(VAP)アーキテクチャの正式発表、暗号技術に基づく監査証跡に関する新たな研究論文の公開、ならびに世界43カ国・地域の58の規制当局に対する情報提供の完了を発表しました。これらのマイルストーンは、AIおよびアルゴリズム取引における「検証可能な監査可能性(Verifiable Auditability)」のための世界的枠組みを確立するというVeritasChainのミッションを大きく前進させるものです。

Verifiable AI Provenance Framework (VAP)

VAPは、AIの意思決定を第三者が検証できるように設計された、階層型のアシュアランス(保証)・アーキテクチャです。単一の製品ではなく、暗号学的証拠や第三者検証ワークフローが、異なるシステムやベンダー間でどのように相互運用できるかを定義するフレームワークとして機能します。

このアーキテクチャにより、「意思決定」から「注文」、「執行」に至る一連のイベントが、改ざん不可能な監査証跡として記録されます。これにより、組織への信頼(Institutional Trust)のみに依存することなく、規制当局によるレビューやインシデント後の分析が可能になります。VAPは、AIアシュアランスにおける第一級プリミティブとして暗号学的証拠を扱う「VeritasChain Protocol(VCP)」を基盤としています。

研究論文の公開

VeritasChainは、監査可能なAIインフラの実用性と必要性を立証する2本の補完的な研究論文をZenodo上で公開しました。

  • 実証研究: 『ライブ・アルゴリズム取引における暗号学的に検証可能な監査証跡:VCP v1.0を用いた実証研究』 https://zenodo.org/records/17920524
  • 規制分析: 『AIの監査可能性においてなぜオープンな暗号標準が重要なのか:形式分析と規制との整合性』 https://zenodo.org/records/17947483

また、公式の「AI意思決定監査可能性ベンチマーク(v1.0)」(スコアカードおよび規制マッピングを含む)は、以下のURLにて公開されています: https://github.com/veritaschain/vcp-spec/tree/main/benchmark

世界的な規制当局および産業界との関わり

VeritasChainは、欧州、アジア太平洋、南北アメリカ、中東・アフリカを含む43カ国・地域の58の規制当局に対し、VCPおよびVAPに関する資料を提出しました。これらの提出は、EU AI法などの進化する枠組みの中で、暗号技術を用いた監査可能性に対する規制当局の理解を支援することを目的とした情報提供です。

また、産業界での採用も進んでいます。Tier-1のグローバル・プロフェッショナル・サービス・ファーム(大手会計・コンサルティングネットワーク)2社が、独立したAI監査およびアシュアランス業務を構築するための参照基準として、「VeritasChainベンチマークスコア」の利用を開始しました。

VeritasChainについて

VeritasChainは、AI駆動型システムにおける検証可能な監査証跡のための、暗号技術に基づくオープンスタンダードを開発しています。プロトコル設計(VCP)、アシュアランス・アーキテクチャ(VAP)、オープン・ベンチマーク、実証研究を通じて、規制当局への対応が可能で、独立して監査可能なAIシステムの実現を目指しています。

詳細情報: https://veritaschain.org https://github.com/veritaschain

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