-

ターンブル&アッサー、ロベルト・メニケッティをクリエイティブ・ディレクターに任命

ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 創業から140年の歴史を持つ英国のシャツメーカー兼アウトフィッターであるターンブル&アッサーは、著名なイタリア人デザイナー、ロベルト・メニケッティを新たなクリエイティブ・ディレクターに任命したことを、喜びとともに発表しました。

この任命は、クラフトマンシップの誇り高い伝統と、現代的エレガンスに向けた先進的なビジョンを融合させ続けるターンブル&アッサーの歴史において、重要な節目となります。新たな役職においてメニケッティは、ビスポーク・シャツ、テーラリング、アウターウェア、アクセサリーを含むすべてのクリエイティブ面を統括します。

またメニケッティは、妥協のない品質とタイムレスなエレガンスに対するこのハウスの評判を際立たせるため、新たなシナジーやデザイン・イニシアチブの構築においても重要な役割を担います。

米国に生まれ、イタリアで育ったメニケッティは、その輝かしいキャリアを特徴づける国際的な視点を培ってきました。若くしてパリでクロード・モンタナ氏のもとでキャリアをスタートさせた後、当時、ヴァレンティノやアルマーニなど主要ファッション・ハウスのライセンスを管理するリーディング・カンパニーであったGFT(Gruppo Finanziario Tessile)に加わりました。その後、GFTの最高経営責任者ローランド・ベーラー氏に抜擢され、1990年代にジル・サンダーに参加し、メンズ・コレクションを立ち上げ、ピュアなラインと洗練されたフォルムによって高い評価を確立しました。

メニケッティはその後、バーバリーのターンアラウンドを主導し、変革の重要な局面にあった同ブランドのイメージを刷新し、売上高を2倍超に押し上げました。バーバリーの会長ビクター・バーネット氏の支援と賛同を得て、アイコニックなチェック柄を現代的にアップデートし、長く愛される新たなバージョンとして再導入しました。その後はセリーヌのクリエイティブ・ディレクターを務めるとともに、チェルッティからバランタインに至るまで、いくつもの名門メゾンのコンサルティングを手がけました。

メニケッティは、「ファッションのショー的な側面を退け、フォルムの本質を探求する」という“エッセンシャリスト”な哲学で知られており、キャリアを通じて一貫して、プロポーションと素材に対して彫刻的なアプローチをもたらしてきました。約10年間にわたり、厳選した仕事に専念し、過去と未来を結びつける彫刻的実践を育んだ後、メニケッティは今、伝統と再創造の双方によって特徴づけられるハウスであるターンブル&アッサーとともに、再び第一線に戻ってきます。

デザインの領域を超えて、メニケッティはグロスターとロンドンの工房にいるターンブル&アッサーの熟練した職人たちと協働し、生地開発のイノベーション、サステナブルな取り組み、ビスポーク・テーラリング技術に注力していきます。現代の世代に向けたパターンへの、独自かつ国際的にも高く評価されるアプローチを通じて、このハウスに計り知れない価値をもたらすことになるでしょう。その狙いは、ジャーミン・ストリートで培われてきたヘリテージに忠実であり続けながら、ターンブル&アッサーのグローバルなプレゼンスをさらに高めていくことにあります。

ターンブル&アッサーのクリエイティブ・ディレクターであるロベルト・メニケッティは、次のように述べています。「ターンブル&アッサーは、単なるブランド以上の存在であり、世代を超えて丹念に築き上げられてきた、英国スタイルとエレガンスを体現する生きた表現です。ジェームズとその家族のもとで、このハウスが流行に左右されることなく、自らのアイデンティティをこれほど忠実に保ち続け、細心の配慮と献身によって今日まで受け継がれてきたことは、実に驚くべきことです。その創造的な未来を託されることは、名誉であると同時に大きな責任でもあります。私の哲学は常に、移りゆく流行のノイズではなく、明快さ、プロポーション、タイムレスであることといったフォルムの本質を追求することにあります。ターンブル&アッサーにおいては、この哲学が比類なきクラフトマンシップのヘリテージと出会います。私のビジョンは、この伝統を守り支えながら、世界中の目の肥えた顧客の心にその声が響き続けるよう、静かなイノベーションを取り入れていくことです。」

ターンブル&アッサー会長のジェームズ・フェイドは、次のように述べています。「ロベルトの就任は、1世紀以上にわたりターンブル&アッサーを特徴づけてきたクラフトマンシップに忠実であり続けながら、私たちのワードローブに新鮮なエネルギーをもたらしたいという志を体現するものです。ヘリテージ・ハウスのDNAを尊重しながら、そのモダナイズを実現してきたロベルトの実績は、私たちが未来を見据えるうえで理想的なパートナーであることを示しています。その未来は、ロンドンとグロスターの職人たちの技と、「メイド・イン・イングランド」への揺るぎない信念によって、これからも形づくられていきます。私たちは、ロベルトの国際的な経験と確かなクリエイティブ・リーダーシップが、このハウスの継続的な成功と成長を確かなものにしてくれると確信しています。」

ターンブル&アッサーについて

1885年にロンドンのチャーチ・ストリートで創業し、1903年にジャーミン・ストリートに移転したターンブル&アッサーは、世界有数の紳士シャツメーカーとして知られています。同社は、最高級の生地と伝統的な技法を用い、イングランドで仕立てられるビスポークとレディ・トゥ・ウェアによって、世界中にその名を広めてきました。タイムレスな英国のエレガンスという伝統を受け継ぎながら、ヘリテージある技法とサステナブルな取り組みを組み合わせ、あらゆるガーメントを丁寧に仕立てています。1980年にはチャールズ3世国王から王室御用達の認定を受けた初のクロージング・ブランドとなり、今日では、上質なテーラリングを知り尽くした目の肥えた顧客に愛される存在であるとともに、国王の公式なシャツメーカーでもあります。また同ハウスは、映画『007/ドクター・ノオ』以来、ジェームズ・ボンド映画のシャツを手がけてきた映画界におけるレガシーでも知られています。シャツにとどまらず、テーラリング、アウターウェア、ラウンジウェア、アクセサリーも展開しており、クラシックな英国のエレガンスにさりげないイノベーションを融合させています。ロンドンとニューヨークに旗艦店を構えるターンブル&アッサーは、新たな世代の目の肥えた顧客のために、今も進化を続けています。詳細については、www.turnbullandasser.co.uk をご覧ください。

ロベルト・メニケッティの略歴

1989〜1992年 Gruppo GFTおよびクロード・モンタナ

テキスタイルの取り扱い、染色、パターン構成に関わる伝統的なプロセスについてトレーニングを受ける。

1992〜1998年 ジル・サンダー

最初の3年間はウィメンズ・コレクションのデザインチームを率い、その後メンズ・コレクションを立ち上げ、ピュアでミニマルなラインによって評価を確立する。ジル・サンダー在籍時にメニケッティが手がけたコレクションは、真の「ミニマリズム」として知られるスタイルを定義する存在となる。

1997年 ジル・サンダー フォー プーマ

メニケッティは、ファッション・ブランドとスポーツ・ブランドの間で初めてとなるコ・ブランディング「Jil Sander for Puma」を手がけ、ファッションに新たな道を切り開く。このドイツのハウスを離れる前に、現在も続くユニクロとのコラボレーションの礎も築く。また、フォトグラファーのパオロ・ロヴェルシやスティーブン・クラインと組み、のちにアイコニックな存在となる鮮烈なビジュアルやイメージを通じて、自身の仕事のスタイルを明確に打ち出す。

1998〜2001年 バーバリー

32歳でクリエイティブ・ディレクターに就任。アイコニックな英国ブランドであるバーバリーを再始動させ、英国のヘリテージ、ウィンザーのエレガンス、エクストリーム・スポーツの機能性を融合させたバーバリーの新たなスタイルを打ち出す。Burberry Prorsumを立ち上げてハウスのイメージを刷新し、トレンチコート、スカート、チェックなど歴史的なアイテムを再解釈することで、バーバリーのアイコンとしての地位を再び確立する。バーバリー在任中の約4年間で、ライセンス事業や、ケイト・モスを起用した有名なビキニ・キャンペーンなどのアイコニックなビジュアルによるランドマーク的コレクションを通じて、売上高を2倍以上、利益を10倍に伸ばす。

2000年 デザイナー・オブ・ザ・イヤー

ザ・ファッション・グループ・インターナショナルから「デザイナー・オブ・ザ・イヤー」の栄誉を授与される(授与者はアナ・ウィンター)。

2000年 ベスト・ブリティッシュ・デザイナー・オブ・ザ・イヤー

「エルUKスタイル・アワード」において、「ベスト・ブリティッシュ・デザイナー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。

2000年 ベスト・メンズ&ウィメンズ・コレクション・オブ・ザ・イヤー

ザ・ファッション・グループ・インターナショナルから「ベスト・メンズ&ウィメンズ・コレクション・オブ・ザ・イヤー」の栄誉を授与される。

2003〜2005年 ロベルト・メニケッティ・アトリエ

モルガン・スタンレー共同創業者リチャード・フィッシャーとその妻ジーンが率いる国際的な投資家のバックアップを受け、自身の名を冠したレーベルを立ち上げる。デビュー・コレクションは高い批評的評価を獲得し、この期間中、メニケッティ・アトリエはパリ〜ダカール・ラリーで2度優勝しているファブリツィオ・メオーニをサポートする。

2004〜2005年 セリーヌ

2シーズンにわたり、コンサルティング・クリエイティブ・ディレクターに就任。

2006〜2013年 コンサルティング

チェルッティ、イタリアのスポーツウェア・ブランドであるブレマ、ラグジュアリー・カシミア・ブランドのバランタイン(2013年には同ブランドのクリエイティブ・ディレクターを務める)など、一流のラグジュアリーおよびヘリテージ・ハウスと選択的にコラボレーションを行う。ブレマのスポーツウェア部門をディレクションする一方で、スピンオフとして「ブレマ・メニケッティ」を立ち上げ、パリ〜ダカール・ラリーのチャンピオン、マルク・コマの公式クロージング・ブランドとなる。

2014〜2017年 JH 1912

クリエイティブ・ディレクターに就任し、伝統的な生産体制のなかで高品質なプロダクトを大量生産するための新たな枠組みを構築する。70店舗を超える新しいブティックの開設を計画・推進し、その立ち上げを実現する。

2013年~現在

メニケッティは、自身の彫刻作品と未来志向のクロージング・ビジョンを融合させ、ロサンゼルスで、バーチャル・ワールドやゲーム、3Dの世界を探求するハイパーモダンなプロジェクトを始動。スケートボード、スノーボード、eバイクなど、アウトドアに宿るトライバルなスピリットとの生涯にわたる結びつきと豊かな経験、生来の美意識によって、その活動はかたちづくられていく。

2025年 ターンブル&アッサーおよびトリッカーズ(クリエイティブ・ディレクター)

クリエイティブ・ディレクターに就任し、これによりメニケッティの国際的なメンズウェアの最前線への本格的な復帰が正式に刻まれる。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

Contacts

Turnbull & Asser



Contacts

Back to Newsroom